美肌の絶対条件、毛穴レス
赤ちゃんのお肌はとってもきれい。ゆで卵の殻をむいたような、まさに「たまご肌」です。
ぐっと寄っても、まるで陶器のようなつるつるのお肌…。肌がきれいな人で毛穴が目立つ人なんて、見たことありませんよね。美肌に毛穴レスは欠かせません。
尽きない、毛穴の悩み...予防や対処法が知りたい!
ところが、現実はどうでしょう。毛穴を隠すために厚塗りになってしまうメイク。いざすっぴんになって鏡を見ればため息…。
コスメ売り場に行くと「毛穴レス」や「陶器肌」などをうたった、毛穴対策用の商品がたくさん販売されています。スキンケア売り場にも「毛穴引き締め」や「毛穴の汚れを落とす」といった毛穴対策用の商品が多くありますね。それだけ毛穴に悩んでいる人は多く、その悩みは深刻だということなのでしょう。予防や対処法は知っておきたいですよね。
毛穴の悩みは大きく分けて3タイプ
このように多くの人を悩ませている毛穴ですが、その状態は人によって様々。しかし予防や対処法等大まかには、3つのタイプに分けることができます。
開き毛穴
主に過剰に分泌された皮脂や汗、落としきれなかったメイクなどが毛穴に詰まり、毛穴が開いてしまった状態です。毛穴は形状記憶するので、この状態のまま放置すると、毛穴が開いたまま戻らなくなってしまうことも。俗に「ミカン肌」と呼ばれる何も詰まっていないのに毛穴が開いている状態は、対処や改善が難しくなってしまいます。
黒ずみ毛穴
毛穴に詰まった汚れが酸化して、黒ずんでしまった状態。触るとブツブツ・ザラザラしています。小鼻などの鼻周りに多く、それが俗にいう「イチゴ鼻」です。詰まって黒ずんだ毛穴の上に膜が張ってしまい、洗顔やクレンジングでは簡単に落ちにくくなってしまうことも。
たるみ毛穴
主に加齢によるお顔の水分不足や、重力に耐えられなくなったことによってお肌がたるんでしまった状態です。毛穴が詰まらないようにしっかりとケアしている人にも見られ、35歳以上の女性の毛穴悩みの大部分を占めています。
毛穴トラブルの根源、角栓
上の3つのタイプは、どれかに限って当てはまるわけではなく複数の場合も多くあります。実際、毛穴の悩みは「開き→黒ずみ→たるみ」の順で進行していきます。
最初の段階である開き毛穴の原因となる角栓は、古くなった角質と皮脂が混ざったものです。何らかの原因で皮脂の分泌が過剰になると、皮脂が毛穴に溜まり角栓になってしまいます。これはニキビの原因にも。また、皮膚のターンオーバーが遅れて古い角質が毛穴に停滞してしまうことでも、角栓ができる原因になります。
角栓を放置すると、毛穴が開いたままになる
先程もご紹介した通り、角栓を放置すると毛穴の状態はどんどん悪化していきます。酸化して黒ずんだ角栓は皮膚を刺激するので、毛穴周りまで黒ずみます。毛穴は一度開いてしまうとなかなか元に戻らないので、それがたるみにまでつながってしまうのです。
角栓はなぜできるの?
角栓の正体は先程ご紹介しましたが、その角栓ができる原因は一体なんなのでしょうか。毎日洗顔・クレンジングしていても角栓ができてしまうこと、ありますよね。
皮脂が多い
もともと皮脂の分泌が多いオイリー肌(脂性肌)の人は、角栓の原因となる余分な皮脂が多いので、角栓ができやすくなってしまいます。普段から肌のテカリやベタつきが気になる人も多いのではないでしょうか。
乾燥
余分な皮脂からは考えられないかもしれませんが、乾燥も角栓ができる大きな原因の一つです。皮脂は肌の水分不足を補うために分泌されるので、オイリー肌でも実は乾燥しているということが多いのです。乾燥した毛穴は硬くなり、詰まりやすくなります。
落としきれなかった汚れ
クレンジングをすると、古くなった角質も落ちていきます。しかし年齢を重ねていくと、角質は自然に落ちにくくなってしまうのです。どんなに丁寧に洗顔・クレンジングしても埃や化粧品は残ってしまいがちですから、それらと共に残った角質が混ざりあって、毛穴を詰まらせてしまいます。
角栓の元になるNG習慣
ここからは、何気なくやってしまいがちな「角栓の元になるNG習慣」をご紹介していきます。良かれと思ってやっていたことも、もしかしたら角栓の元になっていたかもしれません…
[NG]刺激の強い洗顔料を使う
お肌に強い刺激を与えることは、どんな場合でも良くありません。毛穴の汚れや角質を落とすために含まれているスクラブは、肌を傷つけてしまうことがあります。また女性の方で「皮脂が多いから」「爽快感が強いから」といって男性用の洗顔料を使う方がいますが、これもお肌に負担をかけてしまう原因になります。
[NG]お顔をこする
クレンジングでも洗顔にでも、お肌をゴシゴシとこするのはNGです。濃いメイクをしたところや、角栓が気になるところでもやめましょう。指の腹を優しく滑らせるように、泡立つタイプのものだったらしっかりと泡立てて洗いましょう。
