1978年5月4日生まれ、高知県出身の男性声優。愛称は「小野D」。2001年にデビューしてからたくさんのアニメで端役キャラの声を担当し、2005年の『AIR』(国崎往人)でアニメ初主演。
その後、2006年に社会現象ともなったアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』(古泉一樹)をはじめ、『みなみけ』(保坂)、『黒執事』(セバスチャン・ミカエリス)などへの出演で人気が高まりました。この頃からキャラソンも担当しています。それと並行してラジオやイベントへの出演も増え、それにつれて本人のルックスや性格にも女性ファンが多くつくようになりました。
キャラソンによって歌唱力が評価され、2007年には本人名義での音楽活動を開始。2016年には単独武道館ライブを成功させました。長年所属していた声優事務所マウスプロモーションを退所し、現在はフリーで活躍中です。
小野大輔さんのアニメ声優としてのブレイクのきっかけとなった『涼宮ハルヒの憂鬱』の古泉一樹、『みなみけ』の保坂、『黒執事』のセバスチャン・ミカエリスなどからわかるように、やや変態チックなイケメンは彼のはまり役の1つです。これは小野大輔さん自身のキャラクターとも重なるために、今でも小野さんといえば変態チックなイケメンキャラを連想する人も少なくありません。
しかし2010年に『デュラララ!!』で平和島静雄を演じてから、低い声でドスを効かせる役も担当するようになり、役の幅がぐんと広がりました。さらに2015年に担当した『おそ松さん』の松野十四松ではそれまでになかった演技を見せ、大人気に。どれもはまり役ながら全く違った個性のあるキャラを演じられるのが、小野大輔さんの声優としての強みでしょう。
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2005年から放送されたアニメ『アイシールド21』。アメフトという日本人には馴染みのない題材でありながら、個性豊かなキャラクターと主人公の成長がファンをつかみ、ヒットしました。
小野大輔さんが演じた水町健悟(みずまち けんご)は、主人公チームのライバルチームのひとつである巨深ポセイドンのメンバーです。すぐ裸になる、いつも明るくあまりものを考えていなさそうというキャラクターは、今思えば小野大輔さん本人と似ているところがありますね。当時には珍しいスポーツマンキャラです。
『この世界の片隅に』は、2016年公開の映画。原作はこうの史代先生の同名漫画。戦時中の広島を舞台に描かれた、ごく普通の少女であるすずを主人公にとっての戦争像が斬新かつ共感できると話題となり、ロングランヒットとなった異色作。海外でも評価されています。(能年玲奈)の声優初挑戦作。
水原哲は、主人公の心に残り続けた幼なじみという役どころ。軍人となって既に結婚した主人公に再会し、その後命も危うい任務につきます。男らしくて明るいのに、どことなく寂しさを漂わせるところがカッコいいです。近年小野さんの持ち役に増えてきた、坂本龍馬的キャラ。
奥浩哉先生の漫画『GANTZ』でも人気の高い「大阪編」を、連載終了後の2016年に映画化。フルCGという新しい試みと、関西人役の声優にネイティブの関西人を起用したことなども功を奏し、原作ファンも満足できる作品となりました。小野大輔さん主演作品。
加藤は弟思いの兄で、困っている人を見過ごせないイケメンと、カッコ良くないはずがないキャラクターです。突然化け物(星人)と戦うサバイバルゲームに参加させられたことに戸惑いつつも、襲われる人々のために、約束のために、そして弟の元に無事帰るために、体を張って戦います!
