Wifiの引っ越しの疑問:現在使用中のWifiを継続するか、乗り換えるか
引っ越しの際、そのまま既存のWifi環境も使い続けることができますが、引っ越しを機に別のプロバイダに乗り換えて新しいWifi環境を用意することもできます。両方ともメリット・デメリットが存在し、価格面でも大きく影響することもある重要な選択の一つです。
また、Wifi環境を引っ越す場合、戸建て住宅に引っ越すのか、マンションやアパートといった集合住宅に引っ越すかによって手続き方法が異なってきます。詳細についてはこの記事の後半で解説していますが、既存のWifi環境を引っ越すことができず、半ば強制的に別のWifi環境の手続きをする必要がある場合もあります。
Wifiの引っ越しの疑問:継続するメリット
まずはじめに、現在使用しているWifi環境を解約せずに使い続ける場合に得られるメリットです。継続の場合に得られるメリットは手続きがほとんどないことです。プロバイダ側に移転手続きをお願いするだけで後はすべて業者が対応してくれるので何も心配ありません。
現在のプロバイダを解約して別のプロバイダと契約する場合は、現在のプロバイダで解約手続きをして、新しいプロバイダと契約手続きをする必要があり、移転手続きと違って時間がかかります。移転手続きの場合は電話や直接訪問等で、プロバイダに現在の回線を停止と、引越し先の住所の連絡、工事の日程調整をするだけです。場所が変わっただけでプロバイダは同じなので特別設定する必要もありません。
Wifiの引っ越しの疑問:継続するデメリット
現在のWifi環境を引っ越しして継続利用する場合は、いくつかデメリットがあります。一つが引っ越し先の住居が現在利用している回線に対応していないことがあることです。回線が対応していない場合そもそも移転ができないので確認しておく必要があります。またマンションなどの集合住宅ではよくあることであり、使用できる回線が決まっている関係で継続できないことが多いです。
さらに継続の場合は移転工事費用がかかることがあり、最低でも5000円、土日祝の休日に工事をお願いする場合はそれ以上にかかることがあります。また、プロパイダが同じだからといって通信速度が同じとは限りません。その場の回線の混雑具合なども影響するため、遅くなることがあります。逆にもともとが遅かった場合、引っ越しただけで通信速度が上がることもあります。
Wifiの引っ越しの疑問:乗り換えるメリット
次に現在のプロバイダを解約して新しいプロバイダと契約、すなわち乗り換える場合のメリットです。乗り換える場合は、費用面で得することが多いです。プロバイダは新規契約キャンペーン割引や月額費用をキャッシュバックされるなどのメリットがあります。
引っ越しするときに合わせて新規契約するようにすれば、2~3年は今までよりも安くWifi環境を維持することができます。引っ越しの際でなくてもキャンペーン対象から外れた段階で新しいプロバイダと契約してキャッシュバックを受け取るというのも費用削減のコツとなります。
Wifiの引っ越しの疑問:乗り換えるデメリット
現在のプロバイダを解約して新しいプロバイダと契約する際のデメリットですが、こちらも費用面で大きく影響があります。ほとんどが不注意さえしなければ問題ないですが、ひとつだけ注意すべき点があります。それが契約解除料と言われる違約金です。各プロバイダのサービスごとに最低契約年数が定められており、その期間内に解約する場合は違約金がかかります。
契約時の工事費用などを月額費用に含むようにしていた場合、解約時に一括請求されるので、最低契約年数には注意しましょう。ほかにもマンションなどの賃貸住宅で個別にプロバイダと契約して回線を引いていた場合、その回線の撤去工事費用も負担することになります。マンション標準の回線を使っている場合は問題ありません。
Wifiの引っ越し手続き:集合住宅に引っ越す場合
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現在のWifi環境を継続する前提のないようですが、集合住宅に引っ越す場合はWifi環境を移転させることが難しいです。集合住宅の場合、マンションやアパートのオーナーが集合住宅向けのインターネットプランを契約していることがほとんどであり、そのインターネット環境を使用することが一般的です。
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Wifi環境の移転が認められない場合は、現在のWifi環境を移転させることができないため、強制的に解約する必要があります。さらに契約期間内での解約となってしまった場合、さらに契約解除料をプロバイダに請求されるので注意が必要です。
Wifiの引っ越し手続き:戸建て住宅に引っ越す場合
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戸建て住宅に引っ越す場合、自由に回線工事を行うことができるので一部の例外を除いて現在のWifi環境を継続することができます。ただし、分譲住宅に引っ越す場合は注意しましょう。分譲住宅の場合、その住宅の一番上の管理人から許可を得ないと工事することができません。
工事が許されない場合、集合住宅の時と同じように強制的に解約することがあり得るので気をつけましょう。このようなトラブルは事前に不動産の営業などに相談して確認を取っておくと避けることができます。また、住居の位置や周辺住宅が問題で工事ができないことも少なからずありますので、事前に工事可能かどうか確認しておくといいでしょう。
Wifi引っ越し時の無線LAN親機の設定方法:乗り換えの場合
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乗り換えの場合は、回線工事が完了次第有線接続でインターネットにつなぐことができるか試してみましょう。無線LAN親機の設定の前に有線接続で失敗するようであれば無線接続でもできない可能性が極めて高いからです。有線接続できることを確認したら、無線LAN親機の設定をしましょう。
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大抵はプロバイダから提供されたモデムや無線LAN親機を使用しますが、無線LAN親機はメーカーによって設定方法が異なるので、各自説明書やサポートページを確認してください。個人で購入した無線LAN親機を引き続き使用する場合は無線LAN親機の設定の変更が必要です。この設定方法もメーカーによって異なるため、各サポートページを確認しましょう。
Wifi引っ越し時の無線LAN親機の設定方法:継続の場合
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現在のWifi環境を継続する場合は、乗り換える場合と同じく設定の変更が必要です。こちらもメーカーごとに変更方法が異なるため、すべて紹介することはできませんが、無線LAN親機の種類によって設定する際専用のスイッチがあったりします。4Gなどの携帯回線を契約しているのであれば、無線LAN親機の型番(本体の底やパッケージ等に記載されています)を調べるなりすると早いかもしれません。
引用: http://www.pc-master.jp/internet/image/wls1.jpg
ただし、一番確実な方法は直接プロバイダに相談することですので、わからなくて不安という方は遠慮なくサポートしてもらうといいでしょう。
まとめ:強制的に乗り換えなければならない場合もあるため注意
いかがだったでしょうか。何度か触れましたが、現在のWifi環境を使い続けたかったとしてもマンションやアパートの都合上強制的に乗り換えなければいけないこともよくあります。オーナーに許可をもらえたとしても、部屋の位置(階層)が高すぎるため工事できないこともよくある話です。契約解除料や工事ができないなど調べてみないと気づきづらいこともよくあるので、引っ越しを検討している方は意識するようにしましょう。