宮崎の方言の特徴
連母音の長音化
他の九州方言も同様ですが、宮崎弁もaiがe、oiがiになるなど連母音が長音化するといった特徴があります。「赤い」が「アケー」、「白い」が「シリー」、「軽い」が「カリー」になります。
尻上がりのイントネーション
宮崎弁では基本的に語尾が上がる尻上がりのイントネーションです。
宮崎弁はフランス語っぽい?
実は宮崎弁は、フランス語に似ていると話題なんです。その理由がこちらの動画です。
こちらは宮崎県小林氏のPRムービーですが、フランス人男性が出演しています。とてもおしゃれなムービーでなにやらフランス語で喋っているな…と思いきや、実はこの男性が喋っているのは全て宮崎弁なんです。違和感がないほどにフランス語っぽいこのムービーはSNSを中心にかなり話題になりました。
かわいい宮崎弁
宮崎の方言はかわいいことでも人気があります。連母音の長音化などは少し怖い印象も与えますが、女性が使うことで返ってかわいい印象に。また、「〜ちゃ」「〜じゃった」といった九州らしい語尾もかわいいと人気があります。
宮崎出身の有名人
堺雅人
俳優の堺雅人さんは宮崎県宮崎市出身です。ドラマ『半沢直樹シリーズ』『リーガル・ハイシリーズ』などが大人気となったことでも知られています。プライベートでは女優の菅野美穂さんと2013年に結婚しています。
蛯原友里
モデルの蛯原友里さんは宮崎県宮崎郡佐土原町(現宮崎市)出身です。「エビちゃん」の愛称で知られ、専属モデルを務めていた雑誌『CanCam』では「エビちゃんOL」と呼ばれたコーディネートが女子大生・OLを中心に大ブームとなりました。
小渕健太郎(コブクロ)
男性音楽デュオ・コブクロの小渕健太郎さんは宮崎県宮崎市出身です。「コブクロの小さい方」と呼ばれることも多く、コブクロの楽曲の大半の作詞や作曲もしています。
温水洋一
俳優の温水洋一さんは宮城県都城市出身です。一度見たら忘れられないという不思議な魅力を持っている俳優さんで、CMやバラエティ番組にもよく出演されています。
宮崎方言Part.1|〜げなよ
「〜げなよ」は「〜らしいよ」という意味です。「あん人が見たげなよ(=あの人が見たらしいよ)」などと使います。
宮崎方言Part.2|〜こっせん
「〜こっせん」は「〜じゃない?」など同意を求める疑問文を表します。「今日寒いこっせん?(=今日寒くない?)」などと使います。
宮崎方言Part.3|〜ちょる
「〜ちょる」は「〜している」という意味です。「テレビを見ちょる(=テレビを見ている)」などと使います。比較的有名な方言の一つで、初めて聞いても意味が通じそうですね。
宮崎方言Part.4|あたれー
「あたれー」は「もったいない」という意味です。「まだ、すつっとにはあたれーが(=まだ捨てるのにはもったいないよ)」などと使います。
宮崎方言Part.5|いっちゃが
「いっちゃが」は「いいよ」という意味です。「いっちゃが、それでいっちゃが(=いいんだよ、それでいいんだよ)」などと使います。
宮崎方言Part.6|おじぃ
つい「おじいちゃん」を想像しがちな「おじぃ」ですが「怖い」を意味します。「怖気づく」という言葉が語源になっていると言われています。「帰り道が暗かったかいおじぃかった(=帰り道が暗くて怖かった)」などと使います。
宮崎方言Part.7|おる
「おる」は「居る」という意味です。「家におった(=家に居た)」などと使います。宮崎以外でも使われることが多いので有名な方言の一つです。
宮崎方言Part.8|さるく
「さるく」は「歩く」「歩き回る」という意味です。「たまにゃそとさんでてさるかんね(=たまには外へ出て歩きなさいね)」などと使います。
宮崎方言Part.9|じゃがじゃが
なんだかポテトスナックの商品名にありそうな「じゃがじゃが」ですが、「そうだ、そうだ」という意味で会話の中で同意するときに使われます。
宮崎方言Part.10|ちゃが
「ちゃが」は語尾について「〜だよ」「〜よ」を意味します。「別に良いっちゃが(=別にいいよ)」などと使います。
宮崎方言Part.11|てげ
「てげ」は「本当に」「とても」など強調を意味します。「てげ疲れた(=とても疲れた)」「てげ美味しい(=とても美味しい)」などと使います。一説では「大概」という言葉が変化して生まれたと言われています。
宮崎方言Part.12|てげてげ
まるで何かの足音のような「てげてげ」は宮崎のユニークで面白い方言としても知られていて、「適当」「いい加減」を意味しています。「てげてげ頑張っちょけばいいちゃっが」と言われたら「ほどほどに頑張れば良いよ」という意味になります。
宮崎方言Part.13|どげん
「どげんかせんといかん!」という東国原元知事の言葉が有名な「どげん」は「どうか」「どのように」という意味です。地域によっては「どんげ」ということもあります。「どげんかせんといかん」は「どうにかしなければならない」という意味です。他にも「どげんな?(=どうですか?)」などと使います。
宮崎方言Part.14|ねき
「ねき」は「近く」という意味です。「そこんねき」となると「そこの近く」となります。「学校のねきにおーけな桜の木があったんよ(=学校の近くに大きな桜の木があったんだよ)」などと使います。
宮崎方言Part.15|べらっなる
「べらっなる」は「全部がダメになる」という意味です。「霜がふっせー、さっもんがべらっなった(=霜が降りて作物が全部ダメになった)」などと使います。
宮崎方言Part.16|まこち
「まこち」は「非常に」「本当に」という強調を表します。「まこちひんだれたわ〜(=本当に疲れたわ〜)」などと使います。
宮崎方言Part.17|よだぎぃ
「よだぎぃ」は「面倒くさい」「億劫だ」という意味です。「今年はよだきぃことも進んで頑張らんといかん(=今年は面倒くさいことも進んで頑張らないといけない)」などと使います。
宮崎方言の告白フレーズPart.1|あんたのことてっげ好きやかい、付き合ってくれん?
「あんたのことてっげ好きやかい、付き合ってくれん?」は「あなたことがとっても好きだから付き合ってくれませんか?」という意味の王道の告白フレーズです。「てっげ」は「とても」を表す「てげ」に「っ」が入ったもので、「とっても」と同じニュアンスで使われます。「とっても好き」という言葉が嬉しいフレーズです。
宮崎方言の告白フレーズPart.2|一緒におるだけで、てっげ幸せ
「一緒におるだけで、てっげ幸せ」は「一緒にいるだけ、とっても幸せ」という意味です。こちらも「とっても」を表す「てっげ」が使われています。「おるだけで」という言葉も方言らしくて胸キュンポイントですね。
宮崎方言の告白フレーズPart.3|どんげかなりそうなぐらい好きやっちゃわ
「どんげかなりそうなぐらい好きやっちゃわ」は「どうにかなりそうなくらい好き」という意味です。好きすぎてどうしようもない気持ちをストレートにぶつけた告白です。宮崎女子に言われてみたいかわいい告白フレーズですね。
まとめ
いかがでしたか?宮崎の方言について、特徴や定番方言、かわいい方言、面白い方言、そして胸キュンの告白フレーズをご紹介しました。フランス語っぽいなんて言われる宮崎方言ですが、意外にも知っているという方言から、ユニークな方言まで様々でしたね。なんだか使いたくなるようなかわいい方言も多かったですね。ぜひ覚えてみてくださいね。