座高と股下について
足の長さの話になるときに、話題に上がるのが、座高や股下ですよね。男性女性別の座高や股下の平均をご紹介するまえに、まずは座高と股下の関係性について解説します。
座高とは?
学生時代に、座高を測った経験がある人もいるかと思いますが、椅子に座った状態で、頭のてっぺんから椅子の座面までの距離を測定し、座高としていました。実際に、座高とはどこからどこまでを指すかというと、頭からお尻の骨や筋肉までの長さが座高です。
股下とは?
内腿の付け根から、床までの長さが、いわゆる股下の長さになります。ただ、男性と女性では、身体の構造上により、少し計測の仕方が違います。計測法に関しては、後ほど詳しく説明します。
身長-座高=股下ではない
股下の計算の方法として、身長から座高を引いた数字が、股下であると認識されていますが、実はこの計算方法は間違いです。前述のように、座高の計測には、お尻の骨や筋肉も入っていて、単純に座高と股下を足して計算すると、身長が実際よりも高いことになってしまいます。そのため、身長から座高を引いた計算では、正しい股下の値が測定できないのです。
座高・股下の測り方
座高の測り方【男性・女性共通】
学生時代に、座高を計測した人もいると思いますが、おさらいの意味でも、座高の正しい測り方を説明します。座高は、椅子を使って計測します。まず、背筋を伸ばして、正しい姿勢で、椅子に深く腰掛けます。次に、顎を引いて、椅子の座面から、頭のてっぺんまでの長さをメジャーで計測します。一人ではできないので、他の人に手伝ってもらいましょう。
股下の測り方【女性】
女性の場合は、直立の形で計測が可能です。まず、正確に測るために、下着以外の靴下やスカート・ズボンなどを脱ぎます。次に、足を15cmほどの幅に開き、壁の前に立ちます。その状態で、直角のある道具を使って、床の下から内腿の付け根までを計測します。計測するときには、まっすぐ立つのがポイントです。
股下の測り方【男性】
男性の場合は、仰向けになった状態で計測します。まず、壁に目印になるようなテープを貼ります。次に、貼りつけたテープが足の中心になるように、足を壁にくっつけて、仰向けに寝転びます。そして、足の付け根に密着させるように、直角のある道具を置きます。本などの簡易的なもので大丈夫です。
続いて、先ほど置いた直角の道具の股側の辺に合わせて、床に目印をつけます。最後に、壁のテープと床の目印の距離をメジャーで計測します。
日本人の座高の平均【男性】
日本人男性の座高の平均は、約91cmとなっています。大人の男性の平均身長が、約170cmとなっています。平均なので、一概には言えませんが、平均よりも座高が低ければ、足長と言えるかもしれません。
日本人の座高の平均【女性】
日本人女性の座高の平均は、約85cmとなっています。大人の女性の平均身長は、158cmほどで160cmに満ちていません。また、座高の平均も男女とも、高校生までのデータしかあげられていないため、大人の男性・女性の平均となると、明確ではありませんが、18歳以降に何十cmも身長が変わることはないので、データにほぼ差異はないでしょう。
日本人の股下の平均【男性】
股下の計測法にしたがって、股下の長さは測れますね。では、日本人の大人の男性の股下の平均についてですが、これは股下比率というものによって、表されています。先に股下比率の計算式を紹介すると、「股下÷身長×100」となります。例えば、170cmの身長で、股下が77cmだとすると、45.2%となります。
つまり、日本人男性の平均身長が約170cmとされているので、股下比率が45%が平均の股下の長さということになります。もちろん比率なので、背の高さは170cmにこだわる必要はありません。自分の身長と実寸の股下の長さから、比率を出せば、自分の足の長さが平均より長いかどうかわかります。
日本人の股下の平均【女性】
同様に、女性の場合も股下比率によって、足の長さの平均を計算することができます。こちらも、女性の平均身長の160cmを例にとって考えてみると、身長160cmで股下72cmの場合は、72÷160×100=45となり、45%の股下比率になります。これが、大人の日本人女性の股下の平均です。多少幅はあるので、数値が44~46%ほどだど、平均的ということになります。
まとめ:日本人男性・女性の座高と股下の平均と比べてみましょう!
いかがでしたか。日本人男性と女性、それぞれの座高と股下の平均について解説しました。大人になると、座高を計測することもなくなりますが、自分の足の長さが気になったら、股下比率をもとに、一般的な平均値と比べてみるのも楽しいですよ。