「けものフレンズプロジェクト」が指導し、アニメ化や漫画化、ゲーム化など様々なメディア展開されている作品です。「アニマルガール」と呼ばれる少女の姿となった動物たちが、大きな動物園「ジャパリパーク」で生活する様子を描いています。
様々なメディア展開はもちろん、大人気となったけものフレンズは多くのコラボも。動物園とのコラボでは、随所にけものフレンズキャラクターが登場しました。他にもお菓子やアイスなどとコラボし、けものフレンズがどれほど一世を風靡したかわかりますね。
ただコラボするのではなく、製品にあったキャラクターをピックアップするのもいいところですよね。主役級のキャラクターがたくさん取り上げられるのはもちろん、他のキャラクターにもしっかりスポットを当てているのが、人気の要因のひとつかもしれませんね。
けものフレンズの舞台となるのは「ジャパリパーク」と呼ばれる大きな動物園。「動物園」という言葉では片付けられないほど広大な土地を有していて、様々なエリア、ちほーに分かれているよう。
現在はサービス終了してしまった、スマートフォン向けRPGアプリのけものフレンズ、アプリ版けものフレンズでは、日本列島のような形で各エリアを分けていたよう。
アニメけものフレンズの最終回では、主人公たちの発言から「ジャパリパーク」の構造はアプリ版とあまり変わらないことが推察されるので、「ジャパリパーク」の広さは北海道から沖縄までほどと思うといいかもしれませんね。
さばんなちほーにいたサーバルキャットのフレンズ・サーバルは、ある日、自分の名前も自分が何の動物なのかもわからない「かばんちゃん」に出会います。
サーバルは、かばんちゃんが何の動物か調べるため、図書館に行くことを提案。そこまでの道案内を買って出ます。順調に進んで行く2人ですが、彼女たちの前にアニマルガールでも動物でもない不思議な生物「セルリアン」が出没。アニマルガールにとってセルリアンは天敵のよう。
かばんちゃんが一体何のフレンズなのか追求していくにつれ、「ジャパリパーク」がどういう場所なのか、徐々にその謎が解明されていくのです。
カバはクジラ偶蹄目カバ科カバ属カバのフレンズです。さばんなちほーに住んでいて、サーバルとは顔馴染み。水の中にいるのが好きなようで、サーバルとかばんちゃんが水を飲んでいたら現れました。
顔つきはおっとりとして優しそうですが、発言が少々きつかったり、セルリアンとの戦闘に手馴れていたりと、なかなか侮れないキャラクター。サーバルに対し少々厳しいところもあるようですが、手助けをしたり、アドバイスを送ったりするなどなんだかんだと優しい面も見せてくれます。
日本では動物園で見ることができ、知らない人はいない動物ですが、野生では絶滅した地域があったりするなど、今後の個体数の増減に注意したい動物でもあります。動物園に行って「カバ」を見ようと思い立つ人はあまりいないかもしれませんが、大きな口でごはんを食べるところや、目をつぶって寝ているかわいいところなど、見るべきところはたくさんあります。
ゆったりと歩く姿や、寝ているところから、穏和な性格と思われがちですが、縄張り意識が強いため、他の動物がやってきたら躊躇なく襲ったり追いかけ回すなど、野生では獰猛な面も持ち合わせています。3トンほどある巨体で突撃されたらひとたまりもないので、カバと接触するときは注意したいですね。
また、カバの特徴といえば「ピンクの汗」をかくことでも有名ですが、これは汗ではなく皮膚を守るために分泌する粘液。分厚い皮膚は硬く丈夫そうに見えますが、水中で過ごすことが多いカバは、強い陽の光があまり得意ではないのですね。
耳や髪の毛の先、手足が赤く染まっているのがアクセントでかわいいカバ。実際のカバを見ても、耳のあたりや口周りが赤くなっているのがわかりますね。カバのもみあげ部分から顔の内側に向かっている毛は、元動物のカバの大きなキバを表したものでしょう。
体にぴったりとくっついたライダースーツのようなピチッとした服が、体毛で覆われているわけではない、元動物カバの皮膚感をよく出していて、水中にそのまま入っていても違和感のない再現度の高さがうかがえます。
「〜ですわ」といった、丁寧であり、お嬢様キャラクターのような口調なのがカバの特徴的ですね。けものフレンズ内では淡々とした口調やサーバルのような人懐こく明るい話し方が多いなか、カバのような話し方のキャラクターは非常に珍しいですね。
お嬢様口調なのに、高飛車な印象を受けないのは、カバが非常に落ち着いているからかもしれませんね。その落ち着きと丁寧口調は、どこかママのような安心感と包容力を感じることができます。
けものフレンズのカバはどうやら泳げない様子。アニメけものフレンズで「私も泳げませんしね」と発言してサーバルが驚いていました。セルリアン以外の敵がおらず、河を泳いで渡る必要もないため、カバは泳げないのかもしれませんね。
ちなみに元動物であるカバは泳ぎが得意で、とても泳ぐのが速いよう。サーバルがとても人懐こいなど、元動物とのちょっとした違いがあることは珍しくなく、やはり「ジャパリパーク」という動物園のなかでの生活が、彼女たちに何かしらの変化を与えたのかもしれません。
