花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!
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日本を代表する詩と言えば、何といっても俳句ですよね。俳句を詠むと、健やかな気持ちになる人も多くいると思います。俳句を作ったり読んだりしていると、その時に季節や感情をより表現する事ができます。その時に感動を表現するためにも、俳句は日本の文化にとって大切なんです。
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今回は、そんな俳句について詳しく見ていきましょう!俳句とは何か、季語とは何か、など詳しく紹介していくので、今年の夏はしっかりと俳句を楽しんでみてくださいね。
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花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<俳句とは?>
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そもそも、俳句とは一体なんなのか良く分かっていない、という人も中にはいると思います。そこでまず初めに、俳句がどのようなものなのか見てきましょう。まず、五・七・五の十七音から作られて日本の短詩なんです。十七音で作るのが一般的ですが、これはルールなどではありません。中には、十七音に達していない俳句や、逆に文字が余ってしまう俳句もありますが言いたい事を強調するためには必ずしも十七音ではなくてはいけない!という訳ではないそうです。
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ただし、俳句には原則、作る時に季語を入れるというルールがあります。このルールは絶対なので、覚えておくと良いかもしれません。季語については、次に詳しく説明していきますね!
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<季語とは?>
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それでは、季語が一体なんなのか見ていきましょう。季語とは、言葉の通り季節の言葉を表すものでありグループ分けができます。ざっくりと説明すると「新年」「春」「夏」「秋」「冬」に分類されていて、その季節に応じて季節に合う言葉を使っていきます。
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さらに、時候、天文、地理、人事、行事、忌日動物、植物食物と細かく項目が分けられているんです。実際にどのような季語があるのか見ていきましょう。
新年
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・新年
・初空
・年賀状
・初鶏
春
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・春
・立春
・春の土
・ 鶯(ウグイス)
・水菜
夏
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・初夏
・五月雨
・蚕蛾(カイコガ)
・鯵
・滝
秋
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・立秋
・秋の野
・虫の声
・紅葉
・鰯
冬
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・年の瀬
・こたつ
・白鳥
・寒椿
・鶉(ウズラ)
他にもまだまだありますよ!
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<俳句の詠み方>
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それでは、実際に俳句の詠み方について見てきましょう!「詠み方」とは俳句を実際に作る事を意味しています。「読み方」は作られている俳句を読むという意味があり感じによって意味している事が違うんですよ!俳句を詠む際には、注意したい事がいくつかあるのでチェックしてみましょう。
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①季節に応じて、取り入れたい季語を決めると良いかもしれません!季語によっては、長すぎる言葉があるのでその際は変わりになる、同じ意味を持った言葉を決めましょう。また、一句の中に2つ違う季語を使うのはルール違反になるので覚えておきましょう!
②五・七・五の十七音はなるべく意識して作ってみてください。どうしても余ってしまったり足りなくなってしまう事があると思いますが、できる限り五・七・五の十七音を意識するようにしてみてくださいね。
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<夏の俳句①>
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それでは実際に、参考にしてみたい夏の俳句を見ていきましょう!
・夏草や 兵どもが 夢の跡
こちらの俳句は、松尾芭蕉さん作の俳句です。「今、夏草が深くおい茂る場所は、昔は武士たちがいさましくも、はかない栄光を夢見た戦場のあと」という意味を持っているそうです。季節後は、夏草です。自然と人を比較した詩なんだそうですよ。人間の思うことややることは儚く消えるのに、自然は何があっても変わらずたくましく存在しているという意味なんだそうです。
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<夏の俳句②>
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次に見ていきたいのが、こちらの俳句です。読んでみてください!
・閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
こちらの俳句も松尾芭蕉さん作の俳句なんです。松尾芭蕉さんが立石寺に参詣した時に作られたと言われています。静まり返った岩山に蝉の声だけが高く聞こえ、その声が岩にしみこんでいくように静けさを感じている、という意味があります。季語は蝉ですよ!読んでいるだけでも、何となく夏のイメージが付きますよね。
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<夏の俳句③>
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更に夏を感じたい、という方はこちらの俳句を参考にしてみてください!
・夏河を 越すうれしさよ 手に草履
こちらの俳句は与謝蕪村さん作の俳句です。「夏の暑いときに歩いているとき、目の前に川がありました。川の向こう側へ行きたいのに、橋がありません。そこで履いている草履を脱いで手に持ち、川を渡りました。水は冷たくて気持ちよく、子供の頃を思い出しました。」このような意味を持っているんです!季語は夏河ですよ。こちらの俳句も、夏の川を思い出しますよね!
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<夏の俳句④>
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次は、食べ物の季語が取り入れられた俳句を見ていきましょう!そこで今回見ていきたいのが、こちらの俳句です。
・匙なめて 童たのしも 夏氷
こちらの俳句は、山口誓子さん作の俳句なんです。何となく読んでみるとどのような意味を持っているのか分かりますよね!まず、季語は間違いなく夏氷です。こちらの俳句は、「夏になると子供たちがかき氷を食べており、丁寧にスプーンをなめながらその冷たさを楽しんでいる」という意味を持っているんです。夏と言えばかき氷。こちらの俳句を詠んでいるだけでも、美味しそうにかき氷を食べる子供の姿が思い浮かびますよね!
花・海・鳥・空・食べ物も!夏の季語で俳句を読んでみよう!<夏の俳句⑤>
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今度は、鳥の季語を使った俳句を見ていきましょう!そこで参考にしたいのが、こちらの俳句です。
ほととぎす 声や横たふ 水の上
こちらの夏の俳句も、松尾芭蕉作の俳句なんです。見て分かるように、季語はほととぎす、なんですよ。こちらの俳句の意味は、「初夏の隅田川でほととぎすが鋭い声を残して飛び去った後も、ほととぎすの声は水の上にゆたかに広がりまるで横たわってでもいる」という意味を持っているんです!ちなみに、ほととぎすという言葉はさまざまな書き方があり時鳥、子規などもほととぎすと読むそうですよ。夏の鳥と言えばほととぎす。そんなほととぎすのイメージを作り上げた俳句なんです。素敵ですよね!
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まとめ
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いかがでしたか?俳句を読むと、心も穏やかになりその時に実際作者が感じていた気持ちを上手に読み取る事ができちゃいますよね!これこそが、日本の大切な文化なんです。他にもまだまだ参考にしてみたい俳句がたくさんありますよ。
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俳句は、読むのも良いですが、実際に詠んでみると良いです!その時の気持ちや感じた事を、言葉に載せて詩にしてみるとより感情を表現する事ができちゃいます。普通に話していて上手に伝わらない事でも、言葉をしっかりと選んで俳句を詠んでみるとより感情が入った気持ちを伝える事ができちゃいますよ。また、その時の気持ちを残しておいて、読み返すとイメージが蘇ってきます。この夏は、夏の空や鳥、食べ物などの季語を使ってぜひ俳句を詠んでみてくださいね。きっと、将来心に残る俳句が出来上がりますよ!無理して考えるのではなく、その時にふと思った事をまずは書き出してみましょう!