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プラグの熱価の見方を紹介!季節によって燃費は異なるって本当?

2024.02.25

バイクなど、自動車工学の分野では、「プラグ熱価」というワードが出てきます。今回は、自動車工学に馴染みのない人向けに、プラグ熱価の意味や、プラグの適正温度の見方について解説し、季節やプラグの劣化が燃費にもたらす影響について紹介します。

  1. 【プラグ熱価とは】プラグ熱価の意味の解説や、プラグの適正温度、燃費への影響などについて解説します。
  2. 【プラグ熱価とは】スパークプラグという部品についてまず知っておきましょう。
  3. 【プラグ熱価とは】用語の意味について解説。
  4. 【プラグ熱価とは】プラグの種類について: イリジウムプラグ
  5. 【プラグ熱価とは】イリジウムプラグのメリット① 消炎作用が小さい。
  6. 【プラグ熱価とは】イリジウムプラグのメリット② 安定したエンジン点火が可能。
  7. 【プラグ熱価とは】プラグ熱価の見分け方① プラグ温度が低い時
  8. 【プラグ熱価とは】プラグ熱価の見分け方②プラグ温度が高い時
  9. 【プラグ熱価とは】プラグ熱価の見分け方③ 適正温度の時
  10. 【プラグ熱価とは】季節によってプラグは変えるべき?
  11. 【プラグ熱価とは】 まとめ。
引用: http://saitama-kuruma.com/blog/wp-content/uploads/2015/09/img_engine01-300x225.jpg
「プラグ熱価」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。車やバイクの整備などをしている人であれば、身近な言葉だと思いますが、日常生活ではあまり耳にしない言葉です。車の免許を持っている人でも、教習所で、「プラグ熱価」についてまでは、教わらないでしょう。
そこで今回は、自動車工学に馴染みのない人向けに、「プラグ熱価」という言葉の意味や、プラグ熱価の適正温度の見方、そして、気になる燃費に与える影響を解説します。あまり使わないかもしれませんが、知っておくとメリットがあります。
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引用: https://jp.images-monotaro.com/Monotaro3/pi/full/mono09995727-140131-04.jpg
プラグ熱価を開設する前に、関連する部品として、自動車や二輪車に使われている、スパークプラグという部品を紹介します。この部品を知らないと、「プラグ熱価」という言葉を聞いてもまったく理解できません。最初によく覚えておいてください。
スパークプラグとは、自動車のエンジンを作動させるのに必要不可欠な部品です。自動車の燃料室内に設置されており、エンジン点火の際に人工的な雷を発生させ、エンジンを点火させています。車の中の部品の説明だとイメージが湧きにくいかもしれませんが、家庭内にも自動車のスパークプラグと同じような働きをする家電があります。それは、ガスコンロです。
ガスコンロに火を点ける時、人工的なカミナリを発生させています。「チッチッチッチ」と音がして、覗き込むと青っぽい光がパチパチと光っていると思います。

青白い光が出て間もなくすると、コンロに火が付きます。このコンロと同じ状態が車の燃料室内で起こっています。
引用: https://img.hanakomama.jp/2016/12/012_other-690x483.jpg
引用: https://cdn.snsimg.carview.co.jp/carlife/images/UserCarNote/89120/p1.jpg?ct=9ac0dbee9fd8
プラグ熱価とは、エンジン点火の際に使用されるプラグが放出する熱量のことです。プラグの熱価が高いという表現は、プラグの放出する熱量が多いという意味で、プラグが冷えている状態です。
反対に、熱価が低いという表現は、プラグが放出する熱量が少なく、プラグ内に熱が籠って、プラグが加熱されている状態です。
まとめると以下のような表現にできます。
プラグの熱価が高い=プラグの放熱量が大きい→プラグが良く冷えるから「冷え型」 プラグの熱価が低い=プラグの放熱量が小さい→プラグが熱くなるから「焼け型(高温型)」

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引用: http://www.asahi-net.or.jp/~VS6N-MRYM/jikkenn/iridium/dscn2084.jpg
プラグ熱価とは、「プラグの放出する熱量のこと」という点を紹介したうえで、現在主流になっている、プラグの種類について紹介します。以前は、車には、ノーマルプラグという種類のプラグが使われていましたが、現在では、イリジウムプラグという新しい種類のプラグが主流になってきています。もちろんメリットがあるから使われているのですが、ここからは、イリジウムプラグのメリットについて紹介します。
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消炎作用というワードがありますが、これは、スパークプラグが発生させた人口の雷の熱を消してしまう作用を指します。イリジウムプラグは、中心電極をなるべく小さく改良し、消炎作用を小さくしました。これにより、火花の熱をなるべく奪わずに、無駄なくエネルギーを活用できるようになっています。
ノーマルプラグもイリジウムプラグも火花が飛んだ瞬間はどちらも100%のエネルギーを持ち合わせています。 ノーマルプラグは中心電極体積が大きく、熱を50%奪われ、残り50%の力で頑張っています。 イリジウムプラグは中心電極体積が小さく、熱を10%しか奪われず、90%の力で頑張れます。