穏やか目元と軽く弧を描いた眉から、非常に優しそうに見えるカバですが、歯に衣着せず、物事はなんでもはっきりと伝える性格のよう。初対面のかばんちゃんに対して「何もできないのね」とはっきり伝える姿は、どこかきつい印象を受けますよね。
しかし、サーバルもダメなところはあるし、自分にも出来ないことはあるということも伝えるあたり、相手を傷つけるつもりがなかったこともうかがえます。慌てて訂正したわけでもないので、うっかり言いすぎた天然ということでもなく、どんなに言いにくいことでもはっきり伝えるのが性格のよう。
はっきり物事を言ったり、発言を繕うことがないということは、それだけ言葉に嘘がないということなので、少々きつい物言いのように感じますが、カバ自身はとても真正直なキャラクターであることがわかりますね。
カバが「お姉さん」「ママ」と言われる所以かもしれませんが、カバは非常に面倒見がいい性格であることが、その言動がうかがうことができます。ゲートの方まで行くというサーバルに対し、セルリアンと対面したときの対処法を伝えたり、サーバルがこの先安全に過ごせるよう注意をしたりするなど、家を出る前の娘の心配をするような面も。
顔馴染みのサーバルを心配する友情に厚いキャラクターとも言えますが、その後セルリアンに襲われそうになったかばんちゃんを助けるなど、誰に対しても面倒見の良さが見られるなど、カバの優しいところを見ることもできます。困っている子を放っておけないんですね。
アニメ放送を前にサービス終了となった、アプリ版けものフレンズでカバの声優を担当したのは、藤井ゆきよさん。アニメけものフレンズのカバに比べると、アプリ版のカバは少々声が高く、アニメのカバより「お姉さん」ぽさが強いですね。
大手声優事務所、青二プロダクションに所属する声優で、特技が舞台照明というなかなかパワフルな人物です。「プリキュアシリーズ」や『食戟のソーマ』『FAIRY TAIL』など人気作に多数登場し、多くのゲームキャラクターの声優も担当しています。
現在多くの作品を生み出している、戦う女の子たち、魔法少女もの。これらを世に広めたきっかけと言ってもいい作品「セーラームーン」。長く愛されてきた本作が新しく映像化した『美少女戦士セーラームーンCrystal』にて、セーラーサターンとなる「土萠ほたる」の声優を担当しました。
話題となった百合アニメ『citrus』で、主人公のゆずの良き理解者でクラスメイトである「谷口はるみ」を演じました。キャラクターと声質が非常にマッチしているキャラクターで、このキャラクターに藤井さんが声をあてているというよりは、藤井さんの声のこういう人物がそこにいるような錯覚を覚えます。
アニメけものフレンズでカバの声優を担当したのは、照井春佳さん。アニメけものフレンズでは他にもアードウルフなどの声を担当しています。アプリ版けものフレンズにも登場していて、多数のキャラクターを兼役で演じていました。
藤井さん同様、大手声優事務所の青二プロダクションに所属している照井さん。可愛らしい声から大人っぽい声まで幅広い綺麗な女性の声を持っているのが特徴。岩手県出身で、岩手弁を話すそうなので、方言もののアニメでの活躍も期待されます。
様々なシリーズがリリースされている大人気アイドルゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』、一般的に「デレマス」と呼ばれています。アニメ化もされた本作で、照井さんが担当したのは「櫻井桃華」。カバのように「〜ですわ」というキャラクターで、その声の違いに声優さんのすごさを感じることができます。
変身少女もののひとつで、漫画化やゲーム化はもちろん、続編や本作に準ずるアニメ化作品が登場した『結城友奈は勇者である』。この作品の主人公「結城友奈」の声優を担当したのが照井さん。日常シーンと戦闘シーンのギャップは声優さんの魅力がたくさんつまっているので、照井さんファンは見逃せない作品ですね。
アニメけものフレンズでは、随所随所に登場するカバ。ただ、メインの登場となるのは1話ですね。けものフレンズでは1話ごとに新しいフレンズが登場するのですが、カバはサーバルやセルリアンを除くと最初のフレンズキャラになります。
他のキャラクターに比べると、登場が早く出番も多々あるものの注目度が少々下がる印象ですが、厳しいようであって、決して冷たくはないカバの言動に注目してアニメを観ると、ファンにならずにはいられません。
また、おっとりしてそうなのに戦闘スキルの高さがうかがえる1話のシーンは、カバのこれまでの生活がいろいろと想像できる場面ですので、ぜひ注目したいですね。
顔馴染みのサーバルと一緒にやってきたかばんちゃんに対し、カバが言った言葉。得意なことや1人で出来ることがないかばんちゃんに、サーバルに頼ってばかりではダメだと伝えた言葉で、一見冷たく聞こえますよね。
しかし、セルリアンという天敵や、食料や水場がすぐに見つかるわけではない場所で、誰かに頼りっぱなしでいるのは、ある意味危険なこと。カバのこの言葉は、友人であるサーバルを危険に晒したくないという想いと、どこか自信なさげなかばんちゃんに強さを持ってもらおうという想いが感じられます。
