「萩村（はぎむら）スズ」は『生徒会役員共』のヒロイン的キャラの一人で、金髪ツインテールで低身長という典型的なツンデレキャラです。もちろん、胸もぺったんこで、外見から小学生に間違えられることが多いですね。

ただし、知能の方は高く、IQ180の帰国子女で10桁の暗算もスラスラ解けることを自慢しており、成績も常に学年トップの秀才でもあります。

生徒会では、その頭脳を生かして会計を務めており、オープニングでは何故かいつも生徒会長である「天草（あまくさ）シノ」の隣で笛を吹いています。

低身長金髪ツインテールキャラという典型的なツンデレキャラの見た目のスズですが、内面もスグにキレ過ごした時間が長くなるにつれデレが垣間見えてくる時間も増えてくるという、ある意味お約束的キャラクターです。

自信過剰で気の強い金髪ツインテールキャラのスズですが、エロネタで盛り上がる生徒会の先輩たちに激しいツッコミを入れる担当で場に締まりを与えています。

ただし、一応先輩である「天草（あまくさ)シノ」や「七条（しちじょう）アリサ」には通常時は敬語をつかっており、厳しいのはツッコミの時だけという最低限の礼儀はある女の子です。

スズはほぼほぼ作中の登場人物に低身長をネタにされており、特に初対面の相手には小学生に間違えられるので、そのことをコンプレックスに思っています。自宅には柱に身長を計った傷跡がありますが、「目標」と書かれた傷には遠く及んでいないことをタカトシは微笑んで見ていました。

そのため、胸を張ってドンと構えたポーズをすることで高校生の威厳を出そうとするのですが、それが逆に偉そうに思われてマイナスな印象を与えるという悪循環を送っている哀れな女の子です。

大人っぽい人が子供っぽさを見せたらキュンとなるのに対し、子供っぽい人が大人っぽく振舞うと可愛げが無いと思われることを自覚しており、作中でも悩んでることを吐露していました。

スズはアニメで「スズヘッド」と呼ばれる不遇の扱いを受けており、あまりに他のキャラクター達と身長差があり過ぎるので、スズは頭だけ映っていることが多くスズヘッドと呼ばれるようになりました。

さらに、スズヘッドだけでも可哀想なのに「スズはこの辺にいる」とテロップされる描写が度々あり、スズの身長の低さが強調されていましたね。

このスズヘッドとテロップは、作中の序盤からラストまで終始ブレずに描写されており、視聴者は何度も見てるはずなのに何故か飽きないで親しみを込めて「スズヘッド」と呼ぶようになっていきました。

スズは低身長を指摘されると激しく怒り、暴力行為に走ることがあります。しかし、身体が小さいため叩いても蹴っても攻撃力が低く、逆に可愛がられて子供っぽさを強調されるという悪循環をここでも生んでしまします。

バトルアニメであればスズのような小さな女の子も高い戦闘力を誇ることが多くギャップで萌えさせてくれますが、スズの場合はストレートに攻撃力が無いので子供が駄々をこねているようにしか見えません。

スズは低身長をしてきされても暴力で制することが出来ない上に、怒ってムキになるため言葉でも制することが出来ず、終始、低身長をネタにされ続ける哀れな所がありますね。

スズは低身長すぎて外見は小学生にしか見えないのですが、そのため高い所にある物を取ることが出来ず、定番の代わりに取ってあげたり肩車イベントは多くあるキャラクターです。ツンデレなので、そういう時はデレが垣間見え可愛らしさをみせてくれますね。

また、公園で皆と集まっていた時、自分より小さな小学生の女の子が風船を木に絡ませて取れなくなってしまった所を、肩車して取るのを手助けするという優しい所もあります。

スズが肩車することで女の子の風船を取ってあげることに成功したのですが、女の子は「あなたどこの小学校？」と尋ねスズは落胆。果てしなく低身長がネタにされるスズなのでした。

スズは学年トップでIQ180の天才なので学力優秀で、タカトシもスズに勉強を教えてもらうと頼んだことがありました。

しかし、スズは人目につかない部屋で勉強を教えてくれて不思議に思うタカトシ。その理由は、人目が多い所だとスズがタカトシに勉強を教わっているように見られるから、というものでした。細かいエピソードですが、それだけスズは低身長に悩まされてるってことですね。

さらに、勉強の教え方は雑で、ツンデレキャラらしく暴言を吐いて「なんでこれくらいわからないの！」的な発言を繰り返し叱ってくるので、タカトシもちょっとしんどそうでした。

スズは過ごした時間が長くなるにつれタカトシのことを少しずつ意識するようになり、中盤以降はタカトシが他の女の子と恋愛フラグを立てていたらショボーンとしたりポカーンとして心を無にしている感じが見受けられるようになります。

また、タカトシの妹コトミが「桜才学園」に入学することになった際は、コトミにいつもタカトシとスズが仲良く登校していることを指摘され、自分が一緒に登校したらお邪魔ですかという問いに対し、「別に……」と赤くなって目をそらしたのもデレシーンでしたね。

タカトシはフラフラしていてスズはプライドが高いのでなかなか恋愛フラグが立つことは少ないですが、スズの部屋にタカトシが行って生徒会の仕事を一緒にしたり、恋愛に発展しかねないフラグは何度も立てています。

萩村スズの声優は、『シュタインズ・ゲート ゼロ』の「比屋定 真帆（ひやじょう まほ）」や『織田信奈の野望』の「明智 光秀（あけち みつひで）」の声優と務めた「矢作 紗友里（やはぎ さゆり）」さんです。

矢作さんはツンデレ属性のあるキャラクターが得意な声優と言えるかもしれませんね。比屋定さんもツンデレ合法ロリなキャラクターだったので、これからもツンデレキャラの声優を多く務めていくのではないでしょうか。

人気女性声優との交流が多く、2010年代で代表的な女性声優「日笠 陽子（ひかさ ようこ）」さん「佐藤 聡美（さとう さとみ）」さん「花澤 香菜（はなざわ かな）」さん「戸松 遥（とまつ はるか）」さん「佐倉 綾音（さくら あやね）」さんとは親交が深いです。

毎話のように低身長をネタにされブレないツンデレロリキャラの萩村スズですが、周りの生徒会メンバーが下ネタ連発のエロキャラばかりなので、安定して強烈なツッコミを楽しめるキャラですね。

プライドが高く気が強いのでタカトシとの恋愛フラグはなかなか立ちませんが、素直になれないでタカトシを貶す所も彼女の魅力と言えるかもしれません。

恋愛面でシノやアリアを超えられるかどうかわかりませんが、スズも自分のツンデレロリキャラクターを生かして素敵な恋愛を勝ち取っていってほしいと思います。