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引用: http://singatademio.com/wp-content/uploads/2014/11/p1.jpg
1つ目のメリットである、消炎作用の小ささと関連しますが、イリジウムプラグでは、安定したエンジン点火が可能になり、よりエンジンの信頼性が上がりました。発生した火花のエネルギーを無駄なく使えるため、より確実に火花を飛ばせます。
エンジンの始動の速さは、季節によっても変わります。春や夏など、比較的温度の高い季節では、火花が飛びやすく、エンジンの始動も早いです。しかし、晩秋や冬、初春など、温度が低い季節は、火花が飛びにくいため、エンジンの始動に時間がかかります。そんなデメリットを解消したのが、イリジウムプラグです。
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引用: http://thermometer.jp/wordpress/wp-content/uploads/2011/11/cre1308.jpg
プラグ温度の見方です。プラグの熱放出量であるプラグ熱価は、放出する熱に適正温度があります。この適正温度が守られていないと、エンジンパフォーマンスが下がり、燃費などへの影響も心配されます。
プラグ熱価の適正温度の見方は、プラグの色で判別できます。熱価が高すぎるときは、放熱量が多すぎるという意味です。そのため、プラグは熱されて真っ黒になります。通常、プラグの中心電極は、白色ですが、そのような部分もすべてすすにより真っ黒になってしまいます。
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この場合は、プラグからの放熱量を抑えてあげる必要があるため、熱価を下げて、ある程度の排出を抑えてください。
ちゃんと火は飛んでくれますので、純正品番の新品プラグへ交換すればOK。 もし温度が上がらないような乗り方で、冬場に調子が悪くなるようであれば信頼できるメカニックと相談してプラグ放熱量(熱価)をセッティングすると良くなる可能性もあります。

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プラグ温度が高い時の見方です。プラグの中に、熱が籠りすぎて熱価が低いときは、プラグの温度が非常に高くなっている状態です。そのような状態のプラグは、白っぽい色に変化します。上記の熱価が高いときの色とは、明らかに異なる色のため、すぐに判別できます。
2ストロークエンジン搭載車の場合、熱価が低い状態のときは要注意です。先ほどのおさらいとなりますが、エンジン点火には、ヒートプラグが発生させる火花が必要で、その火花と混合気を使って点火します。
しかし、熱価が低く、プラグが高温になると、プラグ自身の熱で、ガソリンに点火しエンジンが始動してしまう場合があるのです。この状態が継続すると、エンジン故障の可能性があります。
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適正温度の時の見方です。プラグ熱価が適正で、プラグの温度も安定している時は、「茶色っぽい」色をしています。キツネ色という表現を使う場合もあります。白くもなく、黒くもなく、土のような茶色であれば、熱価は適切です。
引用: https://www.madameriri.com/wp-content/uploads/2014/02/Top_5_Survey_Question_Examples.jpg
自分の愛車のメンテナンスなどにこだわっている人は、季節によってもプラグを変えてもいいでしょう。先ほども季節によって、エンジンのパフォーマンスが変化する点について紹介しましたが、プラグの温度も季節によって変化します。
夏など、気温が高い季節は、当然プラグの温度も高くなりやすい状態です。そのため暑い季節は、より排熱量の多い熱価が高いプラグに変更し、反対に、プラグが冷えやすい寒い季節は、排熱量の少ない熱価が低いプラグに変更します。
引用: https://www.denso.com/jp/ja/products-and-services/automotive-service-parts-and-accessories/plug/basic/select/images/select_img_01.png

スパークプラグも変えるべき?

引用: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcSx-foTzNVfFmq5NOzhBj9ssk662jmAqmoFq5mAzUxeiVws3O9E
エンジン点火に必須なスパークプラグですが、これは、季節によって変える必要はありません。しかし、走行距離によって変えないと、燃費に影響が出ます。
スパークプラグは、エンジン点火毎に、火花を飛ばします。そのため回数を使うほど消耗します。消耗したスパークプラグが、火花を飛ばそうとすると、必要以上にエネルギーを消費するためその分燃費は悪化します。また、エンジンパフォーマンスが下がる冬に消耗したスパークプラグを使用すると、さらに燃費への影響は大きくなります。
そのため、燃費を悪化させたくない場合は、早めのスパークプラグ交換をおすすめします。車種によっても交換のタイミングは異なり、軽自動車は、1万キロ、普通自動車は2万キロが一般的に交換する目安となる走行距離です。燃費が落ちてきて、数万キロ走っている場合は、スパークプラグを交換すると、燃費の改善がみられる可能性があります。
引用: https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/parts/000/003/282/838/3282838/p1.jpg?ct=e8383c80ab6b
引用: https://yusuke-no-blog.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_6e1/yusuke-no-blog/DSCN2528.jpg
今回は、車のエンジン関連の用語であるプラグ熱価について解説しました。普段はあまり使わないワードですが、プラグ熱価の適正温度の見方などを知っておくと、愛車の状態などを把握できて便利です。見方は、色で判別できる簡単な見方のため、興味があれば、車に詳しい人などに、プラグの場所を教えてもらうなどして覗いてみてもいいかもしれませんよ!

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サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://drivefactory.info/wp-content/uploads/2018/01/039_o.jpg