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風の谷のナウシカ

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クシャナ(風の谷のナウシカ)の体の秘密や声優情報まとめ

2021.06.25

クシャナ殿下は『風の谷のナウシカ』に登場するトルメキア王国の女王です。クシャナ殿下は『風の谷のナウシカ』の物語上重要な人物になりますね。容姿はかわいいものの体には多くの傷があるクシャナ殿下について、クロトワとの関係や年齢、声優、名言・名セリフなどを紹介します。

この記事に登場する専門家

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無類の漫画好き

ゆき真白

短大では小説制作、専門ではシナリオ制作などについて学び、漫画・小説に使う費用は毎月1万以上とサブカルチャーに常にアンテナを張っています。動画配信サイトにも登録し、いつでもアニメを観られる環境を整えています。

  1. 『風の谷のナウシカ』とは
  2. 【風の谷のナウシカ】クシャナとは
  3. 【風の谷のナウシカ】クシャナの年齢や基本情報
  4. 【風の谷のナウシカ】クシャナの率いるトルメキア軍とは
  5. 【風の谷のナウシカ】クシャナとクロトワの関係
  6. 【風の谷のナウシカ】クシャナ体の秘密
  7. 【風の谷のナウシカ】クシャナの声優
  8. 【風の谷のナウシカ】クシャナのかっこいい名言
  9. 【風の谷のナウシカ】庵野秀明監督は「クシャナ戦記」を企画していた?
  10. 【風の谷のナウシカ】クシャナについてまとめ
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長編映画アニメーション『風の谷のナウシカ』はスタジオジブリの宮崎駿監督が、スタジオジブリ創立前に発表した作品です。原作は、宮崎駿自身がアニメージュ誌上で連載していた漫画作品で、漫画の累計発行部数は1,200万部以上で多くの世界で翻訳されて広く知られる名作となりました。

長編映画アニメーション『風の谷のナウシカ』は1984年に公開されました。当時の制作はトップクラフトですが、宮崎駿監督の作品ということもあり、現在はスタジオジブリの公式作品として扱われていて過去作品ラインアップに並んでいます。

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『風の谷のナウシカ』と言われると、やはり映画版のストーリーを思い浮かべる方が多いと思いますが、漫画版と映画版では少々ストーリーが異なります。これは、漫画版を連載途中で休載し、映画版を製作公開した後に漫画版を再連載して完結したためです。クシャナについて、漫画版では戦死した兵のために自分の髪を切って手向けるシーンが描かれていますが、映画版ではこのシーンは描かれずに鎧に隠れたロングヘアを結んだ髪型です。ストーリーの後半には鎧を被らずに巨神兵と出撃する様子も描かれていますね。

クシャナは『風の谷のナウシカ』で風の谷などを傘下に置く大国でもあるトルメキア王国という国の女王です。トルメキアの国王であるヴ王の第3軍親衛隊の最高指揮官として部下を従えています。国を守るためならどんなことも行う姿からは非情さと冷酷さを感じ、人を含む生き物に対する優しさを感じることができませんが、部下たちからの忠誠は厚く、支持を得ているようですね。

彼女は育ってきた環境のせいで、何かを切り捨てる非情さを持つようになってしまっただけで、おそらく環境が違えばナウシカのようになっていた可能性もあります。そういった内に秘める心と、普段の冷たさがファンからの支持を集め、『風の谷のナウシカ』内でも人気のキャラとなっています。

ここでは、そんなクシャナの年齢や体の秘密などの基本情報から、部下・クロトワとの関係性、名セリフや名言、担当声優などを紹介していきます。

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部下から殿下と信頼されるクシャナ

トルメキアを治めるヴ王の第4皇女であり、ヴ王親衛隊の最高指揮官です。年齢は25歳とまだまだ若い女性ですね。部下であるクロトワの年齢は27歳で、年齢は2歳年下ですが、クロトワはクシャナを殿下と呼び従っています。また優秀な指揮官のため、兵士からも殿下と慕われ信頼が厚く自分の部隊全体を率いるカリスマ性を持ち合わせています。その可愛らしく美しい容姿と、武人として秀でた才能を持っていることから、敵軍からは「トルメキアの白い魔女」と敵軍から呼ばれ恐れられているようですね。

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クシャナ殿下の生い立ち

クシャナは、もともと父であるヴ王から抹殺を企てられていました。理由は、クシャナが王家の正統な後継者だからです。クシャナには3人の兄がいますが、この兄は父の連れ子であり、王族の血が流れていません。王家の血を引くのは、3番目の兄のせいで気がおかしくなってしまった母とクシャナの2人のみなのです。

