【デカールの貼り方のコツ!】ガンプラ・車・バイクに!:デカールとは?
引用: https://www.instagram.com/p/Bpb3LPfhGZl/
「デカール」は、「水転写デカール」「スライドマーク」ともいわれるシールです。このデカールを水に浸すとシールについている糊が溶け出します。すると、台紙からシールが剥がれるので、剥がれたシールをガンプラや車、バイクなどのパーツに貼り付けて使います。
引用: https://www.instagram.com/p/BoJjGjunaKu/
デカールはとても簡単で便利なシールです。このように水に浸すだけで使える上に、水が乾く前であれば何度でも貼る位置を決められるので、位置決めの失敗も少ないです。その上、上手に貼れた際にはその仕上がりも美しく、多くのプラモデル愛好者たちにも好んで使われています。
引用: https://www.instagram.com/p/BsSwmTYA37x/
しかし、シール自体がとても薄くデリケートな素材であるため、使い方によっては簡単に破れてしまったり、シールとパーツとの間に気泡が入り込んでシワになったりと、初心者にとっては案外思うように貼ることができない場合があります。
引用: https://www.instagram.com/p/BsKhAfFhOmd/
そこで、少しでも上手に貼りたい「デカール初心者」のあなたのために、これさえ掴んでいれば上手にデカールが貼れる「デカールの貼り方のコツ」を、ガンプラ、車、バイク別にご紹介します。
【デカールの貼り方のコツ!】ガンプラに貼る①必要な材料
引用: https://www.instagram.com/p/BsROCnghsRr/
まずは、デカールをガンプラに貼るのに必要な道具をご紹介します。これらすべてを揃える必要はありませんが、これらの道具があると作業がしやすくなる上に、綺麗な仕上がりになります。
水を入れる小皿
この小皿に水を張ってデカールを浸します。あまり小さいと水がこぼれたり充分に水に浸すことができないので、程度の大きさのあるお皿を用意しましょう。
デザインナイフ
主に、貼りたいシールを台紙からカットするときに使います。また、デカール貼ったときに内側にできてしまった空気の泡を、小さな穴を開けて抜くときに使います。
NT デザインナイフ D-400P
価格
¥ 223
ピンセット
ガンプラに使うデカールには比較的細かいパーツが多いので、それらを扱うにはピンセットがあるととても便利です。指だけだと思うように扱えないために、思った場所にシールを貼ることが困難になったり、デカールに指紋が付着したりして綺麗な仕上がりが見込めません。できれば先端が平たくなっているタイプであれば、デカールを傷つけることが少なくすみます。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.52 デカールピンセット プラモデル用工具 74052
価格
¥ 1,216
綿棒
デカールを貼った後に、しっかりシールが付着しやすいように上から押さえつけたり、押さえつけることでデカールとガンプラの間にある水分を押し出すことができます。また、デカール周辺の無駄な水分を吸い取る効果もあります。
ジョンソン 綿棒 200本入
価格
¥ 749
デカール軟化剤
読んで字のごとく、デカールを柔らかくする働きがあります。デカールを貼る部分は決して平らな場所ばかりではありません。また、デカール自体は伸び縮みする素材ではできていないので、そのような部分には思うように貼れない場合があります。そのときには、デカール軟化剤を使ってデカールを柔らかくすることで、多少デコボコした部分にも綺麗にデカールを貼ることができます。
Mr.マークセッター MS232
価格
¥ 520
Mr.マークソフター MS231
価格
¥ 450
関連記事
【デカールの貼り方のコツ!】ガンプラに貼る②ガンプラへの貼り方
引用: https://www.instagram.com/p/BsQAhOBhOdl/
次に、デカールの貼り方をご紹介します。
台紙からデカールを剥がす
先日ほど用意した小皿に水を入れます。次に、デカールの中から貼りたいシールをデザインナイフを使ってカットします。カットしたシールを、小皿に入れた水に数秒から数十秒間浸します。あまり浸しすぎると糊が流れ出てしまうので気をつけましょう。
