【油圧警告灯が点滅!】~はじめに~
普段何気なく車やバイクに乗っていて、別に無謀な運転はしていないし、急発進急停止もしない、極めて安全運転な自分に車・バイクの不具合など起こるはずもない!と思っていました。
しかし、逆にこういった車・バイクに無頓着で、走行前点検などしたことないという人に、突然の不具合や故障のリスクは襲い掛かるものなのです。
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警告灯が出る前に、何か予兆があったかもしれません。事前に点検しておけば見つかったかもしれません。しかし、アクシデントは突然やってきます。せめて、心の準備はしておきましょう。
【油圧警告灯が点滅!】① そもそも油圧警告灯とは?
そもそも、油圧警告灯って何?という方もいるでしょう。
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油圧警告灯(オイルランプ)は、エンジンオイルの圧力が不足しているときに点滅します。赤は走行不可、黄色は注意です。赤いランプがついたら出来るだけ速やかに走行を中止して、車・バイクを路肩に止めることを優先しましょう。
警告灯を無視してそのまま走り続けるのは危険です。操作不能になって事故を起こすだけでなく周りを巻き込んでしまうかもしれません。慌てる必要はありませんが、たいへん危険な状態であることは認識しておいて下さい。
【油圧警告灯が点滅!】② エンジンオイルの役割
油圧警告灯の点滅はエンジンオイルの圧力不足という話をしました。ここで、エンジンオイルの役割について触れておきましょう。
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エンジンオイルというのは、車やバイクを駆動させるガソリンなどではなくて、エンジン内を満たしているオイルを言います。エンジンをスムーズに動かす潤滑油であり、またエンジンの熱を逃がす冷却油の役割があります。
つまり、エンジンオイルの圧力が不足して上手く流れなくなると、エンジンを動かすことが難しくなるということです。にもかかわらず、無理をしてエンジンを動かし続ければ、エンジンがどんどん熱をもってしまいますので大変危険という訳なのです。
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【油圧警告灯が点滅!】③ どんなときに点滅する?
油圧警告灯が点滅するのはエンジンオイルの圧力低下ですが、その原因はなんでしょうか。考えられる原因は4つありましす。
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1つめはオイル上がり・オイル下がりによる異常なオイルの消費が考えられます。エンジンオイルが不足してしまったため圧力が低下したものと思われます。
2つめはオイル漏れ。どこかに穴や亀裂があってオイルが漏れてしまったため、エンジンオイルの量が必然的に不足した状態と考えられるケースです。
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3つめ、スラッジ詰まりです。エンジンのオイルラインやオイルバンストレーナーなどでオイルが目詰まりを起こして上手く流れなくなってしまったことが原因です。
最後に、部品の故障があります。オイルポンプ、プレッシャースイッチなどの部品が故障してオイルが流れないということです。3つめと4つめはともに、エンジンオイル自体の量は保たれているのですが、エンジンへの供給がなされないので結果として減圧ランプが付くという状態です。
エンジンオイルに問題がないのに警告灯が点滅するというのは、バッテリー上がりのときにも起こりますね。バッテリーが上がってしまってエンジンがスタートできないのでエンジンオイルも圧力が上がらず警告灯が点滅します。ただ、この場合は走行中ではなくて走行前に起こっているので、比較的安全なアクシデントと言えるかもしれません。当たった本人はとっても困りますけど。
車・バイクのエンジンをかけた直後に油圧警告灯が点滅するのは、バッテリー上がりと同じ現象なので問題ないです。エンジン始動直後はオイルの圧力が低いのでちょこっと点滅します。でもバッテリーが正常ならエンジンは普通に掛かりますからその後オイルの圧力も正常に戻るので心配しなくて大丈夫です。
【油圧警告灯が点滅!】④ 原因と対処法<オイルの異常消費の場合>
まず、原因をある程度絞り込む必要がありますので、警告灯が点滅したら車・バイクは路肩に止めて、エンジンを冷まします。(走行直後はエンジンが熱く作業はムリ!)
