ウイスキーのアルコール度数が高い理由
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ウイスキーの度数が高い理由、それはその製法にあります。そもそもお酒には大きく分けて醸造酒と蒸留酒、混成酒の3種類があります。酵母によってアルコール発酵させて醸し出すのが醸造酒で、ブドウから作るワインや麦から作るビール、米から作る日本酒がこれに当たります。それにたいして蒸留酒とは、醸造酒を熱して蒸発した気体を集め、冷却して再び液体にしたもののことを言います。ウイスキーはこの蒸留酒にあたり、「ポットスチル」という機材を使って2~3回蒸留させて作ります。
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気体を蒸発させるときに、沸点の低いエタノールは水よりも早く気化します。この蒸気を集めて冷やし、液体に戻すとアルコール度数の高いお酒が出来るのです。ちなみにその時のアルコール度数は90度ほどにもなると言われていますが、その後樽に寝かされてアルコールが蒸発したり、いまだに科学で解明されていない現象を含む熟成が樽の中で起き、アルコール度数が徐々に落ちていき最終的には5~60度前後に落ち着きます。こういった工程を経て造られているので、ウイスキーはアルコール度数が高くなるのです。
ウイスキーのアルコール度数は他の酒よりどれくらい高いのか
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それではウイスキーのアルコール度数は、実際に販売されている他のお酒と比べてどれくらい高いのでしょうか。現在、市販されているウイスキーの多くはおよそ43度くらいのものが多いです。それを踏まえると焼酎の2倍、日本酒やワインの2倍以上、ビールの10倍のアルコール度数といったところです。以上のことからみんなでわいわい、の場合はハイボールなど何かで割って飲み、一人自宅やバーなどでウイスキーとじっくり向き合うように楽しむ場合はロックやストレートといった飲み方をするといいでしょう。
1番アルコール度数の高いウイスキーの銘柄とは?
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現在、市販されているウイスキーは原酒に加水してアルコール度数が調整されているので40~46度で販売されています。ただし、シングルモルトウイスキーの中には、カスクストレングスといって一つの樽から直接瓶詰めされたウイスキーがあります。このカスクストレングスも多くの場合加水調整されていますが、一般的なものよりもアルコール度数が高く、モノによっては60度以上のものが販売されることもあります。
こちらは年に一度だけ出回る、ボウモア10年のカスクストレングスです。アルコール度数に関してはその年の樽により多少違ってきますがおよそ56度前後です。単純にアルコール度数の高いキツイお酒、というわけではもちろんなく、そのアルコールに負けない味わいが楽しめますのでゆっくり時間をかけてストレートやロックで楽しみたいウイスキーです。また、その年によって樽が違うことから毎年違った味わいに仕上がっておりそ違いも楽しむことが出来る貴重なウイスキーです。
アルコール度数が高いと何が起きる?
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アルコール度数が高いと酔いが回る…ということ以外は良い事ばかりです。アルコール度数が高いと、それぞれの味の違いがはっきりすること、何かで割ったりロックやストレートなど飲み方もいろいろと変えて楽しめることなどがあります。ウイスキーと水を同量入れて飲む飲み方や、ハイボールなども定番の飲み方ですね。カクテルにした場合でも、個性的なウイスキーであればその個性が明確に風味や味わいとして仕上がりに影響が出ますし、それをうまく活かして作る飲み方も出来ます。これらのことが、アルコールが高い事のメリットです。
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度数がちょうどいいウイスキーのおすすめ銘柄①ジョニーウォーカー ブラックラベル12年
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ジョニーウォーカーは世界的にも幅広く人気の高いスコッチウイスキーブランドです。いろいろな醸造所から仕入れるさまざまな原酒をブレンドしていて、スパイシーな風味に甘さ、そして何よりウイスキーならではのスモーキーな味わいを楽しむことが出来る贅沢なウイスキーです。ロックやハイボールなどどんな飲み方でもその豊かな香りを楽しむことが出来ます。おすすめはやはり12年以上の熟成をしたもので、味の奥深さが魅力的です。
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度数がちょうどいいウイスキーのおすすめ銘柄②ブッシュミルズ シングルモルト10年
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ブッシュミルズはアイルランドで生産されているアイリッシュウイスキーです。通常、ウイスキーは2回の蒸留で仕上げられることが多いですが、このブッシュミルズは3回の蒸留で仕上げられており、雑味が少なくマイルドな味わいのアイリッシュウイスキーの中でも特にまろやかな印象に仕上がっています。また、スモークされていないモルトを使用しいるのでウイスキーが持つ独特の臭みを軽減しています。こちらはシェリー樽とバーボン樽で10年以上熟成されており、ほのかに甘い香りが感じられます。
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度数がちょうどいいウイスキーおすすめの銘柄③アードベッグ 10年
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アードベッグはアイラ島で作られているシングルモルトウイスキーで、強烈なスモーキーさが特徴の個性的で独特な味わいが魅力のウイスキーです。アルコール度数も46度あり一般的に市販されているウイスキーのなかでは強めですので、ハイボールや水割りなどの飲み方でも楽しめます。ほんのりとした甘さも顔をのぞかせてくるので、いろいろな飲み方で様々な印象を楽しませてくれるのがポイントです。
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度数がちょうどいいウイスキーおすすめの銘柄④ボウモア シングルモルトウイスキー12年
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こちらもウイスキーの聖地と呼ばれ名高い、アイラ島の蒸留所で作られたシングルモルトウイスキーです。海に面している貯蔵庫で熟成しているので、潮風の影響を味わいからも感じることが出来る個性あふれる味わいのウイスキーです。柑橘系のさわやかな香りと風味も魅力的で、おすすめの飲み方はロックです。複雑な味わいの中、深いところにあるコクを存分に感じることが出来ます。
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度数がちょうどいいウイスキーおすすめの銘柄⑤カナディアンクラブ
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こちらのカナディアンクラブは、その名の通りカナダのウイスキーを代表する銘柄です。癖がなくてクリアな味わいが特徴で、おすすめの飲み方としてはロックで飲む事はもちろんですがハイボールやカクテルのベースとしても使いやすく、どんな飲み方でも楽しめますのでウイスキー初心者からこだわりのある人まで人を選ばず幅広く愛され続けています。
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度数がちょうどいいウイスキーおすすめの銘柄⑥アーリータイムズ イエローラベル
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アーリータイムズは1860年にアメリカで作られたバーボンウイスキーです。活性炭を使ってろ過しており、不純物を取り除いて作られた、クリアな味わいに仕上げられているのが特徴のウイスキーで、熟成によるバニラやキャラメルの香りをまとっているのも魅力的です。フルーティなニュアンスの後味にキレがあり、それでいて口当たりがとても良いのでスムーズに飲むことが出来ます。バランスの良いバーボンですのでそういったアメリカンウイスキーを探している人にはおすすめです。飲み方としてはストレートかロックで、向き合うような飲み方をするとその質の良さが感じられます。
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最後に
いかがでしたか?今回はウイスキーのアルコール度数の秘密の解説と、おすすめの銘柄をいくつかご紹介しました。ハイボールで友人達とカジュアルに楽しくでも、ストレートやロックでゆっくりと流れる時間の中で静かに一人でも楽しむことができるウイスキーは、銘柄はもちろん飲み方やシチュエーションでも印象が変わるものです。ご自宅の晩酌でもいつもより氷や水にこだわってみると味わいが変わって楽めます。ぜひ試してみてくださいね。
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