◆はじめに~かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!
写真のようなかわいいかぎ針編みができるようになるとうれしいものです。しかし初心者の方は、細かい作業に気後れしてしまうのも確かです。かぎ針編みは、v字などのいろいろな種類の編み図があるので、それに沿って編んでいけば簡単といえます。今回はこのいろいろな種類の記号の読み方を中心に、かぎ針編みの初心者向けの方法についてご紹介します。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!❶かぎ針編みの考え方
かぎ針編みの方法について簡単に言うと、①右に持った針にかかっている輪に、左手の指にかけた糸を引き抜く ②それを新しい輪にする、の繰り返しです。“右の輪に糸を引き抜くまでの途中で”“いろいろな操作をする”ために、この複雑な美しい模様ができあがります。このいろいろな操作をすることが、初心者の方からするといろいろな種類の編み方があるので難しそうに見えますが、基本的にはどの編み方も同じパターンといえます。
かぎ針編みの記号の読み方が難しいので、この段階で初心者の方は拒絶反応を示しそうです。しかし、頑張ってみましょう。この記号は、JIS(日本工業規格)によって定められているもののため、どの本でも、どの教室でも統一されています。一見難しそうなのですが、ほとんどが編んだときの見た目を記号化したものです。そのため基本的な編み方をマスターすれば、難しい記号も見ているうちにわかるようになってきます。つまり「慣れ」が大切です。
かぎ針編みの編み図は、基本的には編む記号がすべて記載されています。棒針編みの編み図と比較すると、簡単といえます。棒針編みの増し目や減らし目は、数字で指定されているだけのために、編む前に計算が必要です。ところが、かぎ針編みの増し目と減らし目は、全部編み図に書いてあるのです。一見とっつきにくいように感じますが、慣れるとかぎ針編みの図のほうがわかりやすいといえます。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!❷基本的な操作
糸端の出し方
まず初心者の方は、基本的な操作からマスターしていきましょう。糸を内側から引き出します。糸玉の中心に指を入れ、糸端を探して引き出します。
糸のかけ方
次に、糸のかけ方が割と難しいのですが、これも慣れなので、糸に触っているうちに自然に指にかけることができるようになります。まず、中指、薬指の内側を通し、糸端を手前に持ちます。次に、親指と中指で糸端側をつまみ、人差し指を立てて糸をピンと張ります。
かぎ針の持ち方
次は、かぎ針の持ち方です。親指と人差し指で軽く持ち、中指を添えます。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!❸最初の目の作り方
最初の目の作り方が肝心です。慌てずゆっくり、何度も練習しましょう!
①かぎ針を糸の向こう側にあてて、矢印のようにかぎ針を一回転させ、糸を巻きつけます。
②糸の交点を親指と中指で押さえて、矢印のように針先を動かして糸をかけます。
③輪の中から糸を引き出します。
④糸端を引き締めます。
⑤引き締まった部分が最初の目です。この目は、作り目の数に含めません。(針にかかっている部分が1目めになります。
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かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!❹編み方いろいろ
それではここから、いろいろな種類の編み方についてご紹介していきます。動画を参考にして取り組んでみましょう!
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説! ①くさり編み
かぎ針編みの基本中の基本となる編み方が「くさり編み」です。最も簡単な操作です。そして作り目として多く使われます。入門者は、まずこの編み方を覚えます。
「左の糸をかぎ針にかけて引き抜く」という簡単な操作ではありますが、加減が微妙です。ゆるすぎでもいけませんし、きつすぎてもいけません。常に一定の引き抜き加減で編み目を整えましょう。慣れるまでは、入門者には根気が必要なポイントです。「わからない」場合は、もう一度初めからやり直してみましょう!ゆっくり慌てず頑張りましょう。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説! ②細編み
鎖編みがマスターしたら、次は細編みです。まず、鎖編みの作り目をします。そして適当な長さまで編んだら、編み地を裏返します。そして高さを出すための鎖編み、「立ち上がり」を一目編みます。鎖編みのv字の部分の、上になる方を編み針ですくいます。そしてそこに、左の糸を引き抜きます。注意点は、v字の部分は、編み図によっては片方だけなく、v字の両方をすくう方法もあることです。v字の部分をマスターするために編み図をしっかり読みましょう。v字の部分が「わからない」場合は、もう一度初めからやり直してみましょう!
細編みは、初心者でも根気良く取り組めば、すてきな作品が作れます。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説! ③中長編み
3番目は「中長編み」です。細編みと長編みの中間くらいの高さを出したい場合の編み方です。まず、鎖編みで作った作り目に、立ち上がりとして鎖編み2目を編みます。次に針に糸をかけます。そしてかぎ針から4目の部分に鎖に針を入れます。さらに糸を鎖2つ分の長さ引き抜きます。この先が結構大変なのですが、頑張っていきましょう。この状態でもう一度かぎ針に糸をかけましょう。かぎ針にできている3つのループのうち左側の2つを一番右側のループへ一度に引き抜きます。「わからない」場合は、もう一度初めからやり直してみましょう!慌てずに丁寧にやればできますよ。
中長編みの特徴は、細編みよりも高さが出るという点です。そのため早く編むことができるのです。細編みよりも編み目がゆるく、柔らかい編地ができることを覚えておきましょう。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説! ④長編み
次は、長編みです。長編みは、鎖編みと並んでよく編まれる方法です。
鎖編みの3目で立ち上がりを作ります。そしてかぎ針に糸をかけ、かぎ針から5目めに針を入れます。鎖編みのvの上側をすくい、3目分の長さに糸を引き出します。かぎ針に糸をかけ、左側の2つのループにだけ引き抜きます。そしてもう一度糸をかけ、残りの全部を引き抜きます。「わからない」場合は、もう一度初めからやり直してみましょう!
長編みは、面を編むときの基本的な編み方です。シンプルな操作ですし、手編風のあたたかい雰囲気の編み目になります。
かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説! ⑤長々編み目
最後の長々編み目は、長編みとほぼ同じです。あまり出番は少ないですが、覚えておくと役に立つのでマスターしましょう。長編みと最も違う点は、最初に糸をかける数です。長々編みは2回、かぎ針に糸をかけます。その状態をキープして鎖6目めにかぎ針を入れます。そして鎖4目の長さに糸を引き出します。それから、左から2つずつループを引き抜けば完成となります。高さが出るため早く編むことができます。「わからない」場合は、もう一度初めからやり直してみましょう!
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◆まとめ~かぎ針編みの記号の編み方と読み方解説!
かぎ針編みの基本についてご紹介しました。かぎ針編みはまず、以下の種類があります。①くさり編み ②細編み ③中編み ④長編み ⑤長々編み、の5種類を覚えましょう。それぞれの種類の編み方の記号があるので、記号の読み方をマスターすると良いでしょう。「わからない」場合は、根気よく何度も最初に戻り、慣れることから始めましょう。そうすると、気が付かないうちに指が勝手に糸とかぎ針を自由自在に操作しているはずです!
ぜひ編み方をマスターして、コースターなどの小物から始め、バッグ、そしてカーディガンやセーターなどに挑戦しましょう!