ベッドの配置で寝室レイアウトが決定1「長方形の寝室&コーナー配置(縦置き)」
最近では、洋室が標準になっていますが、昔のアパート的な集合住宅では、和室も多く残っていました。就寝の際にふとんを敷いて、それ以外の時は寝具は収納に収めて、部屋を有効利用する。住宅事情から大きな部屋が取れない日本では、素晴らしい日本人の創意工夫が随所に感じられます。
住宅の用途における部屋の大きさは、建築モジュールが決まっているので、何帖サイズかわかれば、大体の寸法が判断できます。6帖・7帖の大きさの部屋の場合、ほとんどが長方形でしょう。サイズも6帖で内々寸法約3.5m*2.6m、7帖(標準なら7.5帖)で4.4m*2.6mです。使用するベッドがセミダブルベッドで1.2m*1.9mだと、空間的には狭くなってしまうのはしょうがないところでしょうか。シングルベッドだと、使える空間も大きくなるので、部屋の活用がしやすくなります。
ベッドを縦長になるようにして、セミダブルベッドをコーナーに配置した場合、長手方向側と短手方向側の両方向に6帖大でも1.4m程の空間が確保できます。これだけあれば、壁面に家具の配置は充分に可能ですね。キャビネットを配置して、テレビの設置も問題なしです。ただ、出入口や収納の開口や窓などの関係で、思うように家具の配置ができないことの方が多いのが辛いところでしょうか。7帖サイズになると、更に長手方向の空間が広がり、テーブルとイスのセットも置けますね。
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ベッドの配置で寝室レイアウトが決定2「長方形の寝室&コーナー配置(横置き)」
6帖・7帖の長方形の部屋で、ベッドを縦長になるようにして配置してみます。部屋の一番奥の短手方向側にセミダブルベッドをを置いた場合、ベッドの足元前には70cmの通路幅しか残りません。でも、長手方向側には、6帖大で2.3m・7帖大では3.2mの充分なスペースが確保で来ますね。
ベッドから壁面までの距離が、6帖部屋で2.3m、7帖部屋で3.2mということは、面積にして小さめの4.5帖~6帖の空間があるということになります。これも開口部の位置関係によりますが、テレビキャビネットにドレッサーなどの家具の配置が、充分に可能ですね。7帖タイプの部屋だと、3帖ほどの和室風畳コーナーを作ることもできますね。
ベッドの配置で寝室レイアウトが決定3「長方形の部屋&センター配置」
6帖・7帖の長方形の部屋で、中央にセミダブルベッドを配置してみましょう。ベッドの設置は、短手方向に沿って置きます。部屋の真ん中にベッドを置いてしまうので、コーナーに置いたような大きなスペースの確保は出来なくなってしまいますが、寝室としてはシンメトリー的な、安定性のある落ち着いた空間を作り出すことができますね。
ベッドをセンターに配置した場合、ベッドの両サイドにスペースが作れだせます。6帖大の部屋ならベッドの両サイドに1.2m程度のスペースが出来ますので、あまり奥行きのない家具なら両面に置けますね。ベッドを越えて奥のスペースにいく通路は70cm前後しかないので、人の移動は問題ないですが、家具などの設置には向きませんね。
ベッドの配置で寝室レイアウトが決定4「正方形の寝室&コーナー配置」
住宅には、戸建て住宅やアパート・マンションのような集合住宅、更には戸建て住宅を連ねたような長屋住宅があります。集合住宅や長屋住宅の多くが賃貸形式です。集合住宅の場合は、どうしても収益率の関係で、占有面積が限られ、1住居あたりの寝室の大きさも6帖~8帖くらいが精一杯といったところです。もし、ご夫婦のように2人で使用するような場合は、気積的に最低でも8帖大の面積は確保したいところですね。
8帖大の寝室のコーナー部にベッドを配置します。ベッドの脇のスペースとして、少し狭目の6帖くらいの空間が利用でいきます。これだけあれば、寝室に付帯するドレッシングスペースや書斎として使えるスペースの確保も可能となります。ベッドの足元側にも、テレビキャビネットを置けるくらいのスペースができますので、壁取り付けの収納家具も配置できますね。他の部屋と同じく、開口部の位置や大きさにもよりますが、かなり機能的な寝室を作り出すことができそうです。
ベッドの配置で寝室レイアウトが決定5「正方形の寝室&センター配置」
8帖大の大きさの部屋の場合、大抵が正方形の部屋となります。壁の内々の寸法で、縦横3.5mくらいとなります。洋室がメインとなる昨今の寝室事情ですが、和室の8帖間にすると、少々家具を配置しても充分なスペースを確保できますし、就寝時以外の時間はゆっくりとしたプライベート・ルームとしての使用が可能となります。せっかく日本にいるのなら、あえて和室を寝室にするもの悪くありませんね。
8帖大の寝室のセンター部にベッドを配置、もちろん、頭側は壁面に付くように置きます。この場合、ベッドの両側には1mちょっとのスペースができます。通路になる部分も充分に余裕があるので、アイデア1つで様々な利用ができますね。しかし、せっかく中央にベッドを置くのでしたら、サイドテーブルやテレビキャビネットなどの、高さの低い家具をポイント的に配置し、開放的で余裕のある寝室として利用したいところでもありますね。
狭い寝室では工夫が必要
今回は、「寝室のレイアウト特集!6帖・7帖・8帖でのベッドの配置は?」がテーマのお話でした。外国の住宅のように、充分な大きさを確保できれば問題ないのですが、日本で一般の皆さんが居住する住宅の場合、どうしても面積が限られています。最近では、外国で見るような、コンドミニアムのようなアパートメント形式の高級集合住宅の建設も見られます。しかし、まだまだ一般的ではありません。寝室のレイアウトは、限られた大きさの部屋で、どこにベッドを置くかでほぼ決まりです。後は、残ったスペースをどのように有効利用するかくらいになってしまいますね。あまり他の家具を詰め込まず、お洒落なインテリアも考慮の上、自分らしい快適な寝室空間を作ってください。