基本的なベースのチューニング方法
ベースには、4本の弦それぞれに決められた音程があります。その4本の弦を正しい音程に合わせることを「チューニング」と言います。
練習前やリハーサル、ゲネプロ前には、必ず行わなければならないチューニングですが、「通常のチューニング」や「半音下げチューニング」、「ドロップDチューニング」など曲や状況によってベースチューニングのやり方も変わってくると思います。
このチューニングがしっかりされていないと、楽譜通りに弦を正しく押さえても違う音が鳴ってしまいますので、ベースを弾く上でとても大切な作業になります。
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基本的には、電子チューナーなどを使ってベースチューニングを行う方が多いと思いますが、その他にもベースなどの「A=440Hz」の楽器であれば、音叉などを使うやり方や各弦の音を聴き比べる上級者向けの方法などもあります。
そんなさまざまな方法があるチューニングのやり方について、ご紹介していきたいと思います。
1:ベースのチューニング方法
ここからは、ベースのチューニング方法についてご紹介致します。
1-1:ベースのチューニング方法【通常のチューニング】
通常の演奏の場合であれば、「通常のチューニング」方法で大丈夫です。
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4弦ベースの通常チューニングは、4弦-E、3弦-A、2弦-D、1弦-Gでベースのチューニングを行います。
1-2:ベースのチューニング方法【半音下げチューニング】
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楽曲によっては、「半音下げチューニング」を行う場合があります。半音下げチューニングの場合は、すべての弦を半音低くチューニングします。
4弦‐E♭(=D♯)
3弦‐A♭(=G♯)
2弦‐D♭(=C♯)
1弦‐G♭(=F♯)となります。
1-3:ベースのチューニング方法【ドロップDチューニング】
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「ドロップDチューニング」の場合、4弦のみ通常のEより1音低いDの音にチューニングし、4弦と2弦が1オクターブ違いのDの音程でチューニングします。
4弦‐D
3弦‐A
2弦‐D
1弦‐Gとなります。
1-4:ベースのチューニング方法・チューナーを使う
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一般的で、確実なチューニングが行えるやり方がチューナーを使ったチューニング方法です。
持ち運びも可能で、電池で動くような簡易的でコンパクトなチューナーから、プロが使うような本格的な電子チューナーなどがあり、音程を認識するメーターを使いベースチューニングできる優れものです。
初心者の方には、このチューナーを使ったチューニングのやり方がおすすめです。今では、クリップチューナーなどを使う人が増えています。
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ベースのヘッド部分に取り付けが出来るクリップチューナーは、楽器の振動を拾って、鳴っている音を液晶画面に表示してくれるチューナーの事を言います。
金額も数千円で購入出来るため、最近ではこのクリップチューナーが主流となっています。
1-5:ベースのチューニング方法・音叉を使う
今では、なかなか使用する方も減ってきていますが、音叉を使ったベースのチューニング方法もあります。音叉の価格もチューナーよりは安価と言われています。
音叉の二又に分かれている部分を、硬い場所に叩くことで、音叉が振動して音が鳴ります。そして、音叉とベースの出している音程が同じかどうかを自分の耳を使って聞き比べをし、ベースのチューニングを行っていきます。
音叉を使ったチューニングのやり方は、慣れが必要ですので少し上級者向けと言えます。しかし、明らかに音叉の出している音程とベースの出している音程が違うときは、不協和音のようなブレが音に出ます。チューニングに慣れてきたら、試して使ってみては如何でしょうか。
1-6:ベースのチューニング方法・各弦の音を聴き比べる
ベースのチューニングで一番高度なやり方が、各弦の音を聴き比べて行うチューニング方法です。プロなどは、このやり方でチューニングを行う方も多くいます。
ベースという楽器の特性を活かして、違う弦で同じ音程が出せます。それらを同時に鳴らし聴き比べてベースのチューニングを行っていきます。
基本的に、軸となる1本の弦を正しいチューニングにあわせた後に行われます。
各弦の音を聴き比べてベースのチューニングのやり方の中に、「ハーモニクス」があります。4弦5フレットのハーモニクスと3弦7フレットのハーモニクスなど、弦上のいくつかの箇所を指で触ったままピッキングすると発音される高音を使い、チューニングをするやり方です。
ハーモニクスの音は、2つの音を同時に鳴らした時に出るそれらの音程が一致しているか、していなかなので、聴き取りやすい特性があるので、慣れてきたら是非試してみて下さい。
2:【ベースチューニング】チューナーでチューニングをする時の注意点
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ベースのチューニングを行う際に良く間違えたり、見落としたりする注意点をご紹介致します。
2-1:チューナーでチューニングをする時の注意点①音名の確認
ベースをチューニングする際に、チューナーを使う時に必ずアルファベットで表示される音名も確認する様にして下さい。
メーター部分に注目してしまい、音名を見過ごしてしまうと正しいチューニングは行えません。
2-2:チューナーでチューニングをする時の注意点②Hz(ヘルツ)の確認
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良く見落としてしまうのが、Hz(ヘルツ)の確認です。
チューナーの画面に三桁数字が表示されているものが多いのですが、チューニングの基準にもなる「Aの音の周波数」を表しています。
基本的なHz(ヘルツ)は440Hzとされていて、画面の三桁の数字がこの数値になっているか必ず確認をし、違っている場合は必ず修正を行ってください。
441Hzや442Hzでチューニングを行うと、440Hzよりも若干高い音程でチューニングされてしまうので注意が必要です。
2-3:チューナーでチューニングをする時の注意点③♭マークの確認
