猿腕って、どんな腕?
猿腕とは、腕を前に伸ばしたときに肘が外側に曲がってくの字に見える状態のことを言います。猿腕の方は腕立て伏せがやりにくい、剣道やテニスでは肘を痛めやすく負担をかけやすいなどの場合があります。しかし、猿腕の特徴を生かせればゴルフや弓道では有利になることもあるようです。今回は猿腕について、メリットやデメリットから治し方、腕立て伏せの方法やおすすめのスポーツなどについてご紹介していきます。
猿腕のチェック方法は?
猿腕は日常生活に支障が出ることはほとんどないそうなので、なっていることに気づかない方が多いようです。
猿腕かどうか見分けるには、手のひらを上に向けて腕を伸ばし、両腕をくっつけてみてください。
肘から下がぴったりとくっついた状態であれば、猿腕の可能性が高いです。通常の場合であれば、肩から手のひらまで腕が真っ直ぐ伸びているはずです。
猿腕は生まれつきによるもの?
猿腕になってしまう原因は「生まれつきの骨格によるもの」「成長過程での骨の歪み」「スポーツや怪我による肘への負担」「日常生活での癖」などがあるようです。また、女性であれば「ホルモンバランスの乱れ」も原因の1つであるとされています。猿腕の原因が骨の歪みや肘への負担、癖などが考えられず、両親が猿腕だった場合は、生まれつきの遺伝である可能性が高いそうです。
猿腕になりやすい人って?
猿腕になってしまう原因を見ると、誰でもなってしまいそうなイメージではありますが、その中でも特に猿腕になりやすい人がいます。猿腕になりやすい人の特徴は、「身体が細く腕の筋力が少ない」「肘が柔らかい」「腕や肘の怪我が多い」「日常的に肘に強い負荷をかけている」「若い女性」などが挙げられます。
身体が細く腕の筋力が少ないと、負担がかかりやすく身体が歪みやすくなります。肘が柔らかいとメリットもありますが、柔らかい分無理な状態でもできるようになり、負荷をかけてしまいがちになります。今まで猿腕ではなかったのに、骨折などの怪我をしてからなってしまったという方も多いのではないでしょうか。怪我がきっかけで猿腕になる可能性があるので、注意が必要です。
スポーツや仕事などで日常的に肘に強い負荷をかけていると、身体が歪んでしまったり肘の可動域を広げてしまう可能性があり、猿腕になりやすくなってしまうようです。若い女性はホルモンバランスの乱れもありますが、関節が柔らかいので猿腕になりやすいとされています。
猿腕のメリットやデメリットは?
猿腕にはメリットとデメリットがあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
猿腕のメリット
猿腕のメリットには、「目立つ」「いくつかのスポーツで有利になる場合がある」などが挙げられます。例えば写真を撮るときに腕を伸ばしたポーズをすれば、周りよりも目立つことができます。猿腕が個性となり、何かを披露したいときにも使えます。ゴルフや弓道などのいくつかのスポーツでは猿腕の特徴が有利になる場合があります。
猿腕のデメリット
猿腕のデメリットは、「見た目が悪い」「肘を痛めやすく負担がかかりやすい」「腕立て伏せがやりにくい」「いくつかのスポーツでは不利になる」などが挙げられます。ダンスやバレエなど身体全体の美しさを求められる場合、見た目が悪いと思われてしまう可能性があります。猿腕は肘を痛めやすく負担がかかりやすいだけでなく、腕立て伏せがやりにくい場合も。肘が曲がっている猿腕は、テニスや剣道、ボーリングなどのスポーツでは不利になる場合があります。
猿腕の治し方とは?
