お酒に賞味期限は無い?
現在日本で販売されているほとんどの食品には、品質が維持され美味しく食べられる期間として期限が設けられている、賞味期限の記載がされています。では、お酒に賞味期限はあるのでしょうか?記載がない場合どの程度は問題なく飲めるのかを見ていきましょう!
賞味期限が切れるとどうなる?
お酒と言っても、よく知られているものだけでビール、ワイン、梅酒など豊富な種類のお酒が販売されています。賞味期限はお酒の種類によっても違い、未開封の時と開封後でも賞味期限に差があるとされています。
賞味期限のあるお酒でも、賞味期限はあくまで品質が高い状態で維持されている、つまり美味しく飲める期間とされており、賞味期限が切れたからといって飲めなくなるという訳ではありません。賞味期限が切れると風味の低下、味の低下といった影響が出てきます。
【開封前後のお酒の賞味期限①】ワイン
ワインは、ぶどうの果汁を絞り発酵させたアルコール飲料で、酒税法では果実酒に適用されています。未開封の状態であれば数十年物というように、長期間飲めるイメージのあるワインですが、1本を飲みきれなかった開封後のワインはどの程度の賞味期限なのでしょうか。
未開封のワインに賞味期限はない!
ワインのボトルのラベルをご覧いただくとわかりますが、賞味期限の記載はありません。ワインはボトリングした後にも熟成が進むお酒です。ワインによって違いはあるものの、20年以上の間美味しく飲める物、高級ワインの中には100年以上も熟成された物まで様々です。
コンビニやスーパーなどに売られているワインは、テーブルワインと言われ長期熟成される前提で作られていない為、賞味期限がないとはいえ購入後はすぐに飲むと良いでしょう。ワインは空気に触れると酸化してしまいます。酸化することでうまみや風味が悪くなることもあるので、商品によって飲みごろに合わせて飲むことをおすすめします。
開封後はなるべく早く!
ワインは基本的に開封後は、当日中に飲んでしまうことが理想です。ワインは空気に触れた瞬間から酸化が始まるので、時間が経てば経つほど不味くなります。冷蔵庫に入れた状態で1週間程度は持ちますが、開封後は3日以内に飲むことが好ましいです。
炭酸を含んだスパークリングワインの場合は、当日中に飲んでしまう事が一番です。仮に飲みきれない場合は、専用のストッパーを使う事で炭酸の抜けを防止でき、翌日中であれば炭酸は残っていて飲むことができます。
【開封前後のお酒の賞味期限②】梅酒
梅酒に賞味期限はない!
結論を先にお伝えしますと、梅酒には賞味期限はありません。梅酒にはアルコールが含まれており、劣化が遅くなり日持ちがするといわれています。梅酒といっても市販されている商品、自家製の物とでは差があります。
梅酒は開封後も長持ち!
自家製の梅酒は、アルコール度数の高いお酒で梅を漬けるので、製造から10年経っても飲酒が可能で、賞味期限はないといえます。市販されている紙パックの梅酒は、未開封で数年、開封後は約1年以内飲むことができます。市販されている瓶の梅酒は開封後でも殺菌効果があり数年は持つと言われています。
【開封前後のお酒の賞味期限③】焼酎
焼酎には賞味期限はない!
蒸留酒は未開封の状態であれば、日数が経っても傷んだり腐敗することはなく賞味期限はありません。高いアルコール度数である事、密封された瓶に入っている事も要因となり長持ちします。保管にあたっては比較的涼しい、日の当たらない場所で保管することが推奨されています。
開封後は風味に注意!
開封後でも保存状態によって、数年は飲むことができる焼酎ですが、開封後は香りが落ちていくとされています。焼酎は開封後はなるべく早めに飲む事が美味しく飲むポイントです。
【開封前後のお酒の賞味期限④】日本酒
日本酒に賞味期限はない!
日本酒には賞味期限が記載されていません。未開封であれば1年以上は美味しく飲むことができるとされています。保存にあたっては暗く日の当たらない涼しい場所で保管すると良いとされています。
開封後はなるべく早めに飲む!
ワインなどと同様に、日本酒も空気と触れることで酸化が始まります。未開封であれば1年以上美味しさがキープできる日本酒ですが、開封後は劣化が進んでいきます。1週間程度で飲み切ってしまうことをおすすめします。
【開封前後の酒の賞味期限⑤】ビール
ビールには賞味期限がある!
ビールには炭酸が含まれているので、開封後はすぐに飲むことが前提とされていますが、未開封の状態では製造された日から、最長で約9カ月が基準とされています。賞味期限が切れたビールは飲めないという事はありませんが、炭酸が抜けていたり、風味が落ちているなどいい点はない為、賞味期限内に飲むことをおすすめします。
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まとめ
開封前であれば、アルコールが含まれているため長期間保存出来るものが多く賞味期限は特に定められていないものが多いようですね。しかし、基本的に開封後は劣化が進むお酒が多いので、早めに飲み切ると良いようです。