コートのボタンマナーって何ですか？
ビジネスシーンではコートのボタンの留め方にもマナーがあるなんて！と驚かれましたか？そもそもコート以前に、スーツにボタンマナーがあることはご存知でしょうか？まずは、そこをおさらいしてからコートのボタンマナーに進むことにしましょう。
まずはスーツのボタンマナーについて
スーツは、そのデザインによってボタンの個数のバリエーションがいくつかありますよね。実は、そのボタンには留めるべきボタンと、留めてはいけないボタンがあるのです。
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アンボタンマナーとは？
３つボタンの上着も、２つボタンの上着も、一番下のボタンは留めません。それをアンボタンマナーといって、英単語 unbutton の「ボタンを外す 」という意味の動詞から「アンボタンマナー」と呼ばれています。
３つボタンの場合は、一番上のボタンも留めない場合があります。３つボタン段返りというタイプの上着の場合は、下襟部分に巻き込まれるような位置にボタンがあるので留めません。よく分からなくなったときは、とにかく一番下から2 番目のボタンだけ留めれば問題ありません。
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スーツを美しく着こなす
洋服のボタンにはデザイン上、飾りのものがありますね。それはスーツにも言えることなのです。スーツは、着たときにきちんと美しく見えるデザインになっています。一番下のボタンが縫い付けてある位置をよくご覧ください。上のボタンより外側に流れていますよね？これを留めてしまうと、シワが寄ってしまうのです。
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３つボタン段返りも、同じように一番上のボタンを留めるとシワが寄るので留めないのです。スーツも、着る人を美しく威厳のあるように見せるようにデザインされているのです。
ちなみに、ベストを組み合わせる場合は、ベストでシャツが隠れますので、上着のボタンは全て開けます。ベストのボタンについては、基本的にはやはり一番下は開けます。
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立った時はボタンを留め、座った時はボタンを開ける
立ったときには留めるべきボタンを留めますが、一方で座るときにはボタンを全て開けます。座った時に、ボタンを留めたままにするとシワがよって美しくないからです。
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これは、ボタンを留めたり外したりの所作に慣れていないと、反対に動きがもたついてスマートではなくなる可能性がありますので、やはり早い段階で体にしみこませた方が良さそうです。
コートのボタンはどうしたらいいの？
では、本題のコートのボタンマナーについてです。これもスーツと同様、美しい着こなしかどうか、という判断が重要になります。
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休日のプライベートファッションとは別物として考える必要があります。カジュアルな着こなしでは、アウターのフロントを開けたままにする方が良い時もあります。ビジネスシーンの場合は、きちんとした身なりで信頼が置けそうかどうかがとても重要なため、美しい着こなしを追求して、コートのフロントは閉めるのがマナーです。
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コートにもアンボタンマナーを
周囲と一線を画すには、一番下のボタンは開けることです。スーツと同様に一番下のボタンは開けます。全てのボタンを留めて歩くシルエットと、下のボタンを開けて歩くシルエットを比べるとフォーマル感が変わります。
寒さ対策でボタンを留めた時でも、一番下のボタンは留めないのが一般的です。
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実は、全て閉めても良いという派と、やはり一番下は開けた方が良いという意見どちらもあります。あなたの職場が身だしなみに比較的厳しくないかだとか、取引先との関係性など、色々な要素が影響してくるとは思います。ただ、気にする人は見ていますので、アンボタンマナーを適用するほうが得策と言えます。
防寒という目的を考えるならば、下のボタンを留めてよいという考え方もあるはず。それでも、チェスターコートも一番下のボタンを開けるというスタンスを私は貫いています。ジャケットのボタンを開けた着こなしに目が慣れているからこそ、そのほうが自然に見えるからです。
取引先と外での約束がある時のコート姿は
取引先に訪問する際は、建物に入る前にコートは脱いで腕にかけますので、訪問時にコートのアンボタンマナーは特に意味を成さないかもしれません。ただ、外での約束の際、コート姿を見せるときは整った身だしなみに気をつけたいものです。
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ビジネスマナーを大切にすること
今回ご紹介したマナーは、あくまで取引先とのビジネスシーンに適用されるものですので、身だしなみのマナーに厳しくない職場では馴染みがないかもしれませんし、プライベートでの着こなしには適用されるわけではありません。マナーの認識は人によって差があります。マナーなんて面倒だな、と感じることもあるかもしれませんが、ちょっとした気配りが相手に与える印象を左右することは、皆さん経験済みではないでしょうか。ちょっとした身だしなみや、声がけ、表情などで相手に好印象を与えられ、ビジネスの可能性が広がるとすれば、積極的に取り入れたいですよね。
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