水に浸したデカールをキッチンペーパーなどの上に1〜2分放置します。そうすることで糊が溶け始めて、台紙からシールが剥がれやすくなります。デカールに触れてみて、台紙上でシールが動けばもう剥がすことができます。まだ、スムーズに動かなければ糊が溶けていない証拠なので、もう少しそのまま放置しましょう。無理に剥がそうとするとデカールを傷付けたり破損する場合があります。
小さなデカールを貼る場合
ピンセットでデカールの端を掴み、パーツの貼りたい部分にそっとデカールを乗せていきます。ピンセットを使って貼りたい場所への位置決めをします。あまり力を入れすぎるとピンセットでデカールを傷つけるので注意します。
次に、綿棒を使って余分な水分を吸収します。その際にも強くこすりつけることがないよう、ゆっくりと綿棒を押さえつけるか転がすように扱います。あらかじめ綿棒を湿らせておくと、デカールが剥がれて綿棒に付着するのを防ぐことができます。
大きめのデカールを貼る場合
小さいデカールを貼る時との大きな違いは、小さなデカールを貼る時には台紙から完全にデカールを剥がしました。しかし、大きなデカールを貼る時には、台紙上でデカールが動くようになったら、台紙ごと貼りたい位置までデカールを持っていきます。その前にパーツの貼りたい場所を多少湿らせておくと、すぐにデカールがくっ付いてしまうのを防ぎ、位置決めがしやすくなります。
台紙ごとパーツの近くまで持っていったデカールの端の一部を、パーツに貼りやすようにピンセットで台紙からずらします。デカールのずらした部分をパーツに貼って位置決めをします。貼った部分を綿棒で抑えて、デカール全体をパーツに貼るように台紙をスライドしていきます。
あとは小さいデカールを貼る時と同様に、綿棒で余分な水分を吸収すれば完成です。
凸凹面や曲面にデカールを貼る
これらの場合には、先ほどご紹介したデカール軟化剤を使います。これらを使うとデカール自体が柔らかくなるので、凸凹面には貼りやすくなりますが、その分デカールが破損しやすくなったり、柔らかくなりすぎて使い物にならなくなってしまうこともあります。そのような失敗を防ぐためにも、まずはデカールの不要な部分を使ってあらかじめ軟化剤に慣れてから、本番に備えるようにしましょう。
【デカールの貼り方のコツ!】ガンプラに貼る③上手に貼るコツ
引用: https://www.instagram.com/p/BrnOU-OHynR/
これまでご紹介した内容から、ガンプラにデカールを貼る際のコツをまとめました。合わせて、動画をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①台紙からデカールを剥がす時には、あまり水に浸しすぎない。数秒から数十秒を目安に浸しす。
②水に浸したデカールは1〜2分ほど放置する。デカールに触れてみて、シールが台紙上で動けば剥がすことができる。
③小さなデカールを貼る場合は、ピンセットを使う。その際も力を入れ過ぎないように優しく取り扱う。
④大きなデカールを貼る場合は、デカールを台紙から完全に剥がさずに、貼りたいパーツまで近づけてから一部を貼り、台紙をスライドさせる。
⑤デカール軟化剤を使う場合には、あらかじめ不要な部分のデカールで試してからにする。
関連記事
【デカールの貼り方のコツ!】車に貼る①2種類の貼り方がある
引用: https://www.instagram.com/p/Br6Z0XQHy5K/
車にデカールを貼る方法は、主に2種類あります。1つはガンプラと同じく水を使って貼る方法で、もう一つは水を使わないで貼る方法です。それぞれ長所と短所を持ち合わせています。
引用: https://www.instagram.com/p/BqHWok-FzYu/
水で貼る方法のメリットとしては、水が乾いてデカールが張り付くまでに時間があるので、大きめのデカール貼る時や慎重にデカールを貼る場合に適しています。逆に貼り終えるまでに時間がかかりすぎるというデメリットがあります。
引用: https://www.instagram.com/p/BpmGHkolSt6/
