ロータス・エスプリ特集!S1やV8等スペックや中古車価格をご紹介
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1976年から2004年までの間生産されてきたロータス・エスプリという車をご存知でしょうか。この車は「ロータス」が販売していた車であり特徴的な外見が人気を得ていた高級車です。
今回はそんな長年愛されながら生産終了後も一部コアなファンを持つロータス・エスプリに関する中古車価格、S1やV8などのスペックを紹介していきます。
ロータス・エスプリとは?
スーパーカーブームの代表格
1976年に初期モデル「S1」が登場したロータスのエスプリはロータスのブランド路線が変更される第一歩となったスポーツカーです。
そんなロータスエスプリは1970年代後半より巻き起こった「スーパーカーブーム」の代表格として知られており、フェラーリやランボルギーニ、ポルシェらと並んで有名でした。
特徴
ロータスエスプリの特徴はデザインがウェッジシェイプになっている点や従来ならエンジンは他社のものを使っていたのに対して自社開発している点が挙げられます。
開発されるに至った経緯はロータスの経営難であり、これを機に高級路線へと転換し始めたといういわばロータスの転機となる車と言えます。
誕生秘話
ロータスを生み出したのはイタルデザインの「ジョルジェット・ジウジアーロ」という人物。この人物は工業デザイナーとして数々の名車のデザインや電車、カメラのデザインなども施している凄腕のデザイナーです。
そんなジウジアーロはロータスから提供されたシャーシを元にエスプリのデザインスケッチを完成させ、それを見たロータスはすぐさま量産化して「ロータス・エスプリ」を誕生させたのでした。
ロータス・エスプリは1,000万円はする高級路線ながら生産終了までの間に1万台以上を売り上げるなど名車として名を轟かせます。
ロータス・エスプリの最大の特徴「ウェッジシェイプ」とは?
風の流れを華麗に受ける
ロータス・エスプリの外見は独特な物でその見た目は「ウェッジシェイプ」と呼ばれています。このウェッジシェイプについて解説すると
走行時にボディ上面を流れる気流によってダウンフォースを生み出す前下がりの楔(ウエッジ)形に成形したボディ形状。
と言われています。
それどういうデザインなの?と言われれば「ロータス・エスプリ」のデザインそのものなのですが、今で言うとF1などのフォーミュラカーがこの「ウェッジシェイプ」が採用されていることを確認出来ます。
ロータス・エスプリに関しては「ウェッジシェイプ」が極端に現れていることから代表格として挙げられることが多いです。
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ロータス・エスプリの歴代モデルを簡単に紹介!
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モデルの数は10台ほど
1976年に初めて登場したロータス・エスプリの最初のモデルは「S1」でした。
そんなロータス・エスプリは1996年から2004年にかけて販売していた「V8」を最後に生産終了に至ったわけですが、そのモデルチェンジは全体で10回に及んでいます。
具体的に言うと発売順で「S1」、「S2」、「ターボ」、「S2.2」、「S3」、「HC/ターボHC/ターボHCPI」、「ターボSE」、「スポーツ300」、「S4」、「V8」となります。
これらのスペックの違いはエンジンやデザインが変わってくる部分になりますが、それはこの先で記述していきます。
ロータス・エスプリのスペック【S1】
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/ea/Lotus_Esprit_S1_1977_Fed.jpg
「S2」の発売をきっかけに呼称が「S1」となった初期モデルはプロジェクトナンバーM70として開発され、ジウジアーロによってデザインが設計された車両です。
ウェッジシェイプが美しい外見の中には水冷直列4気筒DOHCエンジンが搭載されていて馬力は162になっています。トランスミッションはシトロエン・SM用5速MTを使用。
もともとアメリカを主市場とするため安全性に気配りされているほかエンジンベイと操縦席の区切りには防音のブライウッドパネルが使われました。生産台数は994台と全体の1割程度です。
ロータス・エスプリのスペック【V8】
1996年に登場したV8は4気筒エンジンとは別系統として3.5リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載したモデルです。
最高出力が350FPSにもなるV8はスポーツモデルのGTとラグジュアリーモデルのSEが発売されていますが、当時日本で展開されたのはSEシリーズだけでした。
またV8はその後GT350からアニバーサリーに変化していき、2004年にファイナルランエディションが登場して生産が終了しました。
ロータス・エスプリのスペック【S2からS4までを簡潔に】
S2
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c3/Lotus_Esprit.JPG/375px-Lotus_Esprit.JPG
1978年に登場したS1のマイナーチェンジモデルです。サイドシルのブラックペイント化、フロントスポイラー追加、エンジンルーム冷却用エアインテークの追加と内装が少しばかり豪華になっています。
ターボ
1980年に発表されたターボは映画『007』でジェームズボンドが乗る車として注目を集めていました。エンジンに910型2.2L直列4気筒が使われエアリサーチ製ターボチャージャーが搭載。
S2.2
エンジンが912型に変更されたS2.2はエスプリターボの910型エンジンからターボを除いたような構成になっています。
S3
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/31/Lotus_Esprit_1981-1987_frontright_2009-04-18_U.jpg/375px-Lotus_Esprit_1981-1987_frontright_2009-04-18_U.jpg
1981年に登場したS3はエスプリターボのシャーシを使って912型エンジンを搭載したようなモデルです。ジウジアーロがデザインしたエスプリの中でも最も完成度が高いと言われています。
HC/ターボHC/ターボHCPI
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/89/Turbo_Esprit.JPG/375px-Turbo_Esprit.JPG
デザイナーがジウジアーロから社内のピーター・スティーブンスという人物に変わったためデザインに大きな変更が現れたモデルです。
ターボSE
ターボHCの進化系として発売された1990年当時はエスプリの最上位グレードとして展開されていました。
スポーツ300
ル・マン24時間耐久レースにも出場したことのあるスポーツ300はレース仕様のハイスペックなモデルです。
S4
引用: https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/45/1995LotusEspritS4s_3049.jpg/1920px-1995LotusEspritS4s_3049.jpg
エスプリとして初めてのパワーステアリングとなったモデル。S4からデザインがまた変更されています。
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ロータス・エスプリの中古車価格は?
そもそも国内中古車の流通が極めて少ない
ロータス・エスプリの中古車価格を書く前に言っておきますと、そもそもエスプリ自体が日本にはあまり流通していません。その理由はもともとが販売台数が少ないことに加えて最近の円安価格の進行による海外業者による購入に起因しています。
一応中古車を調べてみたところ「カーセンサー」や「グーネット」、「価格.com」に登録されているだけでも10台ほどです。その中古車価格の値段は300万円前後から500万円といったところ。
ただし大半の中古車価格は「ASK」表記になっているため販売している業者に直接電話で聞き出すことが必要になっていました。
もともと新車の値段が1,000万円~程度だったのが現在でも3分の1以上の価格を維持しているわけですからその人気は衰えていないことがわかります。
ロータス・エスプリは故障が怖い!
引用: https://www.instagram.com/p/Bh_t8JonZiC/?tagged=%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA
ロータス・エスプリは中古車価格もそうですが、故障が怖いという難点もあります。というのも既に販売終了している上に外車なのでパーツの修理に時間がかかるまたはパーツがない可能性があるもしくはパーツが高いということになるからです。
中古なので以前のオーナーがどれだけ大切していたかもわからないことを考えると中々維持費が怖くなります。
ロータス・エスプリ特集でした!
スーパーカーの代表的存在、ロータス・エスプリの特集としてS1やV8などのスペックから中古車価格など色々とご紹介しました。
今でも愛されるロータス・エスプリの新モデルがいつか販売されないかと妄想しながら楽しみましょう。