ジーンズの種類① ストレート
ストレートジーンズは、ウエストから裾までの太さに変化のない一直線のシルエットのジーンズの名前です。ただし、ストレートには太さによって異なる種類の名前が付けられており、最も標準的なモデルを「レギュラーストレート」と呼び分けています。
リーバイスでは、ストレートジーンズとしてコンセプトが異なる「501」「502」「505」という3つの型番シリーズを揃えています。また、それぞれの型番ごとにレギュラーストレートだけでなく、その他の太さのものをラインナップしています。
レギュラーストレートは、メンズ・レディース共に定番のシルエットではありますが、ジーンズの着用機会が多いメンズの方が品揃えが豊富です。色の品揃えも多く、様々なカラーコーディネートが楽しめます。
ジーンズの種類② ルーズストレート
ストレートジーンズの中では最も太いのが「ルーズストレート」です。
ウエストの幅のまま全く絞ることなく裾までがストレートになっているジーンズで、ゆったりとした履き心地と、落ち着いた印象を与えるシェイプです。ウエスト幅に合わせているためヒザから下にはデニムに余裕がある前に、ゆるやかなシワができます。全体的に丸みのあるシェイプが特徴的な種類です。
メンズではかかと部分まで届く長さのものが一般的ですが、レディースではくるぶしの上の辺りでカットしたルーズストレートが多いです。
ジーンズの種類③ スリムストレート
ストレートの中では最も細いシェイプのものには「スリムストレート」という名前が付けられています。
太もも周りを軽く締め付ける程度の太さのまま裾までがストレートになっているシルエットのジーンズです。スキニーやテーパードと比べると、裾のくるぶし周りには随分と余裕があるのが特徴です。リーバイスではスリムストレートに対して「511」という型番を設けています。
スリムジーンズにはウェストからお尻周りの太さを目立たせない綺麗なシェイプラインが作れることから、レディースで特に人気が高いです。逆にメンズでは、太もも周りが太い体系の方には履いたり脱いだりが辛い場合があります。色には特に偏りはなく、明るい色から濃い色までのラインナップが揃っています。
ジーンズの種類④ タイトストレート
タイトストレートとスリムストレートの違いをもっともらしく解説されていることがありますが、基本的なコンセプトには大きな違いがなく、ただ単に名前が違うだけという認識が正しいです。最も細いシェイプのストレートジーンズに対して、リーバイスでは「スリムストレート」と名前を付け、エドウィンでは「タイトストレート」という名前になっています。
リーバイスこそがジーンズという状況が続いていますが、各ブランドでは個性的なジーンズを次々と発表していますので、リーバイス以外にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
ジーンズの種類⑤ テーパード
英語で「細いロウソク」を意味する”テーパー”は、動詞では「先が次第に細くなる」という意味になります。つまり、テーパードジーンズとは、「先が次第に細くなったジーンズ」のことを指します。
スキニーやスリムなどと異なる点は、全体的に細くなっているわけではなく、次第に細くなっているところです。主に太ももの下側から裾にかけて細くなっているシルエットです。お尻回りやふとももの部分はレギュラーストレートと同じ太さのものが多いので、締めつけられるような感覚が苦手な方にはおすすめです。
テーパードジーンズは、メンズとレディースで少しシルエットに違いがあります。メンズでは細くなっていることに気づかない程度のものでもテーパードと名付けられていることがありますが、レディースではあからさまに裾を絞ったようなシルエットのものが多いです。
ジーンズの種類⑥ スキニー
ここ数年、急激に人気が高まってきたスキニージーンズは、色や素材の異なるものが次々と登場しており、2019年もジーンズの中心的存在です。
スキニージーンズは、ウエストから太もも、ふくらはぎ、くるぶしまでが脚にフィットするようなシェイプで、足を細く見せる効果があります。新素材が採用されることによって、以前よりも格段に履きやすいものが増えてきています。
