コーギーは、古くから牛や羊を追うための牧羊犬及びそれらの家畜を守る番犬として、人間とともに生活をしてきました。その為、とても賢く運動量も多いスポーツマンです。傾向として、オスの方が子供っぽくやんちゃでフレンドリー、メスの方が独立していて落ち着いています。

イギリス王室とも関わりが深く、ヘンリー2世やエリザベス女王と一緒に生活をする高貴な犬（ロイヤルドッグ）としても有名です。

とにかく運動量が多く活発なため、多忙でマンション暮らしの人は少し考えた方が良いかもしれません。十分に運動できる環境を確保できる人に向いているので、のびのびとした田舎暮らしの人の方が良いかもしれません。また、コーギー自身が、気が強くたくましい性格をしているので、飼い主も同じように意志の強い人が向いています。室内で大人しくしている犬が飼いたい人にはおすすめしません。

コーギーの販売価格の相場は、約10万円〜30万円です。その他、ワクチン・健康診断・飼育グッズなどを含めると、初期費用15万円〜35万円が必要になります。

それぞれの犬種の遺伝的な弱点をカバーできるため、純血種に比べて強い子が生まれやすいと言われています。例えば、コーギーは短足のため、腰に負担がかかりやすく、ヘルニアになりやすいと言われています。しかし他の犬種とミックスすることで、そのリスクを低くすることができます。

また、それぞれの犬種の特徴を併せ持つので、ミックス犬らしい個性的な可愛さが特徴です。純血種にはない見た目のアンバランスさやオンリーワンの可愛さが人気です。買いたい犬種が2種類あるが1匹しか購入できないという時も、1匹で2種類の可愛さを楽しむことができ、満足度も高いようです。

第一にあげられるのが、血統書がないことです。血統書とは、どのような血統の親たちから生まれた子犬なのかを証明するものです。しかし、中にはオリジナルの血統書を発行して「血統書つきのミックス犬」として販売をしているブリーダーもいるので、購入時にしっかり確認することをおすすめします。

また、子犬の時と成犬時の変化が予想しづらいという点もあります。子犬の時に可愛くても、もしかしたら残念な見た目になってしまう可能性も否定できません。ルックス・サイズ・毛の色などの予想ができないため、購入は慎重になった方が良いでしょう。

成犬時の変化の予想がしづらいのと同様、個体差が大きいので、同じ犬種同士のミックスであっても、「よその子犬の方が小さくて可愛く見える」ということが起こる可能性もあります。それでも最後まで可愛がってあげられるのか、覚悟が必要です。

ここまでコーギーについて説明してきましたが、そんなコーギーと他の犬種が交配したらどうなるのか、一つずつ見ていきましょう！

コーギーとシェルティのミックスでは、大きさと胴長短足の体型、大きな耳などはコーギーに似ています。毛質は上品なフサフサとした毛で、シェルティーに似ています。美しい毛色が人気のシェルティーなので、毛質が残るのは嬉しいですね。ペットショップではなかなか販売されていない珍しいミックス犬です。

シバーキーの愛称で親しまれています。立ち耳と高い鼻が特徴で、尻尾はクリンとしています。コーギーに似た短足とのミスマッチ感が個性的でとても可愛く人気があります。愛嬌のある性格とお茶目な表情も人気の秘訣で、海外でも紹介されています。キツネに似ているとSNSなどで話題になっています。

体格はコーギーのまま、毛質がシーズーになっています。毛深くモコモコとした印象が、より丸く愛らしい表情ですね。こちらもペットショップでの販売はやや珍しいようです。

ホーギーと呼ばれるハスキーとのミックスです。体の大きいハスキーがコーギーとミックスすることで、小型化します。ちゃんと運動をさせれば、ハスキーらしい勇敢で友好的な性格を残しつつ室内で飼うことができます。顔つきも他のコーギーミックスと比較すると、とても凛々しくハスキーらしい狼のようなコワモテな印象に近づきます。ハスキー好きの人が、コーギーらしい愛くるしさを求めて交配させることも少なくないようです。ペットショップではなかなか出回らないため、珍しいミックス犬と言えるでしょう。

スタイリッシュで凛々しいイメージのゴールデンレトリバーが、コーギーとミックスされることで、胴長短足になり、なんとも愛らしい気の抜けたような見た目になります。顔立ちはほぼゴールデンレトリバーなので、まるで合成写真かのようにも見えます。珍しいミックス犬です。

ボーギーという愛称で親しまれています。コーギーは牧羊犬らしく活動的ですが、全犬種の中でもっとも知能が高いと言われているボーダーコリーとミックスされることで、少し大人しい性格になります。けれどもコーギーもボーダーコリーも、もともと運動量は多いので、大人しくなっても活発です。毛色はボーダーコリーで、体格がコーギーを思わせるような見た目になります。

ブチ模様の毛色はダルメシアン、胴長短足の見た目はコーギーのミックス犬です。コーギーの要素が強く、まるでダルメシアンの全身タイツでも着たかのような見た目です。とても珍しくペットショップではほとんど販売されていません。

反則の組み合わせとも言われているほど、可愛らしくなるのがトイプードルとのミックスです。柔らかい毛質はトイプードル、手足の短さはコーギーです。子犬の販売価格は、約15万円前後です。比較的日本でも入手しやすいコーギーのミックス犬です。

チワーギーという愛称で親しまれています。風貌はチワワ寄りですが、体毛はコーギーを思わせるような見た目です。ボディの大きさもチワワ寄りのようです。手足は短く、体型はガッチリしています。子犬の販売価格は約10万円です。

パグらしい貫禄のある顔立ちになります。元気で可愛らしいコーギーが一気に渋くなった印象です。子犬の販売価格は約13万円です。

パピコーという愛称で親しまれています。毛並みがパピヨンで見た目はコーギーといった印象です。パピヨンのいたずらっ子のような可愛らしい表情が少し落ちつきます。丸みのある体型が可愛いと人気です。

ビーギーという愛称で親しまれていて、垂れ耳と長い尻尾が特徴です。耳の垂れたコーギーという印象です。社会性が高く従順なため、子供とも仲良くしやすいと言われています。

日本でも比較的多く販売されているのが、ポメラニアンとのミックスです。ポメコギという愛称で親しまれています。子犬の販売価格は約12万円程度です。ふわふわの毛の中にぴょこんとした耳が特徴です。

ぱっと見ですぐわかるくらいに、ヨークシャーテリアの要素が強いミックス犬です。コーギーがミックスされたことにより、やや凛々しくなった印象です。ペットショップでの販売はほとんどなく、珍しいミックス犬です。

いかがでしたか？牧羊犬らしく活発で可愛らしさを残しつつも凛々しい印象のコーギーですが、他の犬種とミックスされることで、より可愛らしい印象からよりスタイリッシュな印象まで、それぞれの顔を見せてくれます。個性的な可愛らしさというメリットの反面、個体差が大きいというデメリットもあるので、最後まで可愛がることができるかどうかよく検討をした上で購入を決めてくださいね。