祀る社を持たない野良の神様=ノラガミである夜ト(やと)が、仲間を集めてこの世ならざるものと戦う現代ファンタジー。アニメ化は2014年と2015年の2回。小野さんと仲のいい声優・神谷浩史さんとの共演作の1つ。
大福は小福という神様に仕える神器(代わりに戦う部下のようなもの)。オールバックでいかつい大福が、ピンクのふわふわ髪の美少女・小福の世話を焼く様子は、とても微笑ましいです。小福の元神器である子供・大吾と3人で暮らしていると、まるで親子のよう。
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2012年に第1期が、2015年から第2期が放送された能力バトルアニメ『K』。特殊能力を持った剣士たちが、それぞれの「王」に従い、刀で戦います。作画の美しさとイケメンたちの活躍により、女性人気を集めました。2014年には劇場版も公開。
夜刀神狗朗(やとがみ くろう)は今は亡き唯一の王に仕えるストイックな性格と、黒づくめのクールなたたずまいが小野さんの低音にぴったりのキャラクター。また時折見せる天然ぷりもたまりません。キャラソンも発売されているので、興味のある方はどうぞ。
往年の大人気漫画『宇宙戦艦ヤマト』が2013年に再びアニメ化。旧アニメの壮大さ・重厚さはそのままに、新たにキャラクターの心情描写を増やすことで、旧ファンにも愛され新規ファンも獲得することに成功。TVシリーズと劇場版の両方で展開されています。
小野さんの初期からの女性ファンにはやや物足りないかもしれませんが、古代進はいわば小野さんにとって正統派主人公を演じた代表作。艦を率いる重責に悩みつつも、多くの人間と触れ合って成長していく姿は見応え十分。またカップル役を演じることの多い声優・桑島法子さんが恋人の森雪役で出演していて、2人のラブストーリーにも注目です。
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人間と動物が共に暮らす不思議な街で、「しろくまカフェ」を営むシロクマのシロクマくん。そのカフェに訪れる人と動物たちの、ちょっとシュールなハートフルコメディアニメです。豪華な声優陣と個性的なキャラソンも話題となり、口コミで人気が広がりました。原作者はヒガアロハ先生。
それぞれが不思議な存在感を持つキャラクターたちの中、決して派手ではないのになぜか強烈なインパクトを放っているのがラマさんです。背景のようにそこに存在しつつ、突然会話にカットインしてくる空気感は絶妙! しゃべり方は丁寧で振る舞いも紳士的なところは、小野さんの初期の代表キャラに近いかもしれません。またEDのキャラソンもとてもラマさんらしく小野さんらしいのでオススメです。
複合メディア事業を行うMAGES.が手掛けたアイドルプロジェクト。アニメ第1期の放送は2017年。B-PROJECTというのは総勢14人4グループからなるアイドルユニットで、アニメでは彼らの絆が育まれていく過程が主に描写されました。もちろんキャラソンも発売されています。
あるようで意外に少ない小野さん担当の正統派王子様キャラ、北門倫毘沙(きたかど ともひさ)。ほぼヒロインの相手役的立ち位置のため、しょっちゅう出てきて甘い台詞をささやきます。大金持ちゆえに世間知らずなところもありますが、いつもクールでみんなをまとめるしっかり者。小野さんはラジオにもノリノリで、そこから北門の「金ならある!」という非公式キメ台詞も生まれました。キャラソンはEDにもなっている「星と月のセンテンス」。
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2006年に社会現象となったアニメで、小野大輔さんの出世作・代表作でもあります。涼宮ハルヒというパワフルで負けず嫌いな美少女に振り回される主人公・キョンと、SOS団の仲間たちを描いた学園SFコメディ。ハルヒ役の平野綾さんをはじめとするメインの声優陣のイベントが多くのファンを動員し、キャラソンも軒並みヒットするなど、アニメ界に様々な革命を起こしました。
古泉一樹(こいずみ いつき)はいつも丁寧語と笑顔を崩さず、運動も勉強もできるというちょっと気障なキャラクター。彼の「やれやれ」的な振る舞いに小野さんの声や演技がぴったりで、この役から声優・小野大輔がアニメファンに一気に知られることとなりました。イベントやキャラソンもヒットした最初の代表作であるため、今でも印象に残っている人は多いです。
『週刊少年サンデー』の看板漫画のアニメ化作品。原作者は大高忍先生。中世の中東のような架空の世界のあちこちに現れたダンジョンを攻略し、特殊な能力を手に入れた者たちが自分の夢を叶えるために戦うファンタジー。
シンドバッドは7つのダンジョンを攻略して、望み通りシンドリア王国を打ち立てた男です。そのため「七海の覇王」の二つ名がありますが、葉っぱ1枚だった初登場シーンがあまりに強烈なインパクトを残したことから、ファンの間では「七海の葉王」と呼ばれています。豪快で快活、細かいことは気にせずよく裸になるなど、小野さんらしい持ちキャラの1人ですね。
