二日酔いが治らない理由
せっかく楽しくお酒を飲んでも、辛い二日酔いで吐き気や頭痛に悩まされると最悪です。この二日酔いには、原因物質のアセトアルデヒドが関係しています。アセトアルデヒドは非常に毒性の強い有害物質で、アルコールを分解する過程で発生します。この毒性の強い物質が体内に留まることで、吐き気や頭痛を引き起こし、発がん物質・細胞の変異原性ともされます。
【まめ知識】
— [鼻炎で苦しんでいる人]口呼吸の恐ろしさ (@noserescue) July 11, 2018
アルコールは、代謝途中で作られるアセトアルデヒドが、末梢神経を刺激してくしゃみ・鼻水・鼻づまりを悪化させるため、お酒の量も控えた方がいい。
アセトアルデヒドの分解が大切
体内にアルコールが入ると、アルコール脱水素酵素によりアセトアルデヒドに分解されます。そのアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素によって無害な酢酸に分解されます。二日酔いの吐き気や頭痛の原因は、この体内に残されたアセトアルデヒドにあります。有効な二日酔いを治す方法は、肝臓を活性化させてアセトアルデヒド脱水素酵素の働きを良くしてあげることで辛さを解消できると期待できます。
飲む前の事前対策が必要
空きっ腹でお酒を飲むと、血中のアルコール濃度が急上昇し、アセトアルデヒドの濃度も急上昇します。できれば高たんぱくの物を食べ、難しければ先にツマミを優先的に食べるようにしましょう。また飲酒後は、熱いお風呂への長時間の入浴は避けましょう。脱水状態に拍車をはけ、翌日二日酔いが解消するまでに時間がかかってしまいます。また二日酔いを治す方法は肝臓の機能性にかかっているので、しっかり体調を万全にしてお酒を飲むようにしましょう。
治らない二日酔いにNG①亜硝酸ナトリウム
亜硝酸ナトリウムには、血管中のアセトアルデヒドが水分を求めて血管を膨張させることと同様の働きがあります。血管を膨張させる作用により炎症を起こし、周辺の神経を刺激して頭痛を起こします。また原因となる食べ物に、加工した肉など消化し負担がかかるものが多いのも、吐き気や不快感に影響することになります。
ニッポンハム シャウエッセン
— 【必読！！】買ってはいけない！！ (@katteha_ikenai) July 11, 2018
【ウインナー好きの子供はご用心】
亜硝酸ナトリウムという発色剤が入っており、胃の中に入ると強力な発がん物質ニトロソアミンを生成すると厚生省から警告されています。基準値は守っているみたいですが... pic.twitter.com/DgAU1vmlaU
多く含む食べ物
ソーセージ、ハム、サラミ、イクラ、明太子、ベーコンなど加工品の発色を良くするために使われます。亜硝酸ナトリウムには毒性もあり、厚生労働省も使用料を規定しています。亜硝酸ナトリウムは肉に含まれるアミンという物質と反応して、ニトロソアミンという発がん性物質に変化するので、基本的に食べる量も控えたいところです。
治らない二日酔いにNG②チラミン
チラミンは、ワインの肴としても人気がある「チーズ」に多く含まれている成分です。このチラミンを多く含む食べ物を食べ過ぎると、顔面紅潮や血圧上昇といった作用が発現し、二日酔いで辛い頭痛がもたらされます。チラミンにはアルコールの吸収速度を遅らせて、酔いを抑制する作用があります。しかしチラミンによって一時的に収縮した血管が、チラミンの効果が切れることで血管の拡張を起こし、周辺の神経を刺激して頭痛を発生させます。チラミンは人気の酒の肴に多く含まれているので、より二日酔いの頭痛原因になりやすい食べ物です。
まめちしきー
— まめちしき大阪bot (@kasuga_been) July 11, 2018
あんなーチョコを食べすぎると鼻血出るゆーけど、確かにチョコの原料カカオ豆にはチラミンってゆー成分に血圧を上げる効果があるけど健康な人が摂りすぎるだけで出血するような作用はないねんでー
せやから暦ちゃん食ってもええんやで？
多く含む食べ物
チーズ、チョコレート、レバー、キムチ、ピクルスなどに含まれます。焼き鳥の人気メニューであるレバーや、辛い物の定番であるキムチは酒好きに好まれるため、二日酔いの原因になりやすいといえます。チーズは様々な形で調理もされるので、口にしやすい食べ物だといえます。
治らない二日酔いにNG③グルタミン酸ナトリウム
