東京喰種ってどんな作品?
「東京喰種トーキョーグール」は石田スイ先生原作の漫画作品で、週刊ヤングジャンプ(集英社)に2011年41号から連載されています。大変クオリティーが高い漫画作品なのですが、なんと東京喰種は石田スイ先生のデビュー作なんです。2014年の7月にはアニメ化もされており、2018年5月現在までに3期まで放映されています。
またアニメ以外にも舞台や実写映画化がされており、メディア展開も幅広い作品です。
東京喰種を好きだと公言する有名人も多く、女優の「黒木華」さんやフィギュアスケートの金メダリスト「羽生結弦」選手も東京喰種のファンであることを公言しています。このことからも東京喰種は若い世代に人気があり、世間一般的な知名度も高い作品だということがわかりますね。
東京喰種のあらすじ
東京喰種はタイトルからもわかるように、東京を舞台にした喰種(グール)達の物語です。喰種とは人と同じ姿をしつつも、人肉を食べて生きる怪人のことをそう呼びます。東京喰種は現在の東京で、人に紛れながら生活をしている喰種達の生活を描いています。
東京喰種の主人公の1人として有名な「金木研(カネキケン)」を中心に、原作ではストーリーが進んでいきます。人肉を食べるというダークな世界観だけではなく、人間とは何かそして喰種という人間とは違うことで生じる悩みなど、考察も楽しめる魅力的な作品になっています。
心理描写やスピード感ある戦闘描写が特徴的で、そういった部分も東京喰種が多くの人を惹きつけている理由の1つといえるでしょう。また海外でも東京喰種は人気があり、コスプレもたくさんされています。
【東京喰種】ノロのプロフィール
今回紹介させていただくのは東京喰種に登場する「ノロ」というキャラクターです。ノロは「アオギリの樹」という組織の幹部をしている喰種です。その容姿は大きな口が描かれたマスクで顔を覆っており、背も高く喰種のなかでも特徴ある姿をしています。
アオギリの樹
アオギリの樹は「隻眼の王」と呼ばれる喰種の元に集まった、好戦的な喰種の組織の名前です。力で弱い喰種や人間を屈服させるという喰種のなかでも危険な考えを持っている集団で、喰種捜査官という喰種を取り締まる政府の人間が複数人で戦っても勝てないほど強い喰種も所属しています。主人公で人間だった「カネキ」に死亡した喰種の「リゼ」の臓器を移植して半喰種化させてしまった「嘉納教授」もアオギリの樹の協力者です。
【東京喰種】ノロの強さ
まずはノロの強さを見ていきます。東京喰種にでてくるキャラクターは喰種や人間関係なく非常に強いです!ノロもまた同じで、その強さがまたノロの不気味さを演出しています。
ノロは再生スピードが早い
喰種は人間に比べて身体が頑丈で、再生する能力を持っています。しかしノロの場合はそんな喰種達に比べても驚異の再生力を持っているんです。いくら攻撃を受けてもすぐ再生してしまうので、敵対するととても厄介であるといえます。実際に胴体が吹っ飛ばされてもすぐ再生され、それを目の当たりにしたウタは「喰種の治癒力超えている」と発言しています。喰種にはそれぞれ喰種捜査官がつけた強さのレートがあります。ノロの場合はSS以上(最高がSSS)で、このことからも喰種捜査官側からも要注意の喰種だとされていることがわかりますね。
【東京喰種】ノロの正体予想
マスクと全身をローブのような衣装で隠しているノロは、東京喰種のなかでも一際謎めいたキャラクターです。そこでノロの正体に関しては、ファンの間で様々な予想がされていたので紹介をさせていただきます。
分離した赫子説
アオギリの樹に誘拐されたカネキを助けようと、ノロと対峙する場面で後ろからウタは素手でノロを突きさします。その時にウタは「手応えがない」という発言をしているんです。普通肉体があれば手応えがないなんてことはありえません!赫子が身体から離れて活動することが可能であることが、「東京喰種:re」の人間オークション編で明らかになっています。
ロマ説