静かに暮らしたい超能力者の斉木楠雄(さいきくすお)とゆかいな仲間たちが繰り広げるサイキックコメディ。常識から外れたキャラクターもたくさん出てきますが、クズな振る舞いをしても誰1人本当の悪人はいないので、安心して見られて癒されます。原作は麻生周一先生の同名漫画。
小野さん演じる燃堂力(ねんどう りき)は、神谷浩史さん演じる楠雄の相棒を名乗り、何度冷たくされても気づかずめげずに積極的にかかわっていく天然大男。バカではありますが曲がったことは許せず、誰にでも分け隔てなく付き合うという度量の大きさがあります。欠点はアゴだけ!……とも言いきれませんが、憎めないキャラクターです。
まさかのキャラソンは第2期のOP曲「Ψレントプリズナー」で、神谷浩史さん・島﨑信長さん(海藤瞬役)とともに歌って(?)います。またイベントも声優陣の仲の良さが見ていて楽しいので、おすすめです。
諫山創先生による同名の漫画を原作としたアニメ。第1期が2013年、第2期が2017年に放送され、2018年には第3期の放送が予定されています。視聴者の度肝を抜くような設定と綿密な伏線を張ったストーリー展開、そして独特のキャラクター描写によって、アニメ化から爆発的な人気を獲得しました。アニメには原作者の諌山先生が深く協力していて、ファンも納得の素晴らしい出来となっています。
エルヴィンは見た目はパッとしない七三分けですが、作中一番人気のリヴァイとの関係やここぞというときの決断力・統率力が光る素敵中年です。物語が進むごとに重要人物としての存在感を大きくしていき、原作の人気投票では第3回にしてついに1位を獲得。アニメではこれから大きな見せ場が控えています!
初期はエルヴィンの顔に対しややアンバランスだった小野さんのイケボは、ついにキャラソンという形で生かされることになりました。
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ヨシノサツキ先生の同名漫画のアニメ化で、小野大輔さんの主演作のひとつ。父によって長崎の離島に送られた若き書道家・半田清舟(はんだ せいしゅう)が、田舎の人々と出会って「自分に欠けているもの」を見つけます。ヒロインのなるをはじめ子供役には子役声優を当てたことにより、作品の素朴な魅力が高まりました。アニメ化により原作がさらにヒットし、スピンオフ作品も描かれています。
23歳まで父親の跡を継ぐために書道一筋だった半田清舟は、友達と遊んだ経験すらほとんどなく社交性は皆無。そんな書道しかなかった人生に、離島で育った自由奔放な小学生・なるが豊かな色を付けていきます。イケメンだけど人見知りでちょっと情けないところもある清舟は、小野さんの新たなはまり役となりました。
舞台となった五島への小野さん&原涼子(なる役)の旅を収めたDVDが出ているほか、2016年の武道館ライブのメイキングにも原さんは出演しています。
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綺羅は「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE」シリーズは大人気乙女ゲームシリーズのアニメ化作品で、小野さんは第2期から登場し、本格的な活躍は第4期。アイドルの頂点を目指すイケメンたちを、ヒロインが作曲家としてフォローしていくというのが基本コンセプト。イケメンたちが常軌を逸したシチュエーションや言動でアピールする様子が、いろんな意味で乙女のハートをつかみました。ライブイベント、キャラソンは異例の大ヒットを飛ばしています。
かなり無口で謎の多いキャラで、第2期ではほんの数回の短いセリフしかありませんでした。しかし第4期ではペアとなった聖川真斗(ひじりかわ まさと)と意気投合したためセリフも増え、出身や秘められた熱い想いなども明かされました。それでも無口なことは変わりませんが……。しかしその無口さのおかげで、「綺羅ブレス」という息遣いを堪能できるので悪いことばかりではありません。
ちなみに綺羅の出身は土佐。明らかに小野さんに寄せて設定されたキャラですね。
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4コマ漫画が原作でありながら、何と第3期まで制作された人気アニメ。原作は高津カリノ先生。北海道のファミレス「ワグアナリア」の従業員たちを中心に展開する、脱力系コメディです。イベントやキャラソンも人気。
小野さん演じる佐藤の人気の秘密は、いつも咥え煙草の不愛想な見た目からは想像できないヘタレさと優しさです。同じ店で働く轟八千代(とどろき やちよ)と実は相思相愛でありながら、推しの弱さからなかなか恋が進展しません。しかしだからこそ見守りがいがあるのです。
EDを福山潤さん・神谷浩史さんとともに歌っているほか、佐藤潤のキャラソンも出ています!
