骨盤を立てるって何?正しい座り方・立ち方とは?
「骨盤を立てる」という言葉を聞いたことはありますか?骨盤を普段意識して生活していないと、この言葉を聞いてもピンとこないでしょう。
しかし、骨盤を立てることによって、筋肉や健康などに非常に大きな効果があるといわれています。正しい方法で骨盤を立てることによって、エクササイズの効果も効率よくすることができます。普段の生活やトレーニング中などで骨盤を立てていくというのは非常におすすめです。
今回は骨盤を立てるということの解説に始まり、正しい座り方・立ち方などを交えながら、正しい骨盤を立てる方法や、椅子を使った練習方法などを紹介していきます。骨盤を立てるという言葉に引っかかった人はぜひご覧になってください。
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座り方・立ち方に正しいものがある?骨盤を立てるとはどういうこと?
まずは、骨盤を立てるということがどういったことなのかを解説していきます。医学用語ではなく、そういったイメージで使われている言葉でもあるので、あいまいにはなっていることもありますが、骨盤を立てるというのは、骨盤が正しい場所にあるということを指します。
骨盤が正しい場所にあることを、「骨盤が立っている」という表現の仕方をします。骨盤が立っているということで、筋肉などへの影響の及ぼし方が異なってくることが考えられますよね。普段の生活や、トレーニングの効果も変わってきそうです。では、骨盤が正しい場所にあるということは、一体どういったことなのでしょうか。さらに詳しく解説していきます。
座り方・立ち方に正しいものがある?骨盤を立てるとはどういうこと?2 骨盤の位置
骨盤が正しい場所にあるということは、どういったことなのでしょうか。どこに位置していれば正しいといえるのでしょうか。その辺について解説していきます。骨盤が正しい位置にあることを判断するためには3つの基準を用います。その基準とは、左右のバランス、前後のバランス、骨盤の向きです。それぞれの基準について詳しく見ていきましょう。
骨盤が正しい位置にあることの基準
まず、左右のバランスからです。これは、正面から見たときに、骨盤が水平の状態に保たれていることを指します。どちらか片方に偏っている場合、正しい骨盤の位置とはいえません。骨盤が左右のどちらにも偏っておらず、きれいに水平を保っていることが重要となります。
次に、前後のバランスについてです。通常、骨盤は前方向に傾いた状態で位置しています。これが正しい骨盤のポジショニングといえますものであり、これが、これ以上前にも後ろにも行っても、ただしい骨盤の位置であるとは言えなくなってしまいます。
最後に、骨盤の向きですが、骨盤がしっかりと正面を向いているということが重要となります。けっこういるのが骨盤が左右を向いているという人です。こういった人は骨盤が通っているということになり、おそらく体のどこかのバランスに問題をきたしているということが考えられます。以上の3つの基準が骨盤が正しい位置にあるということを判断するための物となります。今度骨盤を立てるというWordを耳にしたときは、この3つの基準を思い出すようにしてみてください。
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骨盤を立てることができない座り方・立ち方をしてしまうとどうなる?
では、次に、骨盤が立っていないことがどのような問題を引き起こすのかについてまとめていきましょう。いくら骨盤を立てろといわれても、それがどのように作用して、効果があるのかを知らないと、なんだか実感がわきませんよね。ここでは、普段椅子に座っているときや、立っている状態のときの座り方・立ち方などで、骨盤が立っていない場合に、どのような問題が引きおこってしまうのかについて解説してきます。これをしれば、骨盤を立てることの重要性が理解できると思います。。
骨盤を立てることができない座り方・立ち方をすると生じる問題1 猫背になる
骨盤は背骨や上半身を支えている体の土台ともいうべきべーつです。この土台が正しくなっていないと、その上にある者も崩れてしまうということになります。特に、背骨の場合、骨盤という土台が乱れてしまうと、背骨を真っ直ぐ保つことができなくなります。そのため、骨盤が立っていないと猫背になる原因となってきます。本来であれば、骨盤が立っている状態で背骨をしっかりと支えることで、背骨がゆるやかなS字カーブを描くようになっているのが性状といえるのですが、骨盤が立っていないと土台が乱れているということとなり、猫背に繋がってしまいます。
骨盤を立てることができない座り方・立ち方をすると生じる問題2 お腹が出てくる
最近お腹が出てきたなと気にしている人は多いかもしれません。食べすぎや運動不足などの原因を考えるかもしれませんが、実は、骨盤がたっていないことが原因かもしれません。骨盤は上半身を支える土台のようなパーツであることは、先ほども触れましたが、その土台の上には、筋肉があり、内臓を支えているという仕組みになっています。そのため、骨盤が立っていないと、先ほどと同様に土台が支えきれなくなってしまうため、内臓が下に下がってきてしまいます。それによって、お腹がポッコリと出てしまうということに繋がります。骨盤が立っていないと内臓を支えている筋肉を上手に使うことが難しくなります。そのため、最近お腹が出てきたなと感じてきた人は、骨盤を意識してみるといいかもしれません。