全体的な色の傾向としては、レディースでは濃い色のものが多く、黒のスキニージーンズも充実したラインナップに名ています。メンズでは、やはりネイビーの標準的な色の人気が高く、スニーカーを目立たせるコーデにも最適です。
ジーンズの種類⑦ ボーイフレンド
ボーイフレンドから借りたようなジーンズという意味合いで名前が付けられているのが、その名も「ボーイフレンド」です。名前の由来からも分かる通り、レディースしかありません。
ボーイフレンドのシルエットの特徴は、お尻回りと膝下あたりに適度なゆったり感を持たせていることです。座ったり立ち上がったりする動作が楽にできる機能性の良さもあり、一度履いたらやめられないといった声が多いです。スキニーのぴったりした感じに締め付けられている苦しさを感じる方には、ボーイフレンドがおすすめです。
ジーンズの種類⑧ バギー
極太で独特のシルエットなのが「バギー」です。バギーとは「袋のような」という意味で、まさに脚を袋の中に入れたかのようなスタイルになります。
いわゆるB系のメンズが好んで履くジーンズですので、コーデも自ずとB系ファッションに近いものになります。レディースでもバギージーンズのラインナップがあり、ボーイッシュなコーデを好む女の子に人気です。
バギージーンズには、大胆なデザインが施されたものが多くあり、流行の浮き沈みの少ないシェイプのひとつです。履き慣れるまでは違和感がありますが、慣れてくると脚の動きの自由度が高く、とても履き心地の良いジーンズです。
ジーンズの種類⑨ フレアー
ウエストから膝上までをタイトに締め上げ、そこから一気に広がるシルエットになっているのが「フレアージーンズ」です。
ジーンズの重心が下になりますので、トップスはシンプルなものを合わせたコーデが似合います。ただし、歩いていると両足の裾がぶつかりますので、ややアクティブさには欠けるのもフレアージーンズの特徴でしょう。実用性よりもファッション性を重視したジーンズです。
フレアージーンズの選び方のポイントは、幅が広がる位置をしっかりと確認することです。膝よりも少し上あたりから広がり始めるものを選ぶことで、足を長く見せる効果があります。また、膝上から広がることでシルエットが美しく見えます。
ジーンズの種類⑩ ブーツカット
膝上までを締め上げるフレアーとは異なり、ウエストからヒップにも余裕を持たせたものが「ブーツカットジーンズ」です。
フレアーのような極端な太さの違いを演出することは出来ませんが、一般的にはコーデがしやすいジーンズであるとされています。自然なゆったり感があるためシルエットが美しく見え、リラックスした雰囲気を出すことができます。お洒落への気配りを前面に押し出したくない方にとっては、最適なスタイルです。
フレアーほどの明らかな効果はありませんが、やはり足を長く見せる効果があります。ウエストやお尻回りを締め付けることなく履きやすいタイプのジーンズを探している方には、丁度良いジーンズです。
ジーンズの種類⑪ オーバーオール
ジーンズが作業着から始まったことを強く感じさせる繋ぎスタイルの「オーバーオール」です。
普段のファッションから少し「外す」には最適のアイテムですので、常に一定の人気があります。洗濯が大変だったり、コーデの幅が狭いなどの欠点もありますが、アイデア次第では様々なコーデを楽しむことができるジーンズです。
メンズでは肩ひもを掛けないスタイル、レディースでは肩ひもを掛けてTシャツと合わせるスタイルが一般的です。デニムのジャケットと合わせてデニムオンデニムのコーデを楽しむにも便利なアイテムです。
ジーンズの種類を知ってコーデに取り入れよう!
以上、全11種類のジーンズについて、一挙にご紹介させていただきました。ひとつの種類のジーンズを履き慣れてしまうと、他の種類のものには手を出しづらくなりますので、常に2種類か3種類のものを履き分けておくと、日頃のコーデに幅が出てきます。
また、ジーンズの種類に加えて、カラーバリュエーションが豊富なのもジーンズの魅力ですので、ネイビーや黒などの定番のものの他に、原色系のカラージーンズにも挑戦してみると、さらにジーンズが楽しくなります。