クリップは用途別に使い分けましょう
複数の紙を束ねるために使用するクリップには、留める紙の枚数や留め方などの用途別にいくつもの種類があります。少し不便だけど留まっているから良いかと諦めずに、その時々で最適なクリップを使い分けてみてください。これまでよりもクリップが便利になります。
クリップの種類① ゼムクリップ
クリップと言えば最初に思い浮かべるのがゼムクリップという方が多いのではないでしょうか。会社や自宅の机には、きっとゼムクリップがあるはずです。種類が豊富なクリップのなかでも、まさに定番中の定番ですので、文房具入れには何本か紛れ込んでいることでしょう。
ゼムクリップの特徴は、形状がコンパクトであるため保存しやすいことや、カラフルなものも多くありデザイン性が高いことなどです。しかし、あまり大量の紙を挟むことが難しく、少数枚であっても簡単にずれてしますのが欠点です。変形しやすいことはメリットでもあり、デメリットでもあります。
クリップの種類② ダブルクリップ
こちらも定番のクリップのひとつですが、あまり名前は知られていません。横から見たらアルファベットの「W」に見えることから、ダブルクリップという名前が付けられています。かなり分厚い書類でも、がっちりと挟み込んでくれます。ペン立てなど文房具を保管している場所に、いくつかダブルクリップを置いておくと便利です。
ダブルクリップの欠点は、挟んだり外したりするときに使用する取っ手が、書類を挟んでいる状態では邪魔になることです。また、力強く挟んでいるために書類に跡が付いてしまうことに不満を感じる方がいらっしゃいます。
ダブルクリップは、他の種類のクリップに比べてサイズが豊富であることも特徴のひとつです。指の先くらいの小さなものから、手のひらサイズのものまであります。ダブルクリップのサイズについても、用途別に使い分けてみると利便性が向上します。
クリップの種類③ 目玉クリップ
続いても定番のクリップのひとつですが、名前をご存知でしょうか。取っ手部分の丸くて穴が開いている形状から、目玉クリップという名前がついています。用途は大型のダブルクリップと同じく大量の紙を挟み込むために使用します。挟む力は強力ですので、ダブルクリップよりも資料のズレが少ないのが特徴です。
目玉クリップの取っ手部分が丸くて穴が開いている理由は、挟んだ書類をフックなどにかけて吊るしておけるデザインだからです。挟み込む力が強いのも、吊るされた状態でも書類をキープして離さないようにするためです。クリップは、ただ書類を挟むだけの文房具ではありません。
クリップの種類④ 山形クリップ
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このクリップの名前を聞けば、おそらく多くの方が目玉クリップと答えると思います。しかし、これは山型クリップという名前が付いた別の種類のクリップです。目玉クリップが丸くて穴の開いた取っ手であるのに対して、山型クリップは名前の通り取っ手の形状が山型です。
形状が似ている両者ですが、挟む力を比較すると圧倒的に山型クリップの方が強いです。また取っ手部分の形状が掴みやすいために、握力をクリップに伝えやすいです。ただし、山型クリップは挟む部分が深くないため、書類が外れてしまう場合があります。似ているクリップ2種類を上手く使い分けたいです。
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クリップの種類⑤ スーパークリップ
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スーパークリップはその名前の通り、挟む力が強力なクリップです。ダブルクリップや目玉クリップのようにかさばらず、ゼムクリップよりも力強さがあります。特別な装置を必要とせず、手で簡単に留めることが出来ます。大きなサイズのものはありませんが、40枚程度までの書類ならしっかりと留めることができます。
スーパークリップは基本的に着脱が簡単で、一度使った後でも再び使用することができます。ただし、厚手の書類を挟むとクリップそのものが変形してしまいますので、数枚の書類を挟む力は失われます。
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クリップの種類⑥ パワークリップ
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スーパークリップに続いては、こちらも力強い名前の付いたパワークリップです。挟み込む強度では、スーパークリップを上回ります。複数のサイズがありますので書類の枚数によって使い分けることができます。
パワークリップは、挟む力が強くて何度でも再利用できるクリップであるため、とても利便性が高いです。しかし唯一の欠点として書類を挟むときにはラクリッパーと呼ばれるホッチキスのような専用の機器が必要です。取り外しについては何とか頑張れば外れますが、挟むときにはどれだけ握力が強い人でもラクリッパー無しには使いようがありません。文房具入れにラクリッパーをひとつ置いておきましょう。
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クリップの種類⑦ ガチャック
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ガチャ玉と呼ばれることが多いですが、正式名称はガチャックです。パワークリップと同じく専用の機器を用いてクリップの取り外しを行います。またガチャックの方が複数のメーカーから発売されているため、利用機会が多いかもしれません。
注意点としては、基本的にはガチャックの規格が統一されているため文房具メーカー各社のものには互換性があるように設計されていますが、一部では相性の悪いものがあります。こうした問題を解消するためにも、同じメーカーのガチャックと専用ツールを使用することがおすすめします。
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クリップの種類⑧ 紙クリップ
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ご存知ない方もいらっしゃると思いますが、金属などを一切使っていない紙製のクリップがあります。名前はそのまま紙クリップと呼びます。三角のハットのような形状をしており書類の角に被せるように装着してから、裏面の飛び出した部分を折り曲げることで書類を挟みます。
紙クリップを使い始めて最も便利に感じることは、クリップにメモ書きができることです。通常、金属製のクリップであれば何も書くことが出来ませんので、別に付箋紙を用意する必要があります。書類を手渡したい相手の名前を書いておくなど工夫次第では利便性が高まります。
なお、紙クリップの欠点は、やはり紙であるために耐久性が無いことです。何度も繰り返し使うことが出来ませんので、使い過ぎるとコスト面が心配になります。紙製の文房具は珍しいので、思わず使い過ぎてしまいますのでご注意ください。
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クリップの種類⑨ スライドクリップ
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スライドクリップの動きを言葉で説明することは難しいですが、パワークリップやガチャックなどの専用のツールが必要なタイプのクリップを、手だけで利用することを実現させたものです。書類を挟む部分がスライド式になっており、紙を挟んだ状態で上からプラスチックを覆いかぶせます。
珍しいクリップのひとつですので、サイズの豊富さなどの利便性はあまり高くありません。また、他の種類のクリップと比べると構造が複雑であるために、ひとつ当たりの値段が高いです。文房具にかける予算を節約する流れですので、会議参加者全員の書類をスライドクリップで留めるのは難しいかもしれません。
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クリップの種類⑩ グイクリップ
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グイっと押して挟むからグイクリップという親父ギャグのような名前のクリップです。カラーバリュエーションが豊富で、慣れれば簡単に書類などを挟むことが出来ます。ただ使い始めたばかりの頃は、少し戸惑うかもしれません。文房具ですから気軽に使いたいのですが、慣れるまでは練習する必要があります。
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まとめ
定番中の定番であるゼムクリップから、ちょっと珍しいグイクリップまで、一気に10種類のクリップをご紹介させていただきました。書類の厚みやサイズによって、使用するクリップの種類やサイズを変えるように心掛けてみてください。