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チューナーによっては、半音下げたチューニングに対応したものがあります。
その場合、画面に「♭」マークが表記されるので、注意が必要です。このマークがついたままチューニングを行うと、半音低い音程でチューニングをされてしまいます。
3:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方
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最近では、スマホのアプリの中にチューニングアプリと言う大変便利なものが存在します。
3-1:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【Guitar Tuna】
Guitar Tunaは、ギターだけでなくベースやウクレレといった色々な弦楽器に対応するチューニングアプリです。メトロノーム機能やコード表、学習プログラムなども備えている大変優れたアプリです。
頻繁にアップデートしてくれ、Android / iOSに対応しています。
3-2:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【BOSSチューナーアプリ】
BOSSチューナーアプリは、iOS、Androidに対応しています。使い方も簡単で、アプリを立ち上げベースの音を鳴らしてチューニングするだけです。鳴らした音に近い音名がディスプレイに表示されますので、初心者でも使いやすいチューニングアプリと言えます。
3-3:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【KAWAI チューナー】
KAWAIチューナーは、iOS 8.0 以降・iPhone、iPad、iPod touch に対応しています。楽器メーカーならではのノウハウがつまったおすすめのチューニングアプリです。
3-4:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【TN-1G】
TN-1Gは、シンプルで基本機能の充実した非常に使いやすいチューナーアプリです。
通常のチューニングや半音下げ、 ドロップDの3種類のチューニングに対応していて基本的な機能はしっかりとしているので、初心者でも使いやすいチューニングアプリです。
3-5:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【poly Tune】
TC Electronicの画期的なチューナー「PolyTune」が、iPhoneアプリとして登場しました。スピード、精度、操作性に優れ、全ての弦のチューニング状況を同時に表示して、効率的かつ洗練されたチューニングを行う事が出来ます。上級者にも十分満足して貰えるチューニングアプリです。
3-6:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【Lite by plusadd】
Lite by plusaddは世界で700万人のミュージシャンが使っていると言う、チューニングアプリです。簡単操作で誰にでも使用できるメリットがあります。
「アコースティックギター」、「エレクトリックギター」、「ベース」、「ヴァイオリン」、「チェロ」などの弦楽器や木管楽器、金管楽器、ピアノやトーンのある楽器なら何でも調律できる優れたアプリです!
3-7:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【Guitar Elite】
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「メトロノーム機能」「チューニング」「コード」「チューナー」「アンプ 」「標準と変則チューニング対応」「 エレキギター」など、多機能性を持ったiOSデバイス向けの初心者曲演奏アプリです。
3-8:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【チューナー n-Track Tuner】
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「ギター」、「ベース」、またはその他の楽器をnトラックチューナーでチューニングする事が出来ます。
iOS 8.0 以降のiPhone、iPad、iPod touch に対応しています。
3-9:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【ギター チューナー - 正確 】
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ギター チューナーは、「エレクトリック」、「アコースティック」、「クラシックギター」用の無料のギターチューナーアプリです。使い方もシンプルで簡単な為、初心者にはおすすめのアプリです。
3-10:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【Silvertune: ギター・チューナー】
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Silvertune: ギター・チューナーは、¥240の課金が必要な有料アプリです。有料ですが、精度の高く愛用者が多いおすすめのアプリです。
3-11:チューニングアプリを使ったベースのチューニングのやり方【TunerTool】
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TunerToolは、ギターや弦楽器をチューニングするためのiPhone用のアプリです。初心者から上級者まで、簡単にチューニングが出来ます。iOS 7.0 以降のiPhone、iPad、iPod touch に対応しています。
ベースチューニング方法のまとめ
引用: http://bass-kaitori.com/img/header.png
如何でしたでしょうか?ベースのチューニングのやり方にも簡単なアプリなどのチューナーを使ったやり方から、プロが行うような上級者向けのベースチューニングのやり方など、方法はさまざまです。最近では、無料で使えるチューニングアプリなども活用している人が増えています。自分にあったチューニングのやり方を試してみてはいかがでしょうか。