SSDクローンに失敗する原因は容量?| SSDクローンとは
まずは「SSDクローン」に関してまとめたいと思います。SSDクローンというのは、ある作業過程の名前で「HDDの中身をSSDにそのまま移行する」という方法のことをSSDクローンと呼びます。皆さんは「HDDの中身をSSDにそのまま移行したい」と思った時、真っ先に思いつくのはどういう方法ですか?
おそらく「ドラッグ・アンド・ドロップ」なのではないかと思います。ですが、それだけでは正常に作動しません。WindowsはMacよりは多少深いところまで触れますが、本当にシステムに触るようなファイルには触れられないようにユーザーは確認することができないんですね。ですから「目に見える範囲のものだけでは不完全」ということなんですね。
HDDの中にはそう言ったシステム関係のファイルもあれば、コンテンツのような消えては困るデータまで様々です。しかしそれらをまるごと違う記憶媒体に入れた時に、不完全であれば「修復もできない、作業もできない」という八方塞がりになってしまいます。最悪「起動しない」なんてことになり、しばらく時間を無駄にしてしまうことになります。ですので、それに失敗しないように「EaseUS Todo Backup」というソフトを浸かって行うのが基本なのですが、それをしても失敗してしまうということが起きるんですね。
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SSDクローンに失敗する原因は容量?| SSDクロンに失敗する原因
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SSDクローンを、EaseUS Todo Backupというソフトを使って行っていっているのに、移行後正常に作動しないということがたまに起こります。その原因について詳しく見ていきましょう。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 原因 ①容量が足りない
まず考えられる原因は「容量不足」です。SSDというのは、HDDと同じく「記憶媒体」の一つなのですが、その性能の良さに近年注目が集まっています。データ移動もHDDとは比べ物にならないくらい速く、そして静かでなんて性能の良い記憶媒体なのであろうか、と多くの人が驚いたに違いありません。
しかし、そんなSSDにも欠点があり、それは「容量が小さい」ということなんです。HDDはSSDに比べて「500GBから8TB」くらいまで、とにかく大容量のものがありますが、SSDはそこまで大容量のものがありません。ですから、例えば元々HDDが1TBで、750GBの容量しかないSSDにデータを移行しようとしていたら、どう考えても容量不足で何かしらのファイルが欠落するのは目に見えています。失敗の原因はそれが考えられます。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 原因 ②フォーマットが違う
次に考えられる原因は「フォーマットが違う」というものです。フォーマットというのは、イメージとしては「ネジ」などの「一対一対応のもの」です。つまり「それ特有の形に合わせる」という意味合いということです。これはそのパソコンや使っているOSなどによって異なってきます。Windowsで行う場合、Macで行う場合、Linuxで行う場合でそれぞれ違うわけです。ですからそこはきちんと確認して、できればネット上で全く同じパソコンを使って行っている人を探して、全く同じように行ってあげるのが良いでしょう。
そうすれば起動しない・起動しても先に進まないなどの失敗は避けられると思います。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 原因 ③その他の部品レベルの不具合
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これは物理的な問題です。例えばHDDをSSDに差し替える際に、必要な部品が欠落していた・動かすのに必要な部品が壊れている・錆びているなどが原因の場合です。これはデータ内容がうんぬんというよりも、起動しないなどの起動以前の問題になるケースが多いです。ですから、そう言った問題になっている場合はこのケースを疑うべきでしょう。
もちろん他のケースでも起動しないなどの問題も考えられなくないですが、一番考えられるのはこの問題なので、まずはこれを疑いましょう。
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SSDクローンに失敗する原因は容量?| その対策
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では次に「原因に対する対策」についてです。原因が分かっても、それにばっちりハマる対策がこれかどうかというのが分からないのがコンピュータの難しいところです。自己責任ですべて行っていって下さい。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 対策 ①HDDと同じくらいの容量のSSDを選ぶ
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まず準備ということで大切なのは「HDDと同じくらいの容量のSSDを用意する」ということです。これは当たり前っちゃ当たり前なのですが、意外に見落としがちな点でもあります。もちろん、HDDの容量は1TBで、空きがまだまだあるなんて場合は大丈夫かもしれませんが、やはりそこまで安い買い物ではないでしょうし、起動しないなどの問題が起きてしまっては時間がもったいないです。
時間短縮のためにも最初でしっかり決めにかかりましょう。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 対策 ②フォーマットはMBR!
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対象機種やOSによって違ってくるものではありますが、このSSDクローンに関してのフォーマットは基本的には「MBR(マスターブートレコード)」というものでフォーマットしてあげるようにしましょう。これの他に「GPT(GUIDパーティションドライブ)」というものでフォーマットした方がいるのですが、その方はそれでフォーマットしてしまったことで、1週間もの時間を無駄にしてしまったそうです。
もちろん他の問題が原因でクローンが作れないということもあるのですが、こういったところが原因になることもあるので、一個一個着実にすすめていきましょう。
SSDクローンに失敗する原因は容量?| 対策 ③まずは周辺の部品を確認する
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最後に考えられる原因は「部品が壊れてしまっている」というものですが、これは正直分からないのではないかと思います。コンピュータは普通の人では分からない構造をしていますし、部品の数もものすごいです。ですから、まずはHDDを取り替える際に触った部分だけに集中して見てあげましょう。ネジがない・緩いと言ったことや、導線が間違っている・うまく差し込まれていない、などの問題も考えられます。こんなことで起動しないなどの問題に時間を取られてしまうわけですから、ここからしっかり対策してあげる必要があるでしょう。
是非慎重に行って上げて下さい。
注意点
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注意点は大きく2つで、一つは「慎重に行う」というものです。やはり一つ一つの作業が「起動しない」などの問題につながってしまいますから、すべての作業が命取りになってしまっているわけです。慎重に行ってあげましょう。もう一つが「技術者に頼むという手も考える」というものです。HDDをSSDに取り替えるというのは、正直マニアックな操作ではありません。
他にもメモリ増設など中を開けてうんぬんという作業は存在します。そしてそれらがどうもうまくいかないケースも考えられるようです。ですので、最終的に起動しないなどの問題から抜け出せない場合は技術者にお願いするというのも考えましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?今回は「SSDクローン」ということで、HDDよりも何倍もデータの書き込み時間が削減できるSSDに取り替える方法について、いろいろな視点からまとめてみました。技術的なところが絡んでくることもあり、失敗やエラーはつきものです。無駄な時間はとりたくありませんから、しっかりと準備と慎重さを持って取り組みましょう。もし成功すれば5000円前後で取り替えることができますから、とにかくお得です。頑張ってみて下さい!