結婚式の靴下のマナー【男性のお呼ばれマナー】序文
意外と知られていない結婚式での靴下のマナー。
お呼ばれした友人の結婚式、その当日。ご祝儀もちゃんと準備して、男性であればネクタイを締め、髪を撫でつけ、スーツを着込むことでしょう。準備が済んで、靴を履いて「いざ出発」のそのとき、ふと気になったことはないでしょうか。「あれ、靴下これで大丈夫かな…」。意外と知られていない結婚式の靴下のマナー。あなたはご存知ですか?
親しい友人の招待でも、結婚式はあくまでフォーマル
結婚式はフォーマルなシーンですから、履いていく靴下にもちゃんとマナーがあります。「まあ、スーツパンツの裾で隠れて見えないし、なんでもいいでしょ」と高をくくってはいけません。おしゃれは足元から、というように、見ている人はちゃんと見ています。
結婚式の靴下のマナー【男性のお呼ばれマナー】①「色」
結婚式で履く靴下は、基本は黒一択!
結論から言いますと、結婚式のマナー上、靴下の色は黒のみ「可」です。他の色はNG。「え、白もだめなの?」という質問が出てきそうですが、子どもの場合はともかく、大人の男性の場合は白もよろしくありません。ただし、着ていくスーツの色が濃紺などの場合、それに合わせて靴下も濃紺色を履くのはOKです。
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スーツと合わせ、違和感のないコーディネートに
要は、「赤や白はNG!」というよりも、「靴下はスーツの色に合わせた目立たないものにする」というのが「結婚式の靴下マナー」なのですね。親しい友人の結婚式、旧友もたくさん集まるし、おしゃれにキメて行きたいと!いう気持ちもわかりますが、あくまで主役は新郎・新婦。靴下に限らず、全体的に抑えた色で違和感なくパリッと着こなすのもまたマナーです。
結婚式の靴下のマナー【男性のお呼ばれマナー】②「柄」
柄物は選ばない!ブランドロゴはなるべく小さいものを。
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お呼ばれした結婚式に柄の入った靴下に履いていくのはNGです。無地の物を選ぶのが一般的。ブランドロゴが刺しゅうされているものであれば、なるべく小さくワンポイントで、目立たないものを選びましょう。
ストライプは履いていいの?モーニング用ソックスにご注意を!
引用: https://item-shopping.c.yimg.jp/i/l/dxksm466_sox2
「柄物不可」と言いましたが、スーツ屋さんなどの礼服のコーナーで、黒地に白いストライプの入った靴下が販売されているのを見かけたことがある方がいらっしゃるかもしれません。「黒地だったら、ストライプみたいな柄が入っていてもいいの?」と思ってしまいそうですが、あれは主にモーニング・コートを着こむ新郎・新婦のお父様が着用するものなのです。ゲストとして招かれた方はくれぐれも、間違って購入しないように気を付けましょう。
結婚式の靴下のマナー【男性のお呼ばれマナー】③「長さ」
おすすめはロング丈!
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41PPSfRYD4L.jpg
結婚式で男性が履く靴下でおすすめなのは、ロング丈の靴下です。くるぶし丈ソックスはたとえ黒だろうと無地だろうと、足首が見えてしまうのでNGです。せめて、パンツの裾から肌色がチラチラのぞかないくらいの長さは確保しておきたいところです。ふくらはぎ丈のソックスは「可」ですが、新しいものはゴムの弾性が効いていて、長い時間履いているとふくらはぎに食い込み、その部分の皮膚がかゆくなったりもしますし、使い込んだものだと履き口がゆるゆるで、少し歩くとずり落ちたりしてしまいます。ロング丈の靴下ならば、そういったことは起こりませんね。ひざ下まで伸ばして履けば、しわもできずにビシッとキマります。
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結婚式の靴下のマナー【男性のお呼ばれマナー】まとめ
シーンに合わせられることが本当の「おしゃれ」
靴下は、たしかにスーツの裾に隠れて、立っていればほとんど人の目に触れることはありませんが、椅子に座っている間はパンツの裾が上に引っ張られるのでしっかり見えます。そのときに赤白ボーダーのスニーカーソックスが裾からのぞいていた場合、それを見た人が「あの人、おしゃれで素敵な人だなあ」と思うかどうか。中にはそう思ってくれる人もいるかもしれませんが、基本的には常識を疑われてしまうことでしょう。本当におしゃれな人は、ただ目立つことだけに意識を置いたりはしません。状況に応じた適切なコーディネートこそが、おしゃれの基本ではないでしょうか。
ただ、これはあくまで結婚式・披露宴というシーンを前提とした場合の話です。二次会や結婚パーティはこの限りではありません。おしゃれな小物を身に着け、それに合わせて靴下の柄や色ををコーディネートしても問題はありません。二次会やパーティはあくまで楽しむために設けられた場ですから、節度のある範囲で積極的におしゃれを楽しんでみてもいいかもしれませんね。
結婚式はフォーマルな場。冠婚葬祭とひとくくりにされるように、長い人生にあってその節目となる「儀式」であり、それに合わせた礼服、多数の作法が存在します。いやな言い方になってしましますが、それゆえにその人の「常識」や「育ち」といった抽象的なステータスが具体的に視られる場、とも言えます。靴下1つでも決してなおざりにすべきではありません。着ていく服はもちろんですが、女性の場合は身に着けるアクセサリー、ネイル、男性の場合はネクタイ、タイピンなど細かい所にも、そのアイテムがおしゃれかどうかだけではなく状況に応じた適切なデザインかどうか、という点も踏まえて十分気を配りましょう。