鹿児島の方言は独特でかわいい!
日本全国にある方言ですが、なかでも特に難しいといわれるのが鹿児島の方言です。大河ドラマ「西郷どん」でも話題になりましたが、その独特さが話題になりました。本記事では、そんな鹿児島の方言について掘り下げていきます!
鹿児島の方言の特徴
鹿児島の方言にはいくつかの特徴があります。以下で詳しく解説します。
特徴①イントネーションが独特
鹿児島の方言は、なんといってもイントネーションが独特です。九州エリアのなかでも異質な存在であり、初めて鹿児島の方言に触れた人は一発で聞き取れないことも多いです。イントネーションの特徴としては、語尾が上がる、話し方に抑揚があるなどが挙げられます。
特徴②鹿児島弁には2種類ある
鹿児島弁と一括りにされていますが、実は薩隅方言と奄美方言の2つに別れます。鹿児島は南北に長い地域であるため、方言もエリアによって少しずつ異なるのです。1つめの薩隅方言は宮崎県でも使用されている方言で、発音が特徴的。例えば、「軽い」は「カリ」になり、「雑炊」は「ズシ」になります。
一方、奄美方言は鹿児島の奄美大島を中心に使われている方言です。沖縄の方言から影響を受けているため、両者似通ったところがあります。
特徴③ラ行が変化しやすい
鹿児島弁は、ラ行の音が変化しやすいという特徴を持ちます。とくに「リ」「ル」「レ」は「イ」の音に変わりやすいです。例えば、栗は「クイ」、車は「クイマ」、これは「コイ」になります。
さらに、ラ行全体の音はダ行にもなりやすいです。例えば、ラッパは「ダッパ」に変化します。ただし、ラ行の直前に「シ」がついている場合は、ダではなくタ行になります。例えば、後ろは「ウシト」、柱は「ハシタ」となるのです。
鹿児島の定番方言(鹿児島弁)①ありがとさげもした
「ありがとさげもした」は、「ありがとうございました」という意味の方言です。「ありがとうございます」であれば、「あいがとごわす」になります。ちなみに薩摩方言では、敬語表現をよく使います。そのため、「ありがとう」という意味でも「ありがとさげもした」ということがあります。
鹿児島の定番方言(鹿児島弁)②わっぜ
「わっぜ」とは、「すごく」「とても」という意味の方言です。同じ意味で「わっせ」「わっちぇ」という方言もあります。会話では「わっぜ楽しかった」「わっぜうまか」などのように使います。「わっぜ」という言葉に1文字つけたして、「わっぜか」「わっざい」という言葉にすると「ものすごい」という強調された表現になります。
鹿児島の定番方言(鹿児島弁)③さ~
「さ~」は語尾に使う方言で、「~しましたよ」という意味を持ちます。会話では、「お菓子買ってきたよさ~」「学校行ってきたよさ~」などのように使います。とても柔らかい表現方法で、かわいいと言われることも多いです。
鹿児島の定番方言(鹿児島弁)④きばれ
「きばれ」とは、「頑張れ」という意味の方言です。大河ドラマ「西郷どん」のナレーションを務めた西田敏行さんが「チェスト!きばれー!(それ!頑張れ!)」と言っていたことでも有名です。
鹿児島のかわいい方言(鹿児島弁)①~け
「~け」は疑問形の文章につける語尾で、「~したの?」という意味を持ちます。例えば、「学校行ったのけ?」「買い物したのけ?」などのように使います。「~け」は使用頻度の高い方言ですので、鹿児島県民との会話でよく聞かれるでしょう。また、「~したの?」と聞くよりも優しい印象で、女性が使うとかわいらしく見えますよ!
