二日酔いなのに運動しても大丈夫なの？危険性や正しい治し方を知りたい！
社会人になると運動不足やストレスなどが溜まりがちになってしまいます。そのため、どうしても肥満や体型の変化などにも悩みがちになってしまい、たるんだ体をどうにかしたいと思って毎日ジョギングやウォーキングなどを頑張っている人も少なくありません。しかし社会人である以上、飲み会などが季節によっては絶対に出てきますし、中には取引先関係の飲み会に出席することもあるでしょう。
そんな飲み会を終えて翌日、どうしても二日酔いの症状に悩まされる人もかなり多くいます。けれど毎日の日課であるジョギングやウォーキングなどの運動は続けなければ意味がない、として頭痛や吐き気などを押し殺して運動に向かい、汗をかいて不快感を解消させ要とする人も中に入るのです。その汗の掻き方は本当に大丈夫なのか、危険性や正しい治し方はどんなものなのかということについてをこの記事ではまとめてみました。
二日酔いの状態は運動すれば治るって本当？
まず気になるのが二日酔いの状態で運動をすると、二日酔いの症状が治るという話が本当なのかどうかということです。中には汗を掻くことでアルコール成分などが汗と共に排出されるというような話をする人もいますが、これは間違いです。汗を掻いたところでアルコール成分が汗と共に排出されることはありません。
それでも運動して汗を掻いたことで二日酔いの症状が治まった、と言う人は運動前に大量に水分を摂っていたり、運動をかなり軽めにしてから水分を十分な量摂っていたという人であると思われます。二日酔いの状態は水分不足の状態でもありますので、症状が現れる原因の一つとして体内の水分量も挙げられるほどです。運動前にしっかりと水分を摂っていた、運動を体調などを鑑みて軽くした上で十分な量の水分を摂っていたと言う人が運動をして二日酔いの状態が改善したという人だと思われます。
二日酔いの状態で運動をするのはとても危険な場合も
二日酔いの状態で運動をするということは実はかなり危険な場合も多いのです。上記でも軽く触れていますが、二日酔いの症状の理由として水分量の不足や脱水状態が原因として挙げられることもあることから分かると思いますが、ただでさえ水分量が全く足りていないというのに運動をすることで脱水症状が進行してしまうことにもなります。
そうした脱水症状が進行してしまえば、脳髄液の変化も起こり、脳に対しての圧迫感も変化することで頭痛や吐き気などの酷い症状がさらに酷い状態に陥ってしまうことにもなります。運動をすることでさらに汗を掻いて水分量を体内から減少させるということは、こうした二日酔いの症状を悪化させてしまうことにも繋がってしまうのです。治りにくくなってしまう、悪化してしまうということから考えても二日酔いの状態で運動をするのはとても危険なことであると言えるでしょう。
二日酔いになる前に運動をするのはどう？二日酔いを解消できる？
では飲酒後、二日酔いになる前に軽く運動をすることで二日酔いにならないように解消してしまうことはできるのでしょうか？実はこれは二日酔いになって運動をすること同様にとても危険なことです。飲酒直後の血液はアルコール濃度が非常に高い状態になっており、運動や入浴などによる血流の促進は肝臓というアルコールを分解するための内臓器官にアルコールが集まらず、いつまでたっても分解されないままの状態になってしまいます。
飲酒直後の運動は、結果としてアルコールの分解を酷く遅くしてしまうことにも繋がりますし、酔いが通常よりもずっと早く回ってしまうので酩酊状態になってしまう危険性もあります。平衡感覚の乱れなどによる事故にもつながってしまうこともあるでしょう。場合によっては解消どころではなく、二日酔いの状態で運動するよりも危険な状態になってしまう可能性があるのが、飲酒直後の運動ともいええます。
二日酔いを治すには運動以外の方法になる
上記で説明していたように、二日酔いの状態での運動や飲酒直後の運動がひどく危険な上に、正しい治し方ではないとなると必然的に治し方はそれ以外の方法になります。ではどのように二日酔いを改善していけば良いのでしょうか？正しい方法はどのようなあるのでしょうか？気になる正しい治し方、効果的な治し方についてをまとめてみましたので、見て行きましょう。
運動以外で二日酔いを改善する方法 1.水分補給をしっかりとしておく
二日酔いを治すために一番手っ取り早く確実なのは水をしっかりと飲んで、水分補給を行うという治し方です。頭痛や吐き気などの大体の症状はこの水分不足によって引き起こされることが多いので、しっかりと水分を補給して少しずつ体の不足した水分を取り戻して正常な状態に戻していかなければなりません。とはいえ、体から失われているのは水分だけではなく、塩分やビタミンなどの成分も失われている可能性があります。水を飲む際には水の代わりにスポーツドリンクや経口補水液などに変更しても構いません。水を飲みながら多少塩分やビタミンなどが補給できるようにすると◎です。
運動以外で二日酔いを改善する方法 2.お風呂やサウナでゆっくりと汗を掻く
汗を掻いてもアルコールは排出されない、と上記では説明していましたが、アルコールは排出されなくても、二日酔いの状態の原因の一つとも言われる「アセトアルデヒド」の分解に対しては効果が期待できます。アセトアルデヒドはアルコールが肝臓によって分解されてできた中間代謝物質で、吐き気などをもたらす原因としてはアルコールよりもこちらの方が有力候補に挙がるような物質でもあります。
そんなアセトアルデヒドという物質は、分解するために代謝を促進させる必要がありますので、ゆっくりとぬるいお風呂に浸かったり、サウナに入ったりして汗を掻くことで分解するスピードがかなり速くなってくれるのです。二日酔いになる前に、帰宅してからぬるいお風呂にゆっくりと入ってアセトアルデヒドを分解してしまえば翌日はある程度すっきりとした目覚めになってくれる可能性もあるでしょう。しかし、酩酊状態での入浴やサウナはとても危険ですので、状態によっては避けておきましょう。
運動以外で二日酔いを改善する方法 3.カフェインの入った飲み物を飲む
アセトアルデヒドは利尿作用のあるカフェインによっても排出されることが分かっています。そのため、カフェインを含む飲み物などを飲むことで利尿作用により、効果的に排出することができるでしょう。アセトアルデヒドの濃度が下がることで一気に二日酔いの症状を解消することも可能ですので、おすすめなのはコーヒーや緑茶などのカフェインが豊富な飲み物です。コーヒーには牛乳を入れると牛乳の二日酔いの症状改善の効果も一緒に期待することも出来るでしょう。自分が飲みやすい方の飲み物で症状を解消していきましょう。
カフェインを含む飲み物で二日酔いを改善する場合の注意
確かにカフェインには利尿作用によってアセトアルデヒドを排出することが可能ではありますが、その分症状解消のために必要な水分も一緒に排出してしまうことにも繋がります。そのためせっかくアセトアルデヒドを排出して症状を解消していこうとしても、水分不足による症状が悪化してしまう可能性というものもあるのです。カフェインを含んだ飲み物を飲む場合、必ずその前後あたりで水やスポーツドリンクなどもきちんと飲んで必要な水分を保つようにすることが大切です。
汗を掻くだけじゃない！運動せずに二日酔いを解消しよう
二日酔いの解消に対して、運動をするというのは酷く危険なことも付きまとうというのが分かっていただけたかと思います。激しい運動をすることで脱水症状で倒れてしまいかねません。そうした状態を避けるためにも、他の適切な方法で二日酔いの症状を撃退しましょう。