日常生活では問題ないと言われている猿腕ですが、できるなら改善したいと思う方も多いですよね。それではここで、猿腕の治し方をいくつか見ていきましょう。
猿腕の治し方①:筋トレをする
猿腕の治し方は、筋トレをするのがおすすめです。筋トレをして筋肉を増やすことで、腕に強い負担がかかっても筋肉で支えることができます。
最初から腕の筋肉ばかりを鍛えると、腕を痛めてしまう原因にもなってしまいます。
背筋など全体的に一緒に鍛えるように心がけましょう。
猿腕の治し方②:ヨガやエクササイズをする
猿腕の治し方は、ヨガやエクササイズも効果的。ヨガやエクササイズで体幹を鍛えると、身体にかかる負荷が分散されて肘の負担が軽くなり、楽に感じられることがあるようです。激しいスポーツや筋トレが苦手な方はヨガやエクササイズがおすすめです。
猿腕の治し方③:肘の負担を減らす
猿腕の治し方では、日常生活の中で肘への負担を減らすことも大切です。通勤通学などの長時間移動のときは鞄を肘にかけないようにしたり、肘をつきながら作業をしたりしないなど、癖になっていることを改善して肘の負担を減らすように心がけましょう。
猿腕の治し方④:整体に通う
猿腕の治し方として、整体に通うのもおすすめです。生まれつきでない軽度の猿腕であれば、整体の施術で改善できる可能性があります。整体に通う場合は、猿腕の施術を積極的に行っていて信頼できるところを選んでください。
猿腕の腕立て伏せの方法は?
猿腕の方は肘が曲がっているため、腕を伸ばしながら身体を支える腕立て伏せがやりにくい、またはできないという方が多いです。猿腕の方が腕立て伏せをする場合は、無理に腕を真っ直ぐ伸ばそうとせずに、少し肘を曲げる感覚で伸ばしてみましょう。ただ、無理して腕立て伏せをすると、肘に大きな負担がかかってしまう場合があるので注意が必要です。
猿腕におすすめのスポーツは?
猿腕におすすめのスポーツは、「ゴルフ」「弓道」などが挙げられます。ゴルフでは、肘が柔らかい特徴を持つ猿腕だと、スムーズな動きが可能で打ちやすいと言われているそうです。実際に高い成績を収めているゴルフ選手の中でも猿腕の方は多くいます。ゴルフは揃える道具が多いですが、初心者で体力がない方でもゴルフであればすぐに始められるのでおすすめです。
弓道は猿腕だと弓を引いたときに弦が当たりやすい場合があり不利だと感じることも多いです。しかし、不利な点を改善して打ちやすいフォームを見つけることができれば、弓の勢いがアップし弓道が有利になるそうです。また、弓道をすることで猿腕を改善する効果も期待できるそうです。猿腕を改善しつつスポーツを楽しみたいなら弓道がおすすめです。
猿腕におすすめしないスポーツは?
猿腕におすすめしないスポーツは、「テニス」「剣道」などが挙げられます。テニスは肘が曲がっている状態だと、思うところにボールを打ち返せない場合があります。テニスで重要なコントロールが難しくなるので、猿腕は不利になることが多いです。しかし、テニスはフォームを正せば猿腕の改善効果が期待できる場合もあります。テニスの試合結果ではなく、猿腕の改善効果を目的で始めるのがいいでしょう。
猿腕でも剣道が強い方は多くいますが、剣道をやると肘や筋を痛めやすくなってしまうそうです。肘が曲がっている猿腕の方は、しっかりと竹刀を持っているつもりでも不自然に見えてしまい剣道の構えがキレイに見えないことも。また、剣道をしていたことによって猿腕になったと感じている方もいるそうです。
猿腕になりたい人はどうする?
デメリットも多いですが、中には猿腕になりたい思う方もいますよね。猿腕になりたい場合は、猿腕の状態を真似するように腕を伸ばしていくと、徐々に癖になっていく可能性があります。また、猿腕になりやすい人の体型に近づけたり日常的な癖を続けたりすることで、猿腕に近づけるのではないでしょうか。
まとめ:猿腕の治し方を試してみよう!
今回は猿腕について、メリットやデメリットから治し方、腕立て伏せの方法やおすすめのスポーツなどをご紹介してきました。肘が外側に曲がった猿腕は、テニスや剣道では向きませんが、ゴルフや弓道では有利になる場合がありました。猿腕に悩んでいる方は今回ご紹介した治し方をぜひ試してみてくださいね!