鹿児島のかわいい方言(鹿児島弁)②あい
「あい」とは単数三人称代名詞で、「彼」や「あいつ」などの意味を持ちます。彼らや彼女らなど、複数三人称代名詞に変わる場合は「あいどん」となります。代名詞には、このほかにも「こい(これ)」や「そい(それ)」などがあります。
鹿児島のかわいい方言(鹿児島弁)③あにょ/あんにょ
「あにょ」「あんにょ」とは、お兄さんという意味の方言です。「にょ」がつくことで、一気に可愛らしい雰囲気になりますよね!この方言は血の繋がった兄弟にも使いますが、鹿児島では先輩のことも親しみを込めて「あにょ」と呼びます。
鹿児島のかわいい方言(鹿児島弁)④ですです
「ですです」は同意するときに使う方言。「~です」という語尾とは何の関係もなく、「ですです」を語尾に付けることもありません。「ですです」は「そうそう」「そのとおり」と同じようなニュアンスで使われ、会話の相槌としても登場します。
例えば、「これかわいいよね」という問いに対して「ですです」と使います。「ですです」は他の県では聞かれない独特な方言で、思わず使ってみたくなりますよね!
鹿児島の面白い方言(鹿児島弁)①んだもしたん
「んだもしたん」とは、「あらまぁ」「そうなの」という意味の方言。主に女性が使う言葉で、驚いたときに使われます。日本語で「ん」から始まる言葉は珍しく、他県民は聞き取れないことがほとんどです。また、「んだもしたん」以外にも、「うんにゃもしたん」「うんだもしたん」などと言われることもあります。
鹿児島の面白い方言(鹿児島弁)②いっぺこっぺ
「いっぺこっぺ」とは、「あちこち」という意味の方言。「いっぺこっぺさるいてだれた(あちこち歩いて疲れました)」といった風に使われます。いっぺこっぺという響きが可愛らしく、思わず使ってみたくなりますよね!
鹿児島の面白い方言(鹿児島弁)③やぜろしか
「やぜろしか」とは、「うるさい」「うっとおしい」という意味の方言。喧嘩や親が子どもを叱るときに使います。会話では「子どもがはしっまわっせえ、やぜろしかとお(子どもが走り回ってうるさい)」、「なんどもなんども、やぜろしか(何度も何度もうっとおしい)」などのように使用されます。あまり良い言葉ではありませんので、極力使わないようにしましょう。
鹿児島の面白い方言(鹿児島弁)④おやっとさあ
「おやっとさあ」とは、「お疲れさまでした」という意味の方言。鹿児島ではよく使われる言葉で、年配の方が年下に向かって使用するケースが多いです。また、鹿児島には「おやっとさあ」という銘柄の焼酎が存在しています。鹿児島へ遊びに行った際は、ぜひチェックしてみてくださいね。
告白のときに使える鹿児島の方言(鹿児島弁)①わっぜぇ好き
シンプルに想いを伝えたいという方におすすめの告白フレーズ「わっぜぇ好き」。訳すと「すごく好き」という意味になります。「わっぜぇ」は「すごく」「とても」を表す言葉で、好きな気持ちをしっかりと相手へ伝えたい、好きな気持ちを強調したいときに使うのが有効的です。
告白のときに使える鹿児島の方言(鹿児島弁)②ほなこて言うとなあ…好いちょっど!
「ほなこて言うとなあ…好いちょっど!」とは、「本当のこというと…好きなんです!」という意味です。今まで気持ちを隠していた人におすすめの告白フレーズ。また、「本当はね…」という言われると、後に続く言葉がなんであれ誰でもドキッとしますよね。相手をドキドキさせてから告白したいときに使えますよ!
告白のときに使える鹿児島の方言(鹿児島弁)③好きになってもよかけ?
「好きになってもよかけ?」とは、「好きになってもいい?」という意味です。控えめに告白したいときに使えるフレーズです。とくに女性が使うと可愛らしく見えますよ!
告白のときに使える鹿児島の方言(鹿児島弁)④付き合ってくれんけ?
「付き合ってくれんけ?」は、「付き合ってくれない?」という意味です。シンプルに告白したいときに使えるフレーズ。さほど方言の癖が強くないため、他県民にも伝わりやすいですよ!
まとめ
鹿児島の方言は独特ですが、かわいい表現がたくさんあります。また、「あんにょ」や「ですです」など思わず使ってみたくなるフレーズも!鹿児島の方言は知れば知るほど面白くなっていきますので、ぜひ他の方言もチェックしてみてくださいね。