カナ・アルベローナは『妖精の尻尾』に属する魔導士です。18歳の女性で、ウェーブのかかった長い茶髪と引き締まったスタイルの良さ、左下腹部にある黒い紋章が特徴です。『水着のような恰好』とも称されるほど露出の多いラフな服装を好んでいます。性格は男勝りでサバサバしており、ルーシィとは姉妹のように接しています。その性格から相談をされることも多い姉御肌キャラでもあります。好きなものはお酒、嫌いなものはノンアルコール飲料と、とにかくお酒が大好きです。
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カナ・アルベローナを担当しているのは人気女性声優の喜多村英梨です。東京都出身で小さい頃から子役として活躍していました。2003年にポニーキャニオンが主催した声優オーディション『VSオーディション2003』でグランプリを受賞し、同年に放送されたアニメ『LAST EXILE』で声優デビューを果たします。
2004年には『Before the Moment』で歌手デビューもしました。2005年に『BLOOD+』で初主演を務め、以降『魔法少女まどか☆マギカ』『とらドラ!』『フレッシュプリキュア!』など多くのアニメで主要キャラクターを演じてきました。
喜多村英梨はクールな女性から10代の男子まで、幅広い役をこなせる演技力の高さが特徴です。子役時代からドラマなどで培ってきた演技力が声優でも発揮されています。声優の物真似も得意で、出演するラジオ番組などでよく披露されています。歌手活動も積極的に行っており、現在までにシングルを通算で14枚、アルバムは2枚出しています。
カナ・アルベローナの強さは4回落ちているとはいえS級魔導士の試験に挑戦できる強さなので、実力は低くないどころか魔導士としては高いレベルにあると推測されます。
しかし、作中ではバトル・オブ・フェアリーテイルでフリード・フリード・ジャスティーンに完敗するなど、S級魔導士レベルの実力を持った相手には苦戦しているシーンがよく見られ、あまり強さが実感できなかったりします。それでも、メイビス・ヴァーミリオンから潜在能力の高さを認められるなど、まだまだ成長できる余地を持ったキャラと言えます。
カナ・アルベローナは『魔法の札』(マジック・カード)を使った魔法を得意としています。カードには様々な魔法が組み込まれており、水や雷などを出して攻撃したり、女性が苦手な相手には女性を召喚して相手を惑わせたりなど、様々な使い方ができます。
また、戦闘以外ではタロットカード占いもできます。この魔法はギルダーツの帰還を占うために習得しました。マジック・カードは戦闘時、ババ抜きの手札のように手で広げて使うので、戦うシーンだけを見ると遊戯王のカードバトルのようにも見えます。
元々は攻撃にしか使えませんでしたが、天狼島編の直前にショウからトランプ魔法を教わり、使えるようになりました。トランプ魔法は対象をトランプの中に封印し、二次元世界に閉じ込めて身動きを取らせないようにすることができます。この魔法のおかげで爆弾魔水晶がギルドに仕掛けられた際にメンバーを全てカードへ封印して回避することで危機を逃れることができました。
マジック・カードを使った魔法を得意とするカナ・アルベローナですが、その他に妖精三大魔法の一つとされている『妖精の輝き』(フェアリーグリッター) を使用したこともあります。この魔法は普段カナには使うことができませんが、メイビスから貸し与えられることで使用することができるようになりました。
太陽・月・星から放たれる光を集めて凝縮させて放つ強力かつ超高難度な魔法で、その威力は最強の闇ギルドと呼ばれる『悪魔の心臓』の副指令、ブルーノートですら警戒するほどです。
なぜカナがこの大魔法を使えるのか、それは『悪魔の心臓』の襲撃がきっかけでした。最後と決めた5回目のS級試験の最中に『悪魔の心臓』に襲撃され、仲間を助けるか試験を優先するか迷い、一度は試験を取りましたが、仲間が危機に晒されているのを目の当たりにしたカナはギルドメンバーを見捨てられず、仲間を守る力が欲しいと嘆いていた時、メイビスからフェアリーグリッターを貸し与えられました。
貸し与えられた直後は上手く使えませんでしたが、徐々に扱えるようになり、大事な場面での切り札として使われるようになりました。貸与されたとはいえ、フェアリーグリッターは普通の魔導士がそう簡単に使える魔法ではありません。カナにはメイビスも認めた、秘められた潜在能力があるからこそ、フェアリーグリッターを放つことができるのです。
カナ・アルベローナとギルダーツ・クライヴは実の親子になります。しかし、カナが明かすまではギルダーツはカナを自分の娘だと認識していませんでした。カナは母・コーネリアが亡くなった後にそのことを知り、父であるギルダーツを追って『妖精の尻尾』に加入しましたが、ずっと娘だと明かすことができませんでした。ギルダーツと並べるぐらいの実力を付ければ名乗り出せると考えたカナはS級魔導士になる試験を受けましたが、これまでに4回失敗していました。
その後、『悪魔の心臓』との戦いの後にカナはギルダーツに自分が娘であることを明かします。ギルダーツは驚きながらもカナを娘と受け入れ、2人は親子として再び歩み始めました。その後は関係は良好ですが、ギルダーツは1人旅をしている時にふとカナのことを思い出せば一気に元気になるほど溺愛するようになりました。女性に目がないことで知られるギルダーツですが、本当に愛した女性はカナの母であるコーネリアだけとも語っています。
カナ・アルベローナといえばお酒が大好きなキャラとして有名です。お酒の強さはギルドでも1・2を争うほどで、周りからは『化け物』と呼ばれ、自ら「酒は自分の彼氏」だと称してしまうほどお酒を愛しています。ギルドにあるお酒の年間消費量の3割はカナが飲んでいます。
フィオーレ王国では飲酒は15歳以上から認められますが、カナはなんと13歳の頃からすでにお酒を飲んでいました。時には樽に入ったお酒をそのまま飲んでしまうという人間離れした飲み方をすることもあります。
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ルーシィと契約している宝瓶宮の星霊、アクエリアスとカナ・アルベローナは実は姉妹なのではないかと勘違いするレベルで似ています。グラマラスな見た目、言動、声までそっくりであり、天狼島編で初めて出会った時にはすぐ意気投合していました。実はこのアクエリアス、声優はカナと同じ喜多村英梨が担当しています。声がそっくりなのも納得です。
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エドラスはナツたちが住んでいるアースランドとは別の世界のことで、浮遊島『エクスタリア』に住んでいます。『妖精の尻尾』が闇ギルドになっていたり、魔法が道具を用いないと使えなかったりなどの違いがありますが、一番の違いはキャラクターの見た目と性格です。特にカナは全くの別人のような見た目と性格になっています。
普段の露出が多い服装ではなく白いドレスを纏い、シルクのハットを被って日傘を差すというお嬢様のような佇まいをしており、性格も恥ずかしがり屋になっています。さらにお酒は一滴も飲めません。アースランドのカナとは顔とスタイル以外全然違いますが、『妖精の尻尾』の男性陣はエドラスのカナの方が好みのようです。
今回はカナ・アルベローナについて紹介しました。ギルダーツとは長く離れ離れではありましたが、普段はだらしなくてもいざという時になると頼りになる芯の強さはやはり親子だなと感じました。全てが終わったらこれまでの空白を埋めるように2人で思い出を作るのかもしれません。