骨盤を立てることができない座り方・立ち方をすると生じる問題3 肩こりや腰痛
骨盤が立っていないことで、上半身をうまく支えることができないということは、これまでの話で分かってきたと思います。支えることが難しくなるということは、上半身の筋肉や関節などに支障をきたす原因となります。本来肉体は、人が活動をする中で筋肉が衝撃を吸収し、負荷を請け負います。その負荷を受け取る力が筋肉に足りない場合、それは痛みの原因になってしまいます。そのため、骨盤が立っておらず、上半身を支えている筋肉をうまく使えていないということになると、肩こりや腰痛の原因にもなってしまうということが考えられます。骨盤が立っていないというだけでこれだけの問題が生じてくるのですから、今すぐにでも改善したいと思いますよね。また、今現在このような悩みを抱えているという場合は、骨盤を立てることによって、非常に大きな効果を得ることができるということになりますよね。骨盤を立てるということに興味がわいてきた人も多いのではないでしょうか。
ここからは、骨盤を立てる方法を中心に紹介していきます。椅子などを使った簡単なトレーニングも紹介しますし、どれも骨盤を立てるのに効果抜群です。また、エクササイズだけではなく、普段の生活でも骨盤を改善することもできるので意識して取り組んでみるといいでしょう。
骨盤を立てる座り方・立ち方は?正しい方法を解説します
ここからは骨盤を立てる方法を解説していきます。骨盤を立てることによって得られる効果は先ほどの話を見れば一目瞭然ですね。では、骨盤を立てる具体的な方法に入っていきましょう。
骨盤を立てる方法を解説する前に、やっておくべきことがあります。それは自分の正しい骨盤の位置を探すということです。人はそれぞれ体の大きさや骨格、筋肉に差があるため、正しい骨盤の位置といっても個人差があります。そのため、まず最初に自分の骨盤の位置がどこにあるのか、どこが正しいのかを見つける必要があります。
骨盤を立てる座り方・立ち方の方法1 正しい骨盤の位置を見つける
まずは、正しい骨盤の位置を見つけていきましょう。方法としては、まず骨盤を両手で左右から持ってください。その時に、出っ張りが左右に出てくると思います。その出っ張りに左右の手首が当たる位置に持ってきてください。そして、指を伸ばして、指先が恥骨のあたりにくるようにします。ちょうど両手で三角形ができるような形になりますね。この三角形が床に対して垂直になっている姿勢こそが、正しい骨盤の位置ということになります。誰でも簡単にできるので、これだけでもやってみてください。
骨盤を立てる座り方・立ち方の方法2 座った状態でも骨盤を正しい位置に持ってくる
先ほどの方法は立った状態で行うものでしたね。今度は座った状態でも骨盤を正しい位置に持ってくるための方法となります。椅子などに座りながらやってみてください。まず、椅子に座った状態から、手の平を椅子とお尻の間に入れます。このときに丸い骨に手が触れていることを感じてください。これは座骨というのですが、この座骨が椅子の面にしっかりあたっている座り方というのが、骨盤が立っている状態の座り方ということになります。意識すればわかるのですが、この状態で、姿勢悪く座ることは難しいです。椅子などに座って仕事をすることが多い人は、椅子に座りながら座骨を確認してみるといいでしょう。
骨盤を立てる座り方・立ち方の方法3 エクササイズで改善
さて、骨盤が正しい位置にあることを把握するための方法はわかりました。日常生活の中でこれを意識していくと一定の効果を得ることができるのは間違いないでしょう。ただ、ずっと意識するわけにもいきませんよね。骨盤のことが気になって仕事に集中できないようであれば、意味がありません。そこで、日常生活でも無意識に骨盤を正しい位置に持ってこれるようにするためのエクササイズを覚えていきましょう。簡単な方法で実践できますし、効果も得ることができるでしょう。普段椅子に座ることがおおいデスクワークの人や、筋肉ばかりを鍛えていて骨盤に意識が行っていない人はぜひ試してみてください。
骨盤を立てる座り方・立ち方のエクササイズ1
基本的で簡単なエクササイズを紹介します。まずは、仰向けの状態になってから、膝を直角に曲げてください。その状態で、先ほどの骨盤の位置を知るポーズをしてください。三角形をつくるやつですね。この状態で、三角形と天井が平行になるようにしてみてください。しっかりとその体制をつくり、キープしてみましょう。これだけでもかなりの効果が期待できます。
骨盤を立てる座り方・立ち方のエクササイズ2
次に、仰向けの状態から、先ほどの姿勢をキープした状態で、片足を交互に上げ下げしてみましょう。体を動かしているときも、骨盤の位置が正しくあることを意識してください。これをやっていくだけで、骨盤や骨盤が支えている筋肉や骨を鍛えることができます。たったこれだけで、日常生活で骨盤を立てることが自然にできるようになるでしょう。簡単にできて非常に効果的なものなので、ぜひ実践してみることをおすすめします。
まとめ
骨盤を立てることがこれほどの重要性を持っていたということは意外だったかもしれません。しかし、骨盤は体を支える重要なパーツでもあり、それを正しく使っているかどうかで、体全体に影響を及ぼすということは事実でもあります。日常生活の中でちょっとした椅子の座り方や、立った時の姿勢を見直してみたり、ちょっとしたエクササイズをやることで、骨盤を立てることができるので、ぜひやってみてください。