アンテナレベルが下がる原因は?
テレビというのは大体、「アンテナで、放送している番組の映像や音声を受信し、それをケーブルを通してテレビに出力し、そして機器上でその受信した番組を見る」というのが基本です。つまり、アンテナレベルが下がる・そして上げるというのが起きるのは、この「アンテナ・ケーブル・テレビ」のどこかしらに関係があることを指しています。
もしアンテナレベルが下がることがあれば、その3つに対してアプローチをしなければいけないということになります。そして、いろいろな設定などを直すことで受信レベルを上げるという流れになるわけです。
1.アンテナに問題がある
まず第一に考えられるのが「アンテナに問題がある」場合です。アンテナというのは、一番受信しやすい場所、つまり屋根についている場合がほとんどなのですが、そのアンテナの向きが悪いと受信しにくくなってしまいます。テレビを各家庭に対して送信している送信元がある方向は限られてるので、その方向に向いていないとアンテナレベルが下がる原因になってしまうのです。
2.アンテナとテレビを繋ぐ、ケーブルに問題がある
アンテナレベルが下がる原因の多くはこのケーブルにある場合が多いです。ケーブルを通して、テレビ番組の映像や音声、その他の情報を出力しています。なので、そのケーブルに問題があるということは、アンテナレベルを下げる原因になってしまうのです。
3.テレビそのものに問題がある
テレビそのものというのは、テレビの設定に問題があるということです。例えば、東京にいるのに、地デジの受信地域が東京でない場所になっていたり、その逆も然りです。「この地方では映らない」のような表現がありますが、東京だけにしか映らないようなものもあるように、地方限定のものがあったりします。
また、B-CASカードがなかったり、そもそも地デジの設定になっているかなどの、基本的な設定が原因でアンテナレベルが下がる場合も考えられます。
地デジのアンテナレベルを上げる方法①アンテナの向きを調節する
まずは「アンテナに問題がある」場合で、特にアンテナの向きに問題がある場合です。アンテナの向きは、例えば猛烈な風が吹いた場合や、猛吹雪などがふいた場合などにズレてしまうことがあります。台風などもそうでしょう。しかし、いかんせん屋根の上についているので、自分で勝手に「よいしょ」と戻すことなど、そう簡単にはできません。
そういうこともあり、そう簡単には「向きなどもズレない」仕組みになっています。ですので、確かにアンテナに問題があるというのも、考えられなくはないのですが、可能性は低いと思っておいたほうが良いでしょう。具体的な直し方ですが、これは業者に頼んだほうが安全です。
取り付けたのが自分1人で行った場合でしたら、その修理等も行って大丈夫かと思いますが、ほとんどの人は、最初の取り付けもすべて業者が行ってくれたものだと思います。屋根の上の作業ですし、電線などもありますから、安全を考慮し、業者に頼んでしまいましょう。
地デジのアンテナレベルを上げる方法②ケーブルを太いものに変える
ケーブルの太さも関係しています。ケーブルで、映像に影響が出てきてしまう原因になるのが「ケーブルの劣化」です。例えば、もう何十年と使っていて、アンテナと繋ぐ部分やテレビに出力する部分に接触不良が起こっているなどです。
この場合は新しくケーブルを買った方がいいでしょう。その他にも「ケーブルが細く、断線している」などが考えられます。テレビのケーブルといえど、その質などは値段に相当し、ピンからキリまでいろいろあります。安いからなどと言う理由で「細いケーブル」を買ってしまうと、消耗が早く、またすぐに映像が乱れてしまったりする場合があります。
もしこれからも使うようでしたら、太めのしっかりしたケーブルを買うことをおすすめします。
地デジのアンテナレベルを上げる方法③ケーブルの長さを調節する
ケーブルの長さを調節するのも、大事になってきます。テレビというのは「アンテナで受信した映像や音声をケーブルでテレビに繋ぐ」ということを行っています。しかし、この「ケーブル」の部分が、あまりにも長い場合はどうなってしまうでしょうか。
例えば、何か液体のようなものを管を通して、ある容器に入れるという場合に、その管があまりに長いと「途中でつまってしまったり」なんて事が起こって、きれいに容器に入れることができないですよね。それと同じで、ケーブルも長いと、ノイズが入ってしまったりしてしまいます。そうならないためにも、ある程度の長さのケーブルで繋ぐようにしましょう。
