正しいお手入れ方法と使い方でストウブ鍋を長持ちさせよう
ストウブ鍋は、肉じゃがや筑前煮などの和食からパスタやハンバーグなどの洋食、さらにはパンなど、驚くほどたくさんの料理を美味しく作ることができます。その便利さからたくさんの方々に愛されて、毎日使っている方もいることでしょう。ストウブ鍋は優秀な鍋だけに値段も少し張るので、長持ちさせたいところです。
美味しく作ることができる調理器具であればあるほど、特殊な表面加工などが施されていたりするので、お手入れも面倒なイメージを持っている方も多いと思います。ですがストウブ鍋のお手入れは面倒なことは何一つありません。これから正しいお手入れ方法と使い方をご紹介するので、ぜひマスターしてストウブ鍋を長持ちさせてください。特に使い始めは肝心です。
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ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法①使い始めは油を馴染ませる
ストウブ鍋を使い始めるときには、油を馴染ませる作業が必要になります。すぐに使い始めたい気持ちを抑えて、この作業だけは済ませましょう。方法としては、まず柔らかいスポンジに洗剤をつけて洗って水分を拭き取ります。その後ストウブ鍋に油を入れて、全体に馴染ませながら弱火で3分ほど火にかけます。
粗熱が取れたらキッチンペーパーで油を拭き取ります。ちなみに、油を入れて火にかけてキッチンペーパーで拭き取る工程は1回ではなく3回ほど繰り返します。これで使い始めのお手入れは完了です。せっかく購入したストウブ鍋を長持ちさせる為には使い始めが肝心なので、しっかりと行ってください。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法②急激な温度差は避ける
ストウブ鍋は急激な温度差にとても弱いです。急に強火にかけるのではなく、弱火からじっくり温めていきましょう。中でも忘れがちなのが、使用後のお手入れです。使用後は汚れを落ちやすくする為にすぐに水につけたくなりますが、それは避けてください。
熱い状態からすぐに水につけてしまうと、急激な温度差でヒビが入ったり割れたりと破損の原因となってしまいます。使用後のストウブ鍋はとても熱くなっているので、破損だけでなく火傷の恐れもあります。必ず粗熱が取れてからお手入れを始めてください。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法③木製やシリコン製の調理器具を使う
ストウブは、油なじみが良く焦げ付きにくい効果のあるエマイユ加工が施されています。テフロン加工などの鍋にも言えることですが、金属製の調理器具は使わないようにしてください。せっかくのエマイユ加工がダメになってしまい、ストウブ鍋を長持ちさせることができません。
ストウブ鍋で調理する時は、金属製ではなく木製やシリコン製の調理器具を使うことでエマイユ加工が傷つくことを防ぐことができます。ストウブ鍋を出来る限り長持ちさせる為には調理器具にも気を遣うことが大切です。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法④柔らかいスポンジで洗う
研磨剤やたわしを使って洗うと、ストウブの特徴であるエマイユ加工がダメになってしまいます。柔らかいスポンジに洗剤をつけて優しく洗ってください。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法⑤しばらく使わないときは鍋と蓋が密着しないようにする
ストウブ鍋は、鍋と蓋が密着したまま保管してしまうと密着している部分が錆びてしまう恐れがあります。しばらく使わないときは、このように布巾を間に敷いてあげると錆びつくのを防ぐことができます。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法⑥使用後は油を馴染ませて保管