グルタミン酸ナトリウムは、うま味を感じるために人工的に精製された調味料のことです。加工食品の原材料名には「アミノ酸等」と表記されています。味を良くする以外にも賞味期限を延ばす効果もあります。しかし副作用も存在し、過度の摂取が脳細胞に障害を引き起こします。グルタミン酸ナトリウムが持つ「興奮毒性」が脳のニューロンを過度に刺激し、緑内障などの原因になることが指摘されています。またアセトアルデヒド同様、血管の拡張作用があり、頭痛の原因となります。
【だしの素、漬物、インスタントラーメン、ソーセージ、ポテトチップス、 せんべいなど】
— 死にたくなければ食べるな (@Danger_Food) July 11, 2018
うまみ成分として使用されるグルタミン酸ナトリウムは、大量に摂取すると身体に異変が起こり、顔がしびれたり ひどいときは呼吸困難になることも。 pic.twitter.com/7yLgSfIjwj
多く含む食べ物
スナック菓子、インスタントラーメン、コンビニ弁当などの賞味期限が長く、味が人工的に調整されている食べ物に多く含まれます。これらの食品には健康的なイメージは少ないですが、二日酔いにもおすすめできないのでできる限り避けるようにしましょう。
治らない二日酔いにNG④胃腸に負担が強いもの
脂身が多い食べ物や、味の濃い食べ物は胃腸に負担をかけてしまい吐き気の原因となってしまいます。また消化の悪いキノコ類や海藻類も、二日酔いの時には避けるようにしましょう。香辛料の効いた刺激の強い食べ物も胃腸に負担をかけ、吐き気の原因になります。空腹の場合は、水分をしっかり摂取した上でお粥等の消化に優しい食べ物をとるようにしましょう。
昨日タイ料理食べてさ、久しぶりに香辛料摂取したから頭痛い（二日酔い）
— まい (@maaaaai111) July 1, 2018
すごい口の中が「どうもーーーーー！！！！パクチーでぇっす！！！！！！！！！！！ここにいるぜぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」って感じ。
治らない二日酔いにNG⑤酒
二日酔いの辛さを解消したいがために、よく「迎え酒」というものがあると聞くと思いますが、本末転倒でもっともやってはいけない対処法です。お酒に対する依存性も強くする傾向にあり、脱水状態に追い打ちをかけることになるので体に大きな負担をかけます。
治らない二日酔いにはまず「水分補給」
アルコールを摂取することで、人の身体は利尿作用が働き、激しい脱水状態に見舞われます。翌朝の二日酔いの吐き気や頭痛で、身体に何も受け付けない時も身体は水分を欲しています。二日酔いのときは、スポーツドリンクのような多少塩分を含んで、水分の吸収効率が高い飲み物を飲むと良いでしょう。またスポーツドリンクに含まれる糖分が、肝臓の機能をサポートします。しっかり水分を取り、尿としてアセトアルデヒドを排出すれば吐き気や頭痛も徐々に解消し、二日酔いを治す方法として適切な流れになります。
定番のポカリスエットがおすすめ
排尿によって失われる、ナトリウムやカリウム等を補ってくれるので、二日酔いの脱水状態を治す方法として特におすすめできます。また「果糖」が含まれ飲みやすく、肝臓の働きを活性化して低血糖状態を改善できます。肝臓の働きを良くしてあげれば、効率よく二日酔いの解消につながります。
治らない二日酔いには「柿」がおすすめ
柿の中に含まれる、「タンニン」や「カタラーゼ」にアルコールの分解を促す作用があるとされ、二日酔いを治す方法として推奨されています。果糖も多く含むので、低血糖症の改善にも効果を発揮します。その他、ビタミンCが含まれており、肝臓の働きを高める効果が期待でき、頭痛や吐き気の解消が期待できます。
おすすめ「柿のラッシー」
基本的な作り方として、材料は完熟柿1個(200g)、メープルシロップ大さじ1～お好み、牛乳150ml、プレーンヨーグルト150mlを用意します。まずボールに柿を入れ、皮ごと揉んで柔らかくしてしっかりつぶします。カップに注ぎ入れれば完成です。ラッシーはさっぱりと食べやすく作り方も簡単なので、二日酔いを治す方法におすすめです。
治らない二日酔いを克服しよう！
二日酔いで悩まされる頭痛を解消するために、できる限り避けて欲しい食べ物があります。アセトアルデヒド同様の血管拡張作用などがあったり、刺激の強い食べ物などは吐き気と頭痛を悪化させます。お粥等の身体に負担の少ない食べ物をとり、柿などの果糖が多くて肝臓の働きをサポートする果物をとることが、大事な二日酔いを治す方法となります。またアルコールによる脱水状態の解消が非常に大切なので、水分とミネラル分を同時にとれるスポーツドリンク等を飲むことが、二日酔いを治す方法として効果的でしょう。しっかり対策して、飲み会の翌日をスッキリ迎えましょう！