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エンジンが冷えたら、オイルゲージを確認します。
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オイルゲージに (空・下限)EまたはL、(満タン・上限)FまたはH という表示があると思いますので、E・L~F・Hの間にオイル残量のしるしがあるかどうかを見て下さい。この間であれば、オイル量に問題はありませんので原因は、スラッジ詰まりか部品の故障の可能性が高いです。
E・L~F・Hの間にオイルの残量ラインがない場合にはオイル不足です。オイル漏れによる場合は次を参照。異常消費の場合には、オイルを足せば良いので最寄りのガソリンスタンドでオイルを補充しましょう。
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ただ、異常消費の原因であるオイル上がりやオイル下がりには、エンジンそれ自体に影響が出ていることがあります。特にアイドリング状態のときなどに排気ガスから白煙が出るようだと、エンジン自体にに何らかの不具合が生じている可能性が高いので、整備工場などでエンジンのチェックをしてもらった方が良いでしょう。
17万km以上の長距離走行をしている車では、オイル上がり・オイル下がりが起こり易くなるそうなのでこれに近い距離を走行している方は、日々のチェックを怠らないようにしましょう。
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【油圧警告灯が点滅!】⑤ 原因と対処法<オイル漏れ>
オイル漏れしている場合は、車体の下にオイルが垂れてきていたりするので、まずはそれを確認しましょう。
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オイルを垂らしたまま走行するのは道路交通法違反となりますので、以後車・バイクに乗ることはできません。単純に、ドレンボトルの緩みによってオイルが漏れているような場合もあります。これだったら締め直せば良いのですが、垂れたオイルに引火しても怖いので対処できたとしても乗車は慎重に判断しましょう。
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【油圧警告灯が点滅!】⑥ 原因と対処法<スラッジ詰まり>
オイルライン、ストレーナーのどこで詰まっているのかは専門家でないと分からないので、整備工場まで行って点検してもらいます。エンジンオイルが上手く回っていないので、無理にエンジンをかけるとエンジン自体に負担が掛かりますのでご注意ください。今ならまだ周辺部分の整備交換ですむところ、エンジンに不具合が生じると修理代がとんでもないことになります。
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エンジンから変な音がしていたという場合は、すでにエンジン自体に影響が出ている可能性が高いです。放置するとどんどん悪くなって行く可能性がありますので、早めに整備工場に持ち込んで見てもらってください。
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古いエンジンオイルを使い続けていたり、エンジンオイルに不純物が混じっていたりすると、目詰まりを起こしてしまいます。スラッジ詰まりについては日頃からエンジンオイルをチェックして、5000kmほど走行したらエンジンオイルを交換するなどの対応で予防できます。今後は、こういうこともあるということで気を付けていきましょう。
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【油圧警告灯が点滅!】⑦ 原因と対処法<部品の故障>
部品の故障は確実に修理した方が良いでしょう。エンジンオイル系統に問題がなくセンサーやコネクターの動作不良の場合もあります。これもセンサーやコネクターを修理あるいは交換ということになります。これくらいだったら比較的修理代も安く済む場合もありますので、まずは専門の業者に見てもらうことです。
私も経験がありますが、修理代がかかると言われるとちょっと戸惑うのです。絶対修理しないと走れないと言われれば諦めるのですが、そうでない場合「まだ、いいかな」ということで先延ばしにしたことがありました。結果、ついに動かなくなり修理代は当初の倍以上に膨れ上がるという顛末です。専門家から修理を2回勧められたら従おうと心に決めました。
【油圧警告灯が点滅!】⑧ 修理すると…
修理をためらうのは修理代が思った以上に高いということと、まだ走れるということにつきます。走れるうちに直した方が結果的に修理代が安く済む場合があるというのは前述の通り。
エンジンオイルの点検もそうですが、バッテリー上がりも普段あまり車に乗らなかったり乗っても整備自体に無関心だったりすると起こります。車検の時だけでなく定期点検などを小まめに受けておけばエンジンオイルの不足やバッテリーの損耗についてプロの方が教えてくれます。
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エンジンオイルのボルトが緩んでいるとか作業賃くらいなら千円~3千円程度で終わりです。センサーなどの不具合で交換という場合は、部品代プラス作業賃で3千円~5、6千円、よほど高い部品でない限り1万円未満で済むでしょう。バッテリー交換は、バッテリー自体が高いので作業賃よりもバッテリー代で数万円が飛んでいきます。
しかし、エンジン自体に不具合が生じてしまうと途端に修理代は跳ね上がります。程度によりますが良くて20万円くらい~最悪100万円台(これなら他の車が買えるのでは?)という可能性もあります。警告ランプを無視し続けるとこのような最悪の事態も起こりうるということを頭の片隅においておきましょう。
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【油圧警告灯が点滅!】~おわりに~
人間の体もそうですが、車も定期的な健康診断や日々の健康チェックが大事だということですね。セルフチェックが苦手な方は、車にもホームドクターのような整備士さんがいるので、定期的にチェックをお願いすると良いでしょう。あとは安全運転ですね。
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