使い始めのときと同様、使用後も同じように油を馴染ませてあげることでエマイユ加工を長持ちさせることができます。エマイユ加工はストウブ鍋の特徴でもあり焦げつきから守ってくれるので、ダメになってしまわないように使用後もしっかりとお手入れをしましょう。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法⑦乾燥してきたら油を馴染ませる
ストウブ鍋を使おうと手にとってみると、鍋の内側が白くなって乾燥しているように感じるときがあります。そんなときは油を馴染ませて乾燥から防いであげると長持ちさせることができます。方法としては、まずストウブ鍋の内側のほこりや汚れをふいて取り除いてから、キッチンペーパーなどに油を染みこませて塗ります。
その後、弱火で20分ほど火にかけ、粗熱が取れたらキッチンペーパーで油を拭き取って、最後にもう一度弱火で20分火にかけます。これを行うことで鍋に油がしっかりとコーティングされて乾燥もなくなって長持ちしますよ。少し時間がかかって面倒に思うかもしれませんが、いい状態で長持ちさせる為にはぜひ行ってください。
ストウブ鍋の正しいお手入れ方法・使い方・保管法⑧焦げたときは重曹を使う
ストウブ鍋以外の鍋にも言えることですが、ストウブ鍋を使っていて一番困るのは焦げてしまったときではないでしょうか。たわしや固いスポンジなどで洗ってはいけないとはなんとなくわかるものの、どうしたらよいのか迷ってしまう方もとても多いと思います。内側と外側とで焦げてしまったときの対処法が違うので、分けて紹介していきます。
内側が焦げてしまったとき
鍋の内側は火加減の調整を間違えてしまったり、他ごとに気をとられていると焦げてしまいがちですよね。固いたわしでゴシゴシやりたい気持ちが湧いてきますが、そうする訳にもいきません。このような頑固な焦げも、キッチン周りの掃除に良く使われている重曹を使えば簡単に落とすことができるのです。
やり方はとても簡単、このようにストウブ鍋に重曹と水を入れて火にかけるだけです。強火でななく中火で行い、沸騰後は30分ほど火にかけてください。注意する点は、吹きこぼれないように水の量を調整することと、重曹はケチらずに鍋の底が充分に隠れるくらいまでたっぷり入れることです。
火にかけ終わったら水洗いをしますが、ストウブ鍋は急激な温度差に弱いので、粗熱が取れてから行うようにしてください。洗うときはゴシゴシと洗うのではなく、洗剤とスポンジを使って優しく洗ってあげるようにします。それだけで充分に焦げを落とすことができます。
こんなに簡単な方法でこんなにも綺麗になります。一見頑固そうな焦げも、重曹を使えばとても簡単に落とすことができます。これだけ簡単なら定期的に行ってあげたいですね。
外側が焦げてしまったとき
吹きこぼれをそのままにして火にかけ続けるとこのように外側が焦げ付いてしまいます。こうなってしまうと強くこすってもゴシゴシ洗っても取れなさそうですが、こちらもキッチンのお助けアイテムの重曹を使えば簡単に焦げを落とすことができます。
ストウブ鍋が入る大きさの鍋を用意して水と重曹を入れます。重曹は思っているよりも多く必要になりますが、目安としてはストウブ鍋の底が隠れるくらいです。このように重曹と水の入った鍋にストウブ鍋を入れ、火にかけていきます。そのときに注意する点は、重曹は沸騰すると飛び散り易いので強火ではなく中火で行うことと、沸騰後30分は火にかけておくことです。
しばらく火にかけていると徐々にピラピラと汚れが落ちていき、最終的にはこのように頑固な焦げが落ちます。後は内側が焦げたときと同じく、ストウブ鍋を取り出して粗熱が取れた後にスポンジで水洗いすれば、残った焦げも綺麗に取れてピカピカになります。こんなに簡単な方法ですが、最終的には新品と同じくらいに綺麗になるので、焦げてしまったときはすぐにお手入れしてあげてください。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?お手入れ方法から保管方法までをいくつかご紹介しましたが、ストウブ鍋は正しいお手入れ方法と使い方でどれだけでも長持ちします。ストウブ鍋はお高い鍋なだけに、しっかりとお手入れして長持ちさせたいところですね。特に使い始めのお手入れや使用後のお手入れは忘れがちです。
ぜひ今回ご紹介した方法を実践して、いつまでもストウブ鍋をいい状態に保ってあげてください。いつもとは違う鍋肌にびっくりしてしまいますよ。