しかし、聡明なクシャナは抹殺の策略を見破り、抹殺を命じられていた軍参謀のクロトワも自らの懐に取り込んでいます。敵であっても取り込もうとするあたり、クシャナの凄さがわかりますよね。クシャナの命を狙うのは父だけでなく、3番目の兄もクシャナを亡き者にしようとしていました。しかしこれはクロトワによって阻止されることとなり、どこか胡散臭さのあるクロトワの本来の腕前が見てとれます。

トルメキアは、風の谷やペジテなど周辺諸国を従える王国です。かつては超高層ビルが立ち並ぶ巨大都市だったのですが、現在では全て廃墟になっています。巨神兵の復活を目指し、クシャナが率いる軍勢は巨神兵を発掘したペジテ市に侵攻します。映画版では、その時にペジテの王女であるラステルを人質にとり、トルメキアの輸送船に巨神兵とラステルを乗せて風の谷方面に向かいました。そして、その途中で虫に襲われて風の谷に墜落することになるのです。映画の初めの部分ですね。

クシャナは、風の谷でペジテから輸送した巨神兵の卵を孵化させようとします。映画版では、王蟲の進撃を止めようと巨神兵の孵化を急ぎすぎて失敗した結末で終わってい、その後が描かれていません。しかし、漫画版ではその後もストーリーは展開しており、クシャナは死ぬ間際のヴ王からトルメキアの王位を譲り受けます。しかしクシャナ自身が生涯代王を名乗ったことで、以降トルメキアは王をもたぬ王国になりました。

殿下と軍参謀の間柄

クロトワとは、クシャナの部下で軍参謀です。トルメキア国王であるヴ王からクシャナの監視役と抹殺を命じられたキャラクターでもあります。派遣当初はヴ王の命令に従っていましたが、聡明なクシャナにその命令を見破られ、それを知ったクロトワはヴ王を裏切りクシャナ側へと寝返りました。クロトワはクシャナを「殿下」と呼び、部下に指示を出す時にも「殿下が戻るまで」とクシャナを自分の殿下として扱っている様子が分かります。

一度裏切りをした人間は、次また裏切る可能性を秘めていますが、クロトワがクシャナを裏切ることはなさそうですね。これは、クシャナに付いているのが安全だと思ったと同時に、年下の女性に対する甘さも感じられます。

クロトワは度々クシャナに対してかわいいと呟いている

クロトワがクシャナに対して「顔もイイが頭もイイ、かわいいぜクシャナ」と言うシーンがあります。これは容姿端麗で頭脳明晰なクシャナに向けた言葉で、原作で描かれているシーンですが、クシャナの軍参謀として彼女についているクロトワが、上司であるクシャナに対しかわいいという感情を抱いているのは、王女と部下ということ意外の関係性も感じさせますよね。

しかも、単純に見た目がかわいいと思っているのではなく、クシャナの行動や反応自体をかわいいと感じている様子。その後も「鎧なしで抱きたい」など度々クシャナに対しかわいいと感じているシーンが見受けられるなど、彼のクシャナに対する下心が透けて見えますね。もし仮に、これが心からクシャナを愛しているから出た言葉なら、少々彼を見直してしまいます。

風の谷の人達との触れ合いでかわいい様子に変化した?

クシャナが風の谷の人達に助けられて帰還したのち、その行動を見たクロトワは「何があったか知らねえが、かわいくなっちゃって、まあ」と呟きます。これはクシャナが以前だったら無視したような言葉や、風の谷の人達の行動に、興味を示すようになったからです。単純にかわいいと思っただけでなく、彼女の行動の変化自体をかわいいと感じたから発した、どこか皮肉も感じられる表現になっていますね。

クロトワは、少々トゲのある状態のクシャナのほうが好みだったのかもしれませんね。ただおそらく、風の谷の人たちとの触れ合いで変わったわけではなく、彼女は本来そういった優しさや心を持っており、それを取り戻したというほうが正しいかもしれません。

映画版の『風の谷のナウシカ』でクシャナは、体の一部を無くした状態で描かれています。左手が義手で、これは過去に蟲に襲われ無くしたと語っていますね。また、腕だけではなく体の他の部分にも蟲の被害はあるようで「我が夫となる者はさらにおぞましき物を見るだろう」と話していました。普段は甲冑を着ているため体を露出することは少ないですが、映画版の後半では甲冑を脱いだ姿で巨神兵に指示を出しており、その状態の体を見ると両足も甲冑に包まれているので、両足も蟲に襲われた傷があるのかもしれませんね。