最終回、1人で海を渡り別のエリアに行くことになったかばんちゃんに対してカバが言った言葉です。1話で、「自分のことは自分で」と言いつつ、かばんちゃんを助けたり、サーバルの体調を気遣う様子を見せていたカバの優しさが、言葉として表れた場面ですね。
自分の力で生き抜く強さを身に付けるのはもちろん大切なことですが、すべてを1人で乗り切れるかと言われればそういうわけではありません。ときには誰かの力を借りなければ、超えられない壁もあります。明るく振舞ってはいるものの、決して不安がないわけではないかばんちゃんに対し言ったカバのこの言葉は、「頼ることも一種の強さだ」と言っているようですね。
アニメでの登場が早かったカバは、アプリ版にしか登場していないキャラクターや登場が遅いキャラクターより、グッズの販売が早かったのも特徴的ですね。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41B4Hj4h5OL.jpg
最近のキャラもののキーホルダーと言えば、主にアクリルキーホルダーをさしますが、カバのこのキーホルダーはフェルトで出来ているそう。アクキーだとカチャカチャとした音が気になったりしますが、このキーホルダーは柔らかい素材が特徴なので、携帯やゲーム機などの硬いものに取り付けてもストレスフリーでつけられるのがいいですね。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51l3mn3AjZL.jpg
一番くじ けものフレンズ E賞 カバ バスタオル
価格
¥ 900
カバのイラストと大胆なカラーリングが特徴的なバスタオル。アニメではあまりわからない、カバの服のライン上部の青紫が、後ろの縞模様の色としてきちんと反映されていて、色合いは派手ですが、決して浮くことはなく綺麗なカラーリングですよね。明るい色ではないので、あまり使う場面に困ることはなさそうです。
引用: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61Bnl5lluwL._SL1000_.jpg
コスプレ衣装 けものフレンズ カバ 尻尾+髪飾り付
価格
¥ 18,490
コスプレをする人は注目したいコスプレグッズ。別売でも売っているので、作るのが難しいものなどは、そのパーツだけ購入してもいいですね。服装だけ見ればただのスポーツウェアのようにも見えますし、コスプレをしなくなったあとでも重宝できそうです。
アニメの絵やイラストからもわかる通り、カバは胸の谷間も特徴的なキャラクターになります。他のキャラクターは首元まで隠れている子が多いので、体毛がほぼないカバだから生まれた特徴かもしれません。カバは非常にスタイルがいいキャラクターなので、カバのレイヤーさんは一様にスタイルがいいですね。
カバのスーツの独特のぴっちり感と布の照りがよく表れたコスプレ写真。体毛がほぼない動物キャラクターのコスプレをして、その動物感を出すのは非常に難しいですが、うまく服の素材でそれをカバーしていますね。ほぼ全身黒で太陽のもとに出るのは暑そうですが、陽の光が入ることでよりカバ感が演出されています。
カバの尻尾の特徴であるチャックの持ち手のような部分がよくわかる写真。足先や手先の赤もブーツと手袋できちんと演出していて、よりカバに近いスタイルのコスプレですね。手袋の赤と髪の毛の赤がほぼ同色なのも注目したいところ。キャラクターに寄せたコスプレは、レイヤーさんの努力もうかがえて、見ていて楽しいですね。
現在公式が配信しているスマートフォン向けアプリ「けものフレンズぱびりおん」でカバのことを見ることはできますが、アニメけものフレンズ2期で登場するのかは、少々疑問ですね。アニメ最終回で、かばんちゃんが「みんな」と言っていることから、かばんちゃんの後を複数のキャラクターが追ったのがわかりますが、そのなかにカバが入っているのか……。
カバが一緒に行っていれば今後の活躍も期待できますし、もし一緒に行っていない場合は、かばんちゃんやサーバルたちが「さばんなちほー」に帰ってきたタイミングでの登場になると思います。
けものフレンズは動物の数だけキャラクターがいるので、他のアニメ作品比べるととてもキャラクターが多くなることが予想されますが、ぜひ最初から登場していたカバには、これからも出てほしいですね。
厳しい言葉の裏には相手のことを考えた優しさが見え隠れするカバ。嘘のない言動が彼女の性格を表しているようで、初登場できついことを言ったもののファンの多いキャラクターです。異常に戦闘に慣れていたことから、元ハンターなのでは、という噂が流れるほど、その過去が気になるカバ。
今後、アニメでの登場があるのか、他の媒体、もしくはコラボでカバが出てくるのかはまだまだわかりませんが、「けものフレンズプロジェクト」自体はまだまだ稼働しているので、どんな形であれカバがもっとメディアに露出して、活躍することを期待するばかりですね。