[NG]保湿不足
オイリー肌の人で「自分は乾燥とは無縁だ」と思い込み保湿を疎かにしてしまう人がいます。またべたつくのを避けるために、あえてあなりしっとりしない化粧水や乳液を使う人もいます。先程ご紹介した通り、乾燥こそが皮脂の過剰分泌の原因になってしまうので、保湿はしっかりと行いましょう。
ピンセットや毛抜きで抜く
毛穴から飛び出た角栓、つい抜きたくなってしまう気持ちはとてもよく分かります。角栓がするっと出てくるあの感覚もたまらないですよね。しかしどんなに丁寧にしても、ピンセットや毛抜きの先端でお肌は傷つきます。また、角栓を引っ張ることによって毛穴を奥から開くことになってしまい、元に戻りにくくなってしまいます。角栓の根本だけが毛穴に残ってしまうこともありますし、そのときは良くても後々何もいいことがないのです。
コメドプッシャーで押し出す
角栓を毛穴から押し出す道具として、正式に販売されているコメドプッシャー。角栓がニュルっと出てくるあの感覚も、ピンセットや毛抜きと同じでたまりませんよんね。しかし、肌に負担をかけているということも同じです。もし使用するなら、お風呂上りなどお肌が柔らかく毛穴が開いている状態の時にしましょう。あくまでも優しく、出てこないからといって強い力をかけるのは絶対にNGです。
大丈夫?その毛穴・角栓ケア
あなたの毛穴・角質ケアは大丈夫ですか?いまご紹介したものやそれに近いものに心当たりがある方、いらっしゃったのでは…?
しつこくて嫌になってしまう角栓・毛穴悩みですが、力ずくでかかってもいいことはありません。そのときは綺麗になっても、後々ますます苦労してしまうことになるかも…。
角栓ができないようにするためには?
逆に、角栓ができないように日頃から意識しておいたほうが良いこともあります。
温めて毛穴を開かせる
お風呂に浸かって体を温めたり、蒸しタオルをお顔に乗せたりする日常のひと手間で、毛穴が開いて溜まった皮脂や汚れがグンと落ちやすくなります。ころらの工程を経た後に、クレンジングや洗顔をしてみましょう。
酵素洗顔
角質はタンパク質です。実はタンパク質は普通の洗顔料では落ちにくく、どんなにしっかり洗っても毛穴に残ってしまう原因に。酵素やクレイは吸着力が高く、角質を落とします。ただしこれらは刺激が強いので、週1~2回程度に抑えましょう。
脂質・糖分を摂りすぎない
私達の体をつくるのは食べたものです。それは勿論お肌も同じ。脂質や糖分の摂りすぎは。皮脂の過剰分泌に繋がります。「おいしいものは脂肪と糖でできている」なんて言いますが、単純に体にも悪いので、なるべく控えましょう。
もしかしてこれは…角栓!?
ここまでは「角栓の予防」についてご紹介してきました。しかし、自分のお肌に角栓があることに気づいてしまったあなた、もしくはもう長らく角栓で悩んでいらっやるあなたは、一体どうすればいいのでしょうか。
「一度開いてしまった毛穴は戻らない」とも聞きますよね。でも、大丈夫です。確かに毛穴は開いて時間が経てば経つほど戻りにくくはなってしまいますが、きちんとケアすれば、少しづつ元に戻っていきます!
角栓ができてしまったら
ここからは角栓ができてしまったときの対処法をご紹介していきます。
スキンケアを見直す
自分に合っていないものを使い続けても、お肌に負担がかかってしまう一方です。悲しいことに「高級なもの=誰にでも合う」わけではありませんから、勿体なくても、合わないかもしれないと思ったらすぐに違うものを試してみましょう。
予防は続ける
角栓が出来てしまったからといって諦めず、予防の為に行っていた洗顔方法や食生活などを続けましょう。出来てしまった角栓の悪化を防ぎ、新たな角栓ができることを防止します。
無理せず美容皮膚科へ
セルフケアで限界を感じたときは、躊躇せず美容皮膚科へ行きましょう。それぞれのお肌の状態に合わせた様々な処置をしてくれるので、改善の見込みも立ちやすくかつ安全です。ニキビは一般の皮膚科でも見てもらえるので、悪化する前に早めに病院へ。
毛穴ケアは、正直大変。
毛穴ケアには、ある程度の期間と手間と根気が必要です。一気にきれいになるようなケアは、刺激が強く、元に戻ってしまいやすいどころかますます毛穴の状態を悪くしてしまうことも。
体質に左右される部分もありますが、角栓はできないようにするのが一番です。でももしできてしまったら、できるだけ早く対処すること。少しづつ、根気強く毛穴ケアを続けましょう。
目指せ!毛穴レス肌
いかがだったでしょうか。つるつるの陶器肌、憧れますよね。毛穴が目立たなくなれば、きっと毎日が、今より少し楽しくなるはず。皆さんの毛穴悩みが、一日も早く解消されることを祈っています。