水を使わない方法のメリットとして、水を使わないことで比較的に手軽に貼ることができます。小さめのガンプラなどはこの方法が適しています。デメリットとしては、1度貼ったら張替えが効かないので慎重さを求められます。
【デカールの貼り方のコツ!】車に貼る②必要な材料
引用: https://www.instagram.com/p/BrFQSv9lJbz/
次に必要な道具を2つの方法ごとにご紹介します。
水を使って貼る時に必要な道具を
中性洗剤、水、霧吹き、ウエス、シリコンオフ、マスキングテープ、スキージ。
水を使わないで貼る時に必要な道具
ウエス、シリコンオフ、マスキングテープ、スキージ。
関連記事
【デカールの貼り方のコツ!】車に貼る②車への貼り方
引用: https://www.instagram.com/p/Bqy5IBfh8E6/
実際に車にデカールを貼ってみましょう。まずは水を使って貼る場合からです。
水を使ってデカールを貼る方法
あらかじめ、水250mlに対して中性洗剤15mlを霧吹きに混ぜて用意しておきます。
①貼り付け部分の泥や誇りをよく水で洗い流します。
②貼り付け部分にシリコンオフを吹きつけて、脂分をしっかり取り除きます。
③マスキングテープでデカールの位置決めをします。
④デカールを裏返しにして、文字や絵柄が転写シート側に移っているのを確認しながら台紙をゆっくり剥がします。
⑤先ほど用意した中性洗剤入りの水を、車の貼り付け面とデカールの粘着面に十分に吹き付けます。
⑥デカールを慎重に元の貼り付け面に戻します。
⑦スキージを使って、デカールの中心部から外側に向かって水抜き、空気抜きをします。
⑧デカールが乾いたら、転写シートをゆっくりと剥がします。水分が残って入れなウエスを使って取り除きます。
水を使わないでデカールを貼る方法
①貼り付け部分の泥や誇りをよく水で洗い流します。
②貼り付け部分にシリコンオフを吹きつけて、脂分をしっかり取り除きます。
③マスキングテープでデカールの位置決めをします。
④デカールを裏返しにして、文字や絵柄が転写シート側に移っているのを確認しながら台紙をゆっくり剥がします。
⑤ふっくりと貼り付け面にデカールを貼り付けていきます。
⑥デカールを貼り付けたら、デカールの中心部から外側に向かってスキージで十分に空気抜きをします。
⑦転写シートをゆっくりと剥がします。
【デカールの貼り方のコツ!】車に貼る③上手に貼るコツ
引用: https://www.instagram.com/p/BqY1EwdAmWt/
車にデカールを貼る場合には特に慎重を期します。コツを掴んで失敗のないように気を付けましょう。合わせてデカールを貼る際の動画をご紹介しますので、参考にしてみてください。
①水を使う場合とそうでない場合のメリット・デメリットを把握して、それぞれに合った方法でデカールを貼る。
②貼り付け面の汚れは残さず洗い流す。
③シリコンオフを使って脂分を除去する。
④転写シートを剥がす時には決して焦らない。文字や絵柄が上手く転写シートに写らないい時には、もう一度押さえつけてからゆっくりトライする。
⑤水を使って貼り付ける場合には、夏場が乾きが早いので焦らず手早く作業を行う。
⑥水を使わない場合は、修正がむずかしいので一発勝負と心得る。
関連記事
【デカールの貼り方のコツ!】バイクに貼る:上手に貼るコツ
引用: https://www.instagram.com/p/Bpbl90hFfKM/
最後に、バイクにデカールを貼るコツをご紹介します。貼り方は、基本的には車と大きく変わりがありません。但し、バイクが車と違って小さなデカールを多く使用したり、パーツ自体が曲面の場所が多くあります。従って、水や空気を抜く際にはスキージを細かく動かして、少しづつ丁寧に空気や水を抜くように心掛けましょう。
【デカールの貼り方のコツ!】ガンプラ・車・バイクに!:まとめ
引用: https://www.instagram.com/p/BpWyvO4BOsk/
いかがでしたか。デカールを貼るにはちょっとしたコツがあります。そのコツさえ掴めば、ガンプラや車、バイクにデカールを貼って、自分好みの仕様にすることさえ可能になります。ぜひあなたもデカールに必要な道具を集めて、デカール貼りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。