「魔導騎士」を育成する魔法騎士学校を舞台にしたファンタジー&バトルアクション&ラブコメ小説「落第騎士の英雄譚」。
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海空りく(みそら りく)が書く原作小説は2018年10月時点で15巻(+短編1巻)まで刊行、2014年には漫画家の空路恵によるコミカライズ(全11巻)がされ、2015年にはテレビアニメ(1クール全12話)も放送され人気を博しましたよ。
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その他にもアンソロジーコミックス、アニメ出演声優によるWEBラジオ番組、スマートフォン用のソーシャルゲームといった、各種メディアミックスが盛んに行われました。
作者は、ラノベ作家の海空りく(みそら りく)さん。シリーズ累計発行部数は100万部超という超人気のラノベですよ。
主人公の黒鉄一輝は、魔法騎士育成校「破軍学園」の生徒として魔法騎士を目指しています。
「魔法騎士」とは、自らの魂を武器「固有霊装(デバイス)」に変換し戦う異能者の総称。
しかし、魔法の才能を持たない一輝はFランクの「落第騎士(ワーストワン)」。
そんな一輝は、学園に入学するとある小国の皇女で「A級騎士(ナンバーワン)」のステラと出会い、剣を交えることになります。
誰もがステラの勝利を信じる中、使えない魔力を補うために剣技を究極まで磨き上げ、通常の「魔法騎士」の枠に捉われない異端の「魔法騎士」としての実力を身につけた一輝が勝利します。
それを皮切りに「落第騎士」の汚名を返上し活躍・成長をする一輝と、そんな一輝に好意を寄せるステラの恋愛模様が織りなす、アクションとラブコメの両方が楽しめる作品です。
「世界最強の剣士にして世界最凶の犯罪者」と称される女性剣士エーデルワイス。最強と謳われる「比翼」と呼ばれる剣士です。
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世界的に名の知れた犯罪者で謎に満ちたエーデルワイスですが、どのようの罪を犯したのか気になりますね!
エーデルワイスの罪とは、ある国の軍隊をたった一人で叩き潰したことにあります。
ことの起こりは十五年前。当時、連盟非加盟国だったエストニアに侵攻した「同盟」の軍と、それを防ごうと進軍した「連盟」の間に争いが起こります。この「連盟」と「同盟」のそれぞれの軍を潰したのがエーデルワイスだったのです。
このことが原因でエーデルワイスは犯罪者の烙印を押され指名手配を受けますが、両国が必死に捜索し捕縛を試みたにも関わらず全て失敗。
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それから十年が過ぎてエストニアが「連盟」に加入します。
実は、この時点でエーデルワイスはエストニア国内のエーデルベルク周辺に居留していました。ところが、エストニアはエーデルワイスの居留地周辺の領有権を放棄。
これは事実上、エストニア及び「連盟」がエーデルワイスの捕縛を諦めたことを示します。
たった一人の女性が住まうがために国が領土を放棄するのは前代未聞の処置とも言えますが、これこそがエーデルワイスが世界最強の剣士であり、世界最凶の犯罪者と呼ばれる所以となっているのです。
15年前に2つの軍隊を討ったエーデルワイスですが、その年齢はいったいいくつなのでしょうか?
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残念ながら、エーデルワイスの年齢は作中では明かされていません。
しかし、「15年前、少女だった」という記述からおおよその年齢を推測してみました!
「少女」とは一般的に16歳程度までの女子を指していると考え、15年前のエーデルワイスが16歳だったと過程してみましょう。(16歳の少女が軍隊を潰せるかどうかはさておき)
すると、現在のエーデルワイスの年齢は31歳ということになりますが、起点となる年齢によって前後する場合もありますが、とりあえずここでは、「エーデルワイスの年齢は30歳前後」としておきたいと思います。
ただし、見た目だけでは年齢を当てるのは難しいこともあるので正確な年齢が作中で明かされることで、読者を驚かせてくれるかもしれませんよ。
エストニアがエーデルベルク周辺を地域の領有権を捨てたことで、エーデルワイスの居留地の情報は広く知られることになりました。
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そして、現在もエーデルワイスはこのエーデルベルク周辺を起点として世界中を駆け回っているようです。
そのため、エーデルワイスを討ち倒して名を上げようと考える抜刀者がこの地を目指してやってきます。
しかし、エーデルワイスが住まうのは標高8000m級の山中。そのため並みの抜刀者では、そこにたどり着くことすら不可能。
稀にたどり着けてもエーデルワイスによって返り討ちにされてしまうため、未だに「世界最強」の名をエーデルワイスは手放していないのです。
第12巻では、一輝たちがエーデルワイスの元に滞在することになったことから、エーデルワイスの謎めいた一面が描かれました。
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それによると、エーデルワイスの趣味は「お菓子を作ること」なのだそうです。
その腕前はかなりのもので、お手製のアップルパイを振る舞われた一輝たちが絶賛するほど。
また、このアップルパイを焼いた時のエーデルワイスの私服のエプロン姿があまりにも家庭的だと、読者の間で話題になりました。
最強の剣士の意外な一面を、本編でぜひ確かめてくださいね。
エーデルワイスの趣味は、お菓子作り。この趣味が、エーデルワイスが「世界最強」と呼ばれる剣士になったことと密接な関係があるのだとか!?
