意外と知らないオーブンとトースターと電子レンジの違い!
オーブンとトースターと電子レンジの違いをご存知ですか?オーブンと電子レンジの違いを知っている方はほとんどですが、オーブンとトースターの違いは意外と知られていないことが多いです。
今では電子レンジとオーブンが一体化になった商品が多く、自動メニューなども多いので、それぞれの違いや特徴を気にしていない方が多いのではないでしょうか。また、オーブン機能はほとんど使わず、トースターで代用しているという方も多くいるのではないでしょうか。
しかし、オーブンとトースターでは仕上がりが大きく違うので、料理によって使い分けるのがおすすめです。
オーブン・トースター・電子レンジの違いとは?
オーブン・トースター・電子レンジの違いは主に「加熱の仕組み」「温度設定」「機能」の3つが挙げられます。適した調理家電を使用することで料理の仕上がりや味がグッと上がるので、それぞれの違いや特徴を把握しておくことが大切です。それでは、オーブン・トースター・電子レンジの違いを見ていきましょう。
【オーブン・トースター・電子レンジの違い①】加熱の仕組み
オーブン・トースター・電子レンジの大きな違いは「加熱の仕組み」で、それぞれ食品への熱の伝わり方が異なります。オーブンは「対流」、トースターは「放射」、電子レンジは「マイクロ波」によって食品に熱を加えています。
オーブン
オーブンは、熱した空気を庫内に対流させ庫内の温度を上げることで食品を加熱します。食品の中までしっかり熱を通すことができるので、肉料理やお菓子、パンを焼くのに適しています。
トースター
トースターは、伝熱線からの放射熱により焼き色をつけ、直接食品を加熱します。食品の外側が温まりやすいので焼き色をつけたいトーストなどのパンに適しています。食品の中まで熱が通りにくいので、厚みのある食品は食品の外側が焦げないように工夫して調理する必要があります。
電子レンジ
電子レンジは、マイクロ波を食品の水分子に当て、振動させることで加熱しています。食品の内部から先に温まるので加熱にムラができやすいです。オーブンやトースターとは違い、焼き色をつけることができません。
【オーブン・トースター・電子レンジの違い②】温度設定
次に、「温度設定」の違いです。オーブンは温度調節が可能で、商品にもよりますが一般的に100℃~250℃まで設定できるものが多いです。「予熱あり」か「予熱なし」を選択できます。トースターは加熱温度を設定できるものもありますが、できないものもあります。設定できない場合の温度は、商品にもよりますが、約200℃~250℃くらいが目安とされています。
電子レンジは温度設定はなく、W数を設定します。500W、600W、800Wなど、商品によって細かく設定できます。W数が高いほど短時間で温めることができます。
【オーブン・トースター・電子レンジの違い③】機能
オーブン・トースター・電子レンジでは、「機能」に違いがあります。オーブンは中までしっかり熱を通す機能、トースターは食品の外側をしっかり焼く機能、電子レンジは焼き色をつけずに温める機能に分けられます。
オーブンは中までしっかり熱を通す機能から、長時間調理する肉料理やお菓子、パンなどに適していて、トースターは外側をしっかり焼く機能から、食パンやピザ、餅など表面をしっかり焼く料理に適しています。電子レンジは焼き色をつけずに温める機能から、調理済みの食品を温めたり、食材の下ごしらえなどに適しています。
オーブンとトースターは代用ができるの?
機能の違いから焼き上がりに差が出てしまいますが、基本的にオーブンとトースターの代用は可能です。しかし、オーブンのレシピをトースターで焼く場合、時間や温度設定を変える必要があり、表面が焦げやすくなるのでアルミホイルをかぶせるなどの工夫が必要です。オーブンでトーストを焼く場合、トースターで焼くよりも時間がかかってしまうので、予熱しておく必要があります。
代用は可能ですが、キッチンのスペースに余裕があるのであれば、オーブンレンジとトースターで揃えたほうが使い勝手が良いでしょう。
オーブンとトースターで焼いたクッキーとグラタンの違いは?
それぞれ機能が異なるので、焼成時間や温度を調整する必要がありますが、クッキーやグラタンは、オーブンでもトースターでも焼くことが可能です。オーブンとトースターで焼いたクッキーとグラタンは、仕上がりにどのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。
オーブンとトースターで焼いたクッキーの違い
オーブンは庫内の温度にムラができにくいので、オーブンで焼いたクッキーは焼き色にムラができにくいです。しっかり中まで熱が通るので、短い時間で十分に中までしっかり焼くことができるので、サクサクとした食感のクッキーを作れます。
トースターで焼く場合は、オーブンと同じように温度と時間を設定して焼き上がりまで放置するのではなく、状態を見ながら温度や時間を調節することが大切です。オーブンと同じように焼いてしまうと、キレイな焼き色がついていても中が半生の状態であったり、焦げてしまったりする場合があります。しっかり調節して焼くことで美味しく仕上げることができますが、焼き時間が長くなることや熱の入り方が違うことから、オーブンで焼いた場合よりも多少食感は劣ります。
オーブンとトースターで焼いたグラタンの違い
グラタンの場合、焼き上がりに差はほとんどありませんが、グラタンの表面に焦げ目をつける時間に違いがあります。オーブンで焼く場合、予熱をしてから焼くことがポイントです。予熱をせずに焼きはじめると、焦げ目がつく前に表面が乾いてしまったり、焦げ目がつくまで時間がかかってしまいます。オーブンは中までしっかり温めることができるので、冷蔵庫などで冷やしていたグラタンなどに適しています。
基本的にグラタンはトースターで焼いたほうが向いています。グラタンはホワイトソースや具に火が通っている場合がほとんどなので、中までしっかり熱を通す必要はありません。仕上げとして表面のチーズやパン粉などに焦げ目をつけるので、焼き色をつけるトースターが適しています。グラタンの状態によって、オーブンにするかトースターにするか使い分けましょう。
トースター機能が付いたオーブンレンジが便利?
引用: https://panasonic.jp/range/ne_bs604/images/feature02.jpg
1人暮らしの方やキッチンのスペースが広くないという方はオーブンレンジにプラスしてトースターを置くことは難しいという場合もあるでしょう。トースター機能が付いたオーブンレンジなら、1台でオーブン・電子レンジ・トースターの機能が備わっているのでおすすめです。
裏返さなくてもトーストが両面焼けたり、焦げ目具合を選べたり、商品によって特徴が異なるので、トースター機能が充実しているオーブンレンジを選ぶととても便利です。
まとめ:それぞれの違いを知って使いこなそう!
今回は、オーブンとトースターと電子レンジの違いやクッキーやグラタンの仕上がりの違いなどをご紹介してきました。いかがでしたか?オーブンとトースターでは「焼く」ことは同じでも加熱の仕組みは全く違いました。
それぞれの違いをしっかり把握し、食品や料理の状態によってオーブン・トースター・電子レンジを使いこなしましょう。代用することは可能ですが、なるべく料理別に適したものを使用することで、料理の仕上がりや味がグッと上がります!