えごま油って何？
えごま油の原料は、荏胡麻といわれる植物です。名前から胡麻を連想しますが、実はシソ科の１年草です。古くから食用として栽培されていて、実やその葉を食べることができます。その実を絞ったものが、えごま油です。最近では亜麻仁油と同じぐらい人気となっていて、ダイエットやアンチエイジングなどの効果で注目を浴びています。
荏胡麻のみの絞り方は、圧縮法と、抽出法の２種類があり、この２つがよく使われています。しかし、抽出法は、油を有機溶剤に溶け込ませた後、それを加熱して有機溶剤を取り除くので、熱に弱いえごま油の健康にいい成分が壊されてしまいます。だから、購入する際には、圧縮法を使ったえごま油を選ぶのがおすすめです。
えごま油の健康成分とは？
えごま油は最近ブームとなっていますが、その有効な成分はオメガ３脂肪酸、またはα−リノレン酸と呼ばれているものです。これは、青魚に含まれている健康にいいとされる脂質と同じもので、魚が嫌いな人には生で荏胡麻の実を絞ったえごま油が注目された理由です。市販されているサプリメントと同じぐらいの効果が期待されます。
α－リノレン酸
えごま油に含まれるα－リノレン酸は、体内の入るとDHA（ドコサヘキサエン酸）やEPA (エイコサペンタエン酸)に変わります。これらのオメガ３脂肪酸は、頭がよくなるとか、血液がサラサラになるといわれている健康食品としても知られています。また、体にたまらない油なので、ダイエット効果も期待できます。
ロズマリン酸
絵tg苫油に含まれているポリフェノールのロズマリン酸は、消化酵素であるマルターゼを抑制する働きがあります。マルターゼは、炭水化物をブドウ糖に分解する酵素で、ブドウ糖が体に吸収されると、それが中性脂肪となって体にたまります。これが肥満の原因の一つとされているのです。
ブドウ糖は脳への栄養として必要なものですが、それでも過剰に摂取すると消費されないのが問題です。ロズマリン酸を適度にとることで、炭水化物は麦芽糖という形になって、そのまま体の外に排出されます。ダイエットに興味がある人には見逃せない成分ですね。えごま油ががあれば、炭水化物ダイエットをしなくて済むかもしれません。
えごま油の期待される効果
えごま油で期待されるのは、α－リノレン酸による血液サラサラ効果、炎症の抑制、免疫力の向上、感染症予防、脳の活性化、アレルギーの抑制、美肌効果、脂肪を体にためないダイエット効果などです。このため、高血圧や動脈硬化、脳卒中の予防効果や認知症、アルツハイマー症の予防効果があるといわれています。
えごま油の効果的な食べ方①タイミング
抗酸化作用があるえごま油を食べるタイミングは、いつが一番いいでしょうか。実は人間の体は呼吸することで酸化しています。酸素を二酸化炭素に変えるのは、いわゆる炭素の酸化です。ですから、体の酸化を抑えるえごま油の効果を抑えて脳の老化を防ぎたい場合は、理想的なタイミングは呼吸量が少ない夜ではなく、朝が最も効果的です。
体が参加をするのは朝からで、このタイミングで抗酸化作用があるえごま油を体内に入れるのが効果的です。だから、えごま油を食べるタイミングとしては、朝食が一番いいでしょう。このタイミングを逃さないように、普段の朝食に取り入れるのがおすすめです。
えごま油の効果的な食べ方②スプーン１杯で十分
十分な量のα－リノレン酸を取るのに必要な量は、およそティースプーン1杯程度で十分なのです。これは、えごま油の成分の60％がα－リノレン酸だからで、同じ量のα－リノレン酸をとる場合、およそ200g、イワシでは3匹分の量となります。イメージの中で比べるだけでも、その量に雲泥の差があることがわかりますよね。
しかも、α－リノレン酸は、体内で作ることができない必須脂肪酸なので、毎日食べる必要があります。しかし、いくらすきでも毎日イワシやサバなどの青魚を食べ続けるのは大変ですよね。えごま油の場合は、飲み物や食べ物に少し混ぜるだけで、手軽に食事に取り入れることができます。
えごま油の効果的な食べ方③加熱しない
えごま油に含まれている成分は、実はとても熱に弱いのです。ですから、加熱しないで食べるのが効果的です。おすすめはお味噌汁やスープなどに垂らすことや、パスタや豆腐、焼き魚にかける食べ方などです。また、ドレッシングのように混ぜるだけの調理もいいですね。
感覚としては、エクストラバージンオリーブオイルのような感じですね。普通のオリーブオイルが炒め物用に対して、エクストラバージンオリーブオイルは、基本的に料理にかけたりして使います。エクストラバージンオリーブオイルと同じような使い方ができると考えていいでしょう。
えごま油の効果的な食べ方④タンパク質と一緒に
えごま油は、実は脳の活性化の効果を狙うならタンパク質と一緒の食べるのが効果的。たとえば、ヨーグルトや豆腐、肉や魚、卵などと一緒に取ることで、脳にとてもプラスに働きます。もちろん、使い方としてはたとえ加熱した料理でも食べるときにかけるだけで、えごま油自体に加熱しないのがおすすめです。
特に、ヨーグルトや豆腐など、冷たいままで食べられるものはおすすめですね。意外ですがヨーグルトとえごま油は相性が抜群で、えごま油の便通促進効果とヨーグルトの整腸効果が同時に期待できます。そして、朝食にもぴったりですよね。ダイエットにもよさそうです。
えごま油の注意すべき食べ方
えごま油は、できるだけ生のほうが効果がいいということですが、実は加熱しても問題はないというより、有害とさえ言える状態に質が変わってしまいます。えごま油を加熱すると、過酸化脂質に代わり、毒性が出てしまうのです。だから、炒め物などをするときに油が足りないからといって、代用するのには不適切なのです。
えごま油のおすすめな朝食の食べ方
えごま油を食べるタイミングは朝がベストで、しかも、非加熱の状態でとるのがおすすめならば、スムージーが手軽ではないでしょうか。特ににヨーグルトと相性がいいえごま油なら、ヨーグルトスムージーがいいでしょう。フローズンヨーグルトに果物や野菜を入れて、さらにえごま油を加えてミキサーにかけるだけです。手間がかからないので、朝食にぴったりですね
短時間で用意ができて、野菜や果物のビタミン類や食物繊維が取れて、しかもおいしいから苦痛なく続けられます。入れる果物や野菜を変えれば味も変わり、ヨーグルトのおかげでまろやかな口当たりとなるでしょう。
えごま油のダイエットにいい食べ方
えごま油を使ったダイエットなら、やはり生野菜にかけるドレッシングがおすすめです。すでにそのような製品もありますから、気軽にえごま油でダイエットが始められます。今まで使っていたドレッシングを変えるだけですから、今日からでも始められますね。野菜を十分にとっておいしいヘルシーな食生活がダイエットの基本です。
えごま油の効果的な食べ方まとめ
えごま油の効果的な食べ方まとめはいかがだったでしょうか。非加熱でとか、食べるタイミングなどいろいろな条件はありますが、ダイエットにも効果があり、アンチエイジング、そして美肌効果もあるので、年齢が気になりだしたらえごま油を食生活に取り入れるのはおすすめですね。えごま油は少量で済むので、気軽に続けることができるでしょう。