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東京・池袋を舞台にした群像劇。成田良悟先生の人気ライトノベルのアニメ化で、これまでに2期(実質4期)が放送されました。普通の少年少女から首なしライダー、情報屋、もぐりの医者など、様々なキャラクターが織りなす複雑なストーリーが魅力。この作品から小野さん(と神谷さん)にハマッた人も多いです。
185cm70㎏という体格もさることながら、平和島静雄(へいわじま しずお)の最大の特徴はキレやすく、かつキレたら手の付けられない圧倒的なパワーです。そんな静雄と臨也の(激しすぎる)トムとジェリーのような関係もいいし、実は甘いものが好きだったり弟にはいいお兄ちゃんだったりするギャップもたまりません。
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ご存知荒木飛呂彦先生のライフワークともいえる代表作のアニメ化作品。小野さんも大ファンで、番組ラジオではただのファンと化して生き生きと作品の魅力を語っていました。
小野さんが声を担当した空条承太郎(くうじょう じょうたろう)は、シリーズ中最強と作者のお墨付きをもらった第3部の主人公。硬派で腕力も強いですが、頭もキレていつでもクールという完全無欠の男の中のです。すでに第3部は放送が終わってしまいましたが、第5・6部でもまだまだ活躍します。小野さんの代表作の1つ。
女性に絶大な人気を誇る、バスケアニメ。主人公が中学時代のチームメイトである「キセキの世代」と呼ばれたメンバーたちと、高校生になってそれぞれのチームを組んで戦います。キャラクター同士の因縁や絆、そして必殺技となかなか外連味が効いていたことが、女性の心にヒットしました。
緑間真太郎(みどりま しんたろう)は、「キセキの世代」の1人です。試合ではクールに3Pシュートを決め、いつも自分の生き方を曲げず無表情ですが、朝のTVの星占いに従って行動するという不思議ちゃんなところも。また高校で出会ったチームメイト高尾との、正反対なのに息の合った関係も人気の秘密。この2人のキャラソンは大人気で、多くの黒子キャラソンの中でも名曲とされています。
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赤塚不二夫先生の名作『おそ松くん』の6つ子が成長し、『おそ松さん』となって3度目のアニメ化! メインに人気声優をそろえたこと、赤塚テイストを踏襲しつつ6つ子に個性を与えたこと、そして毎回見せるチャレンジ精神が話題となり、2015年の覇権アニメとなりました。そのヒットを受けて、2017年には第2期も放送されました。
松野家の五男にして、兄弟でも理解できない奇人変人キャラの十四松。突飛な言動が多く何かと大声を出すという、それまでの小野さんにはないキャラでしたが、すぐに「小野さんらしい」とファンにも受け入れられたという新しいはまり役です。誰よりも個性が強いせいか、幅広い層からの人気を博しました。
十四松といえば外せないのが、『恋する十四松』。彼でなければあれほどの感動エピソードにはならなかったでしょう。
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あくまで執事――悪魔で執事のセバスチャンが、両親を殺した仇を討ちたいという若き党首シエル・ファントムハイヴ伯爵と契約し、その願いが果たされるまで完璧な執事として仕えます。枢やな先生原作の中世イギリス風ファンタジー。TVアニメが第3期まで放送されたほか、劇場版・OADなども制作されました。
イケボ爆発のパーフェクト執事、セバスチャン・ミカエリスが人気キャラ第1位! 小野さんには色んなはまり役がありますが、それでもこのイケボでドSを発揮するイケメン悪魔のセクシーさには抗えないのではないでしょうか。小野さんの主演作のうち最も長く続いているコンテンツであり、イベントも定期的に開催されている人気作。そういった点からも、人気のほどがわかろうというものです。
もちろんキャラソンも歌っています。まさにドS悪魔な歌声をどうぞ。
さて、小野さんが本当に多種多様な人気キャラクターを担当してきたことがわかっていただけたと思います。ここに挙げた以外にも、数え切れないほどのアニメに出演していて、それぞれがファンの心に残っていることでしょう。
そしてファンなら、これからの小野大輔さんの活躍にも注目したいところ。2018年には大作アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』にウォルフガング・ミッターマイヤー役で、『はたらく細胞』にキラーT細胞役で出演予定です。この記事から興味を持たれた方は、是非こちらもチェックしてみてください!