帆糸ロマはアオギリ戦後に「あんていく」に入った女性従業員です。カネキに憧れ一緒に働くようになった彼女ですが、その正体は謎の喰種集団ピエロのメンバーでした。このロマ説にはウタがおまけのページで読んだ俳句の「歌い鳥 喉に声沿う ただ冷えろ」から来ています。この俳句をカタカナに直すと「ウタ、イトリ、ノド、ニコ、宗太がピエロ」となるんです。ロマもピエロのはずなのに、このなかには入っていないのって不自然ですよね。ロマがノドであるとするならば、ノドに発音が近いノロではないかっという考えが浮上してきたんです。
【東京喰種】ノロの正体はノロイ
このようにファンの間で様々な憶測がとびかったノロの正体ですが、「東京喰種:re」の55話でその正体がようやく明るみになりました。回想で当時は「吉村」と名乗っていた芳村が喫茶店あんていくでノロイという喰種と会話をしているシーンが描かれました。当時のあんていくは24区(東京の地下)にあり、回想終了後の背景にノロのマスクと骸骨が描写されておりノロイがノロだとわかったんです。
ちなみにノロの顔はすでにミイラのように骸骨化していることが、死亡時にマスクがとれ素顔がでたことからわかっています。なぜ骸骨化しているのか正確なワケは定かではないのですが、これで上記の予想で触れたウタが「手応えない」っと言っていたことの理由がわかりましたね。
【東京喰種】ノロとエトの関係
同じアオギリの樹に所属しているエトとノロなのですが、じつは「親子のような関係」なんです。そもそもエトというのは喫茶あんていくの店長「芳村」の娘であることがわかっています。エトは喰種である芳村と人間である憂那との間に生まれた天然の半喰種です。和修家が関わっているとされているVと手を組んで、芳村は当時掃除屋をしていました。しかしじつは憂那はVを追っていたジャーナリストで、お互いその関係に気づかず恋におちてしまいました。
Vからの命令で泣きながら憂那の命を奪った芳村は、子供つまりエトが危険な目に合わないよう逃がしました。そのときエトを引き取ったのが、後にアオギリの樹の幹部になったノロ(ノロイ)だったんです。ノロは死亡時に「エト、先に逝くぞ」という言葉を残しています。このことからも親子のような絆がエトとノロの間にはあったと推測できますね。
【東京喰種】ノロはクインケに…
死亡したノロはその後、クインケとして作中に登場します。喰種というのは普通の刃物などでは傷つけることができません。カネキも半喰種化したと気づいた序盤に、自分に包丁を刺そうとしていましたが刃が折れてしまっていましたよね。ですので喰種と戦う捜査官達は「クインケ」と呼ばれる特殊な武器を使うんです。このクインケに使われている材料が「赫子」で、つまり喰種達はかつての仲間の赫子に傷つけられていることになるんです。
そんなノロの赫子は死亡後「銀喰(ぎんくい)」というクインケとなって登場します。使用しているのは瓜江久生(ウリエ)で、名前の由来は殉職してしまった不知吟士からとられていると言われています。名前の意味もとても切ないですね。
【東京喰種】ノロを演じている声優
そんな謎めいた喰種のノロを演じている声優はいません。っというのもノロは作中一切喋ることがないんです。そのため声優さんがいないんです。喋らない理由については定かではありませんが、ノロの場合マスクの下の素顔がすでに骨であったことから、声帯もなかったのでは?っと推測できますね。
ノロがノロイだということはわかっていますので、今後ノロイの話がアニメやゲームなどで取り上げられた時には声優さんが演じられるかもしれません。東京喰種の声優陣はとても豪華なので、その時どんな方が起用されるのか大変楽しみです。
【東京喰種】ノロのまとめ
ノロの強さや正体についてわかっていただけたでしょうか!
ノロの過去であるノロイは最深部にて現れた子供たちと同じ模様が衣装にあることから、最深部で生まれたのではないかという考察もあります。最深部の喰種の子供たちは自分を「人間」だと思っている節もあり、まだまだ謎の多い場所です。今後の展開によってノロの謎な部分が解明されていく可能性もありますね!
以上東京喰種に登場するキャラクター「ノロ」の紹介をさせていただきました。