地デジのアンテナレベルを上げる方法④複数台のテレビの使用を避ける
複数台のテレビ使用も、映像の乱れに関係してきます。アンテナというのは一つですが、それをいくつの機器で見るかは自由です。コンセントの「タコ足」と一緒で、入り口は1つだけれど、出口はいくらでも増やせてしまう状況です。この状況だと、多くの機器に分配しなければいけないので、1つあたりの出力に問題が出てしまうことがあります。
そうならないようにするには、なるべく多くの機器に接続したり、同時に見ないようにしたりすることが必要です。
地デジのアンテナレベルを上げる方法⑤基本的なところが原因になっている
テレビを買ったあとの、初めての設定のところが原因で映像に問題が出ることがあります。例えば「基本的なケーブルが抜けてしまっている」などです。ケーブルと言っても、アンテナからテレビにつなぐものだけがテレビのケーブルではありませんから、基本的なケーブルはテレビの説明書などを参照し、確認してみましょう。
地デジのアンテナレベルを上げる方法⑥テレビの機器設定が間違っている
テレビの機器設定ということで、まず最初に確認すべきは「B-CASカードが挿入されているか」です。このカードはテレビを購入するとついてくると思います。これが抜けてしまったりしてしまうと、テレビは見れなくなってしまいます。きちんと奥まで入っているか確認しましょう。
次にチャンネルの設定です。チャンネルはきちんと「自分が住んでいる地域に合っているか」というのを見てみてください。関東圏の人であれば、東京のほうが映りやすいなどあるかと思いますが、基本的に自分の県の地域のチャンネルを受信する必要があります。是非その地域に設定されているかを確認しましょう。
今後アンテナレベルが下がることのないようにするにはどうしたらよいか
今見てきた行程で、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的に「テレビを購入したときの手順を見直す」というのが最善だと思います。各ケーブルをつなぎ、そしてB-CASカードを入れ、テレビのチャンネル地域を設定し、受信する・・・。この流れはすべて「テレビを購入したあと、行う必要のある手順」です。
そして、それでもうまく行かない場合は「アンテナに問題があるのではないか」と考えれば良いのです。
上記のアンテナレベル調節を試しても、どうしても直らない場合は?
業者に頼んで、アンテナを始めとして、いろいろ見てもらうのが良いでしょう。やはりテレビというのは屋根にアンテナがあったりと、1人でいろいろできるものではありません。怪我や感電など、本当に危ないものの隣り合わせになっています。ですので、そういったことは変にケチらず、安心して頼んでしまいましょう。
スマホのアプリで受信する
テレビが映らない時の解決策として、「スマホのアプリでテレビを見る」という方法もあります。もちろん各種契約が必要で、月々〜円とかかってきてしまいますが、スマホのアプリをダウンロードすれば、あとは適当な地域を設定してあげることで、簡単に視聴することができます。
今は、ラジオもスマホで聴く時代です。テレビなども「家で見るものだ」という固定概念を取り払ってあげることが必要になるかもしれません。スマホのアプリと言っても、いくつもあります。テレビを視聴するアプリもあれば、外部に接続してテレビを見るアプリもあったり、家のテレビを外部から操作するアプリもあったり、とにかくたくさんのテレビ関係アプリがあります。
この機会に、テレビ関係のアプリを一度見てみてはいかがでしょうか?
アンテナレベル調節をする上で注意すべきこと
注意すべきことは「アンテナまで、1人ですべて行おうとしないこと」です。ケーブルなども自分で勝手に判断してブチブチと抜いていってしまったり、屋根に登って、アンテナを手で直そうとしたり、とにかく「1人で勝手に直そうとする」のはあまりに危険なのでやめましょう。
ちょっと値がついてしまいますが、まずは上記のことを試し、ダメなら業者を呼んで、見積もり・そして修理を行ってもらいましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?今回は「アンテナレベルが下がってしまう原因と、上げる方法」についてまとめました。2020年には東京オリンピックがあり、実際に足を運んで見る人もいれば、テレビで見るという方もいるでしょう。その時に映らなかったりしたら、一巻の終わりです。是非これらの対処法を試して、快適にご覧になってください!