もみじ・松・桜・梅など初心者でもできるミニ盆栽の作り方
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盆栽と言うと、おじいちゃんが床の間に飾っているイメージがありますが、最近では海外でも注目されている芸術的な植物の栽培方法として人気が出てきています。おじいちゃんに限らず、若い方も盆栽を楽しんでいる方も多いですよね。でも、盆栽と言うと剪定などのお手入れが大変そうだし、どうやって始めたらいいのかわからない・・・と言う方も多いと思います。
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今回は、初心者でも簡単に始められる盆栽の作り方やかわいいミニ盆栽などをご紹介します。季節を問わずいつでも楽しめるもみじや、春にはかわいい花を咲かせる桜や梅、枝ぶりがかっこいい松などをご紹介します。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-1.盆栽とは?
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盆栽と言う言葉をよく耳にすることはありますが、盆栽の定義とは?と聞かれると、なかなか答えられないですよね。盆栽とは、植木鉢に植えた植物を栽培する方法ですが、ふつうの植木鉢での栽培とちがう部分は、自然の風景を、鉢と植物で表現し、一体感やひとつの世界観を作り上げることです。そのため、針金を使って枝を好きな形に曲げたり、枝を剪定して整えたり、苔などを置いて世界観を作り上げたりします。
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盆栽と言えば松のイメージがあるかもしれませんが、桜や海、もみじなど彩のある葉っぱを楽しむ植物なども人気があります。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-2.ミニ盆栽とは?
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ふつうの盆栽は敷居が高く、なかなか始めようとは思えない人でも、マンションや自宅の室内で簡単に育てられるミニ盆栽ならばやってみよう!と思うかもしれません。では、ミニ盆栽とはどんなものをさすのでしょうか?
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植物の高さが20cm以下のものは、小品盆栽と呼ばれ、その中でも高さが10cm以下のものはミニ盆栽と呼ばれます。10cm以下の植物なので、植木鉢も小さめのものを選ぶことができ、室内に飾ってもかわいいのが人気のポイントです。ミニ盆栽は、小さいながらも挿し木から始めて針金などを使って自由に枝を変えていく楽しみも普通の盆栽と同じようにあります。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具
初心者がミニ盆栽を始めるのに必要な道具や材料をご紹介します。まず必要なのは、木を植える鉢です。植える植物によって雰囲気をみて合わせるとよいですね。他にもハサミ、やっとこ、ピンセット、針金、鉢底網などは最低限必要な道具となります。ひとつひとつ詳細をご紹介します。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-1ハサミ
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ハサミは必ず必要な道具のひとつです。剪定ばさみだけで良いかと思いますが、剪ぱさみみは、枝や葉を切る時に使うのに便利ですが、細かいところを切るのには向いていません。根を切る時に使う根きりばさみや針金を切る時に使う針金ばさみなどが必要になります。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-2やっとこ
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やっとこは、針金を止めたり外したりするのに使いますが、もしも家にない場合は、ペンチなどでも代用できます。ミニ盆栽の場合は、先の細いものを用意するとより針金などを扱いやすくて便利です。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-3ピンセット
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ピンセットは、苔をつける場合に張ったり剥がしたりするのに使います。また、細かい作業で草取りなどの時にも便利です。ミニ盆栽には、先が尖っているものの方が使いやすいです。また、一方がピンセットになっていて、もう一方がコテになっているものは、土の表面をならしたり、押しかためて安定させたりするのに便利です。
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【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-4針金
盆栽は、枝や木の形を整える楽しみもあり、それために針金が必要となります。太さは1mm〜1.5mm程度のものが適正で、アルミ製の針金がよいです。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-5鉢底網
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鉢底網は、鉢の底の水抜き穴から土が抜けていかないようにするのに必要です。プラスティック製のものならば、はさみで簡単に切ることがで、ミニ盆栽のような小さな鉢に使うには、大きさを変えられるので便利です。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-3.道具-6.鉢
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そして、盆栽で大切なのが鉢です。植物と鉢は一体感が出るような雰囲気をもたせたいので、何を植えるかによって鉢を選びたいですね。鉢は、水抜けができるように穴が空いたものが好ましいです。茶碗などに植えたい場合、穴が空いていないものは、瀬戸物用のルーターなどで穴を開けるとよいです。
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【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-4.材料
鉢の中に入れる土が必要です。土は、盆栽用のものを市販で売っているので、それを買うのが一番簡単ですが、自分で作りたい場合は、ケト土と小粒の赤玉土を混ぜるとよいです。そして、鉢に植える植物が必要です。植物は、松でも桜でも、梅でも、もみじでも、自分の好きなものを選ぶとよいです。
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【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-5.市販の盆栽で始める
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盆栽をはじめて始めるには、道具と材料、素材などを揃えなければいけません。全てを一度に揃えるには、スターターキットのようなもので始めるのが簡単です。また、最初から種木や苗木で始めるには難しいと思うならば、市販の盆栽を購入して初めてみるのがお手軽でよいでしょう。
ある程度成熟した植物を鑑賞して、愛着が湧いてきたところで、針金などで思い通りの形に成形していくのも盆栽の楽しみです。また、自分の思い描いたものを作るために出来上がりの盆栽を買ってきて好きな鉢に植え替えるだけでも楽しみがあります。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-6.種木、苗木から始める
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盆栽を最初から育てたい場合は、種木や苗木を使ってはじめます。ただ、初心者には種木からはじめるよりは、苗木のある程度成長したものを選ぶのをおすすめします。
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苗木からの基本的なミニ盆栽の作り方
まず鉢の底穴に鉢底網を敷きます。鉢底網の穴から針金を鉢の両サイドに通します。苗木の根を鉢に入るくらいの大きさに切りそろえます。針金で固定しながら苗木を植えます。周りに土を入れて、棒などで根の間に土が入るようにつついていきます。形を整えて、たっぷりと水やりをしたらできあがりです。
【もみじ-松-桜-梅など初心者版ミニ盆栽の作り方】-7.挿し木で作る
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挿し木から盆栽を始めるのが一番ポピュラーな方法です。挿し木は、木の枝を切り取って土に挿し、親木とは別に新しい植物を作ることをいいます。挿し木のよいところは、親木からとった枝を植えると、漢城と同じ性質の盆栽を作ることができるということです。今の盆栽がお気に入りの方が、同じものをもうひとつ作りたい時などに挿し木を利用することもあります。
挿し木からの基本的なミニ盆栽の作り方
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親木を選びます。親木は、良い状態のものを選びましょう。親木の木の枝を切りますが、剪定の時に切り取ったものを利用しても大丈夫です。挿し木として選ぶのに適しているのは、長さ5cmから10cm程度で、枝の太さ2mmから5mmくらいがよいでしょう。これよりも大きな枝を挿し木にすることもできますが、細い枝の方が根が出やすいです。枝を切る時は斜めに切りましょう。挿し木には半分ほどの葉がついている程度でよいです。あまりたくさんの葉っぱがあると、葉っぱに水分を取られてしまい、根が出る前にしおれてしまう可能性があります。
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枝を選んで切ったら、水を張った容器に入れて浸けておきます。苗木から植える時と同じように挿し床を作り、挿し木を斜めに差し込むようにします。
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まとめ
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いかがでしたか?インテリアとしてもかわいいミニ盆栽を自分で手作りしてお部屋に飾ってみると素敵ですよね。種木や苗木、挿し木などからミニ盆栽を作ることができるので、ぜひミニ盆栽をはじめてみてくださいね。