映画版では体の一部を失った表現がされていますが、漫画版でのクシャナは五体満足です。それだけではなく、映画版のクシャナは、孵化途中の巨神兵を無理矢理稼働させて腐敗させてしまったり、腐海の森で無謀にもピストルを放とうとする等の悪者感が目立ちますが、漫画版のクシャナは、体の表現だけでなく性格も魅力的でかっこ良いキャラクターとして、全く違った描かれ方をしています。原作版を読んでいない人は、ぜひクシャナの魅力を読んで確かめてみてください。

日本語版『風の谷のナウシカ』クシャナの声優

クシャナの日本語版の声優は榊原良子さんで、現在はフリーで活動している女優・声優・ナレーターです。年齢はすでに60歳を超え、30年以上声優として活躍されているベテラン声優ですね。風の谷のナウシカクシャナの他に、『機動戦士Zガンダム』の「ハマーン・カーン」や『六神合体ゴッドマーズ』の「フローレ」など名作アニメに多数出演しています。

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英語版『風の谷のナウシカ』クシャナの声優

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クシャナの英語版の声優は、ハリウッド女優のユマ・サーマンさんです。数多くのヒット作に出演しているアメリカを代表する女優さんでもありますね。2020年2月時点の年齢は49歳ですね。元々はモデルで活躍していましたが、映画で女優デビューしてからは、徐々に女優としての注目を集めるようになり、助演女優賞にノミネートされるほどに。テレビドラマで主演を務め、主演女優賞を受賞すると女優業に専念していくようになりました。代表作は『パルプ・フィクション』や『キル・ビル』シリーズです。

映画版では数々のクシャナの名言があります。多くの部下から殿下と慕われ、トルメキア軍を率いるクシャナの意志の強さや生き様を感じられるセリフを紹介します。

腐海を焼き、蟲を殺し、人間の世界を取り戻すのに何をためらう!

クシャナが映画の中で言った印象的なセリフです。クシャナ自身も無闇に森を焼き払う必要があると思っているのではなく、国を治める者として人間が暮らしやすい世界を作ることを信念としていることが分かる名言ですね。このセリフに対しナウシカは蟲を殺すこと自体に反対しているため、両者の意見は交わりません。

焼き払え!

クシャナが復活させた巨神兵に命令した際のセリフです。これは風の谷に向かっている王蟲達を焼き払うように指示していますが、孵化途中で活動を始めてしまった巨神兵は、一度攻撃しただけで崩れていってしまいました。このセリフの後には「どうした、それでも世界で最も邪悪な一族の末裔か!」と名言が続きます。

ちなみに「薙ぎ払え!」というのも彼女の名言ですが、これは巨神兵にまたビームを撃たせようとしたときに言った言葉になります。セリフとしてはこちらのほうが有名かもしれませんね。

我が夫となる者はさらにおぞましき物を見るだろう

クシャナが自身の義手を見せた時に言ったセリフです。片腕が無いことを見せながら言うセリフには迫力がありますね。これまで数々の戦いを経験して生き残ってきたことが、たった一言で伝わる名言でもあり、印象深いシーンです。先ほど紹介した通り、この設定は映画版のみなので漫画版にはこのセリフはありません。

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『新世紀エヴァンゲリオン』などで有名な庵野秀明監督は、当時から宮崎駿監督のファンで、どうしても『風の谷のナウシカ』制作に関わりたくて、ツテを頼って紹介してもらいました。オーディションを受け、無事入社した庵野監督は、トップクラフトで勤務することになり、巨神兵がビームを放つシーンを担当することに。作画では何度も修正して巨神兵のデザインが出来上がったものの、隣にいるクシャナが上手に描けず結局宮崎駿監督に描いてもらったと話しています。

庵野秀明監督は、『風の谷のナウシカ』の続編を作りたいと言い続けており、それがクシャナを主人公にした1本の物語でした。プロデューサーの鈴木敏夫も企画を聞き前向きに進めようとしましたが、当の宮崎駿監督が認めず、実現には至っていないということです。

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『風の谷のナウシカ』に登場するクシャナは、映画と漫画でだいぶ印象のが変わるキャラクターであり、設定も映画と原作では異なってきます。そもそも映画では彼女の家族するた登場しませんし、映画だけでクシャナがどういう人間か考えるのはなかなか難しいですよね。

原作の分量から考えると、映画は『風の谷のナウシカ』という物語の触り程度でしかなく、原作ではもっともっと深く世界、人間という存在、なぜ腐海が生まれたのかなどが描かれています。クシャナや『風の谷のナウシカ』についてもっと知りたいという方は、ぜひ原作漫画をチェックしてみてください。

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