実は、エーデルワイスが剣術を始めたのは「ダイエット」目的だったのです。
趣味のお菓子作りのせいで太ってしまったことからダイエットするために剣を振るい始めたところ、気が付いたら「最強」になっていたそうです…。
これが本当なのであれば、もの凄い才能を持っていて、それが開花したことになりますね!
ちなみにエーデルワイスが標高の高い山中に住まうのも、ダイエットになるかららしいですよ。
エーデルワイスの能力は、どのようなものなのでしょうか。
まず、エーデルワイスは「魔人」の能力を持っています。
固有霊装(デバイス)は、二対の剣「テスタメント」。この2本の剣が翼に見えることから「比翼」の二つ名がついたと言われています。
エーデルワイスは因果干渉系の「無欠なる宣誓(ルールオブグレイス)」能力を持っています。これは、誓い(契約)を立てた者の心臓に能力によってくさびを打ち、契約者がその誓いに背いた場合は命が奪われという仕組み。
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また、比翼の剣技は常人では負いきれないスピードを見せています。
スピードとは通常であれば動き始めてから徐々に加速していくものですが、エーデルワイスの場合、最初の一歩がすでに最大速度。このスピードと独特の剣術が組み合わされた「比翼の剣技」がエーデルワイスを最強と言わしめているのです。
一輝がエーデルワイスと初めて出会ったのは第4巻でのこと。
暁学園を調査していた時にエーデールワイスと遭遇し、一輝は死を覚悟した上で彼女に挑んでいます。
その時は全く歯が立たず完敗した一輝ですが、エーデルワイスにわずかながら傷を負わせることに成功。そんな一輝をエーデルワイスは見どころありと判断し、とどめを刺さずに立ち去っています。
このエーデルワイスと剣を交えたことは、一輝にとって非常に貴重な経験となりました。
2度目は、第12巻でステラの修業に同行したエーデルベルクの山中にて。
そこで一輝は、エーデルワイスの助言によって、自身の苦手とする魔力制御を鍛えることになります。
それは暴風が吹きすさぶ山の頂で「人差し指1本だけで逆立ちを1時間行う」という荒行でしたが、一輝は危険を顧みず己を鍛えるために実践するのでした。
この鍛錬は後に、一輝がわずかしか持っていない魔力を一点に集中させるという魔力防御の完成に繋がります。
一輝が成長していく様子は、かつてエーデルワイスが見込んだだけのことはありますね。
12巻ではエーデルワイスと一輝が戦うことはありませんでしたが、今後、展開次第では2人が激突することも十分考えられます。その時、勝つのはどちらなのか?非常に気になるところですね。
母国・ヴァーミリオン皇国がオル=ゴール(元解放軍)の襲撃を受けた際、自分の実力の無さを目の当たりに感じたステラ。
そんなステラが、自身の能力を上げるために取ったのが「エーデルワイスに挑戦し、魔人の力を引き出す」という捨て身ともいえる無謀なものでした。
エーデルワイスは戦う価値がない者とは戦わないと言い格の違いを見せつけますが、それでも諦めないステラにある提案をします。
それは、「エーデルワイスを倒そうとやってくる伐刀者たちを5日間食い止めること」。それができればステラの挑戦を受けようと。
この提案を受け入れステラの抜刀者退治が始まります。なんとか抜刀者たちの打倒していたステラの前に強敵が現れます。
それが「饕餮(とうてつ)」の二つ名を持つ魔人「リー・シャオリー」。今まで対峙してきた抜刀者とは明らかに格が違う、圧倒的な強さの前にステラは徹底的に打ちのめされていきます…。
ステラの命の危険を感じたエーデルワイスはステラを助けようとしますが、ステラの底力を信じた一輝によって押しとどめられるのでした。
最後の最後に、ステラが自らの限界を突破することに成功しリー・シャオリーに勝利します。
ステラとエーデルワイスの対戦は実現しませんでしたが、こうしてステラは見事に魔人の力を得たのでした。
「落第騎士の英雄譚」の「世界最強の剣士」そして「世界最凶の犯罪者」エーデルワイスについて能力、そして年齢を考察しました。
犯罪者でありながら誰も捕らえることができないエーデルワイス。原作小説第12巻では、そんなエーデルワイスについての情報が明かされましたが、年齢を含め、まだまだ謎の部分がおおいですね。
12巻の最後にエーデルワイスがどこかに旅立ったという描写もあったことから、この最強の剣士の動向が非常に気になるとことです。
今後、エーデルワイスがどこで登場し、一輝たちとどう絡んでくるのか?