人気漫画『夏目友人帳』に登場する名取周一は、売り出し中の人気俳優でありながら、裏では妖祓い人として活躍している人気のキャラクターです。
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主人公の夏目と同様、「はっきりと妖を見ることができる人間」として登場した名取。最初の頃は胡散臭く、夏目にとって敵なのか味方なのかハッキリしませんでした。
しかし、物語が進むにつれて二人は徐々に打ち解けあい、今では名取は夏目の良き理解者として友人として欠かせない存在になっています。
今回は、そんな名取周一=名取さんにスポットを当てて、年齢などのプロフィールやその過去、ヤモリの痣と左足の謎など詳しく紹介しますよ!
一部ネタバレを含むのでアニメでしか『夏目友人帳』を知らない人は注意してくださいね。
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名取さんの年齢は23歳と、夏目よりは年上になります。
万事においてしっかり者というイメージから、もう少し年齢が上かと思われましたが意外と若い名取さん。俳優という職業や、高校生の頃から妖祓い人として大人に混じって活動していた経験から落ち着いた雰囲気が醸し出されているようです。
また、表の職業が俳優というだけあって職業柄、ファンからの歓声や注目されることに慣れているのに加え、「このオーラは隠しきれない」として、街中でも簡単な変装(メガネと帽子程度)くらいしかせず身バレを気にせず行動している姿が多く描かれています。
夏目と会う時や祓い人として行動しているときにメガネをかけている名取さんですが、実は伊達メガネ。ガラスや鏡などを通した方が、妖が見えやすい理由で使用しているのだとか。
俳優としては、かなり名前が売れているらしく、街中では上記の「隠しきれないオーラ」を発散しているため、女性から歓声が上がることもしばしば。CMや映画に出演しているのを夏目が見ているシーンもありますよ。
妖祓い人としては、人を襲う妖には容赦がありませんが、悪いことをしていない妖には手を出さないという面も持ち会わせています。名取さんの祓い人としての考え方は、生い立ちによるところが大きいようです。
基本的に愛想よくふるまっている名取さんですが、本心から他人に心を開くことは少ない様子。また、妖に対しては容赦がなく、登場初期には襲ってくる妖には問答無用で祓いにかかる姿を見せています。
もともとの名取さんの家は代々優秀な祓い屋と名家として有名だったのですが、何代か前から妖を見る人間がいなくなり衰退してしまったとのこと。
妖を見る者がいなくたってしまった名取家では、後継者として妖が見える者を探したそうですが結局は廃業となり、以降、何か災いが起こるたびに「妖の仕返しなのでは?」と怯える一族になってしまったのでした。
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やがて妖が見える名取さんが誕生します。しかし、すでに妖とは縁が切れた状態の身内は名取さんが災いを招いていると疎い、妖に関わるのを禁止します。
そんな名取さんが本格的に妖について調べ始めたきっかけは、自分の体にヤモリの形をした動く痣ができたためでした。
時が経ち、名取さんが高校2年生の時。祓い屋の会合へ参加した名取さんは、そこで的場一門御曹司の静司と出会い、二人で妖を祓うことに成功しています。
静司とのいきさつは下で詳しく説明しますが、名取さんの祓い人として活動のスタートはこの時だったのです。
以降、祓い人の名取として仕事を請け負っていきますが、最初の頃は「落ちぶれ祓い屋」と同業者に揶揄されることも多々あり苦労した様子も描かれています。
そして、数年後。夏目と出会った名取さんは、すでに腕の良い祓い人としての地位を確立しており、妖に疎い夏目の良き理解者となってくれたのです。
しかし、名取さんの体にできたヤモリ型の動く痣については、いまだ解明されていません。次は、その痣について考察してみましょう!
幼い頃の名取さんの体に現れたという、ヤモリの形をした痣。最初は踝にあった痣が翌日には左腕に移動していて、その後も名取さん意思とは関係なく体中を移動することがわかっています。
ちなみに、このヤモリの形の痣がネット上では『トカゲの形の痣』とされている場合もあるようです。海外ではヤモリ=トカゲとされていることから、海外での表記から混乱が生じたことが考えられます。しかし、日本の単行本には『ヤモリの形の痣』と表記されているため、ここではトカゲではなくヤモリで統一したいと思います。
さて、このヤモリの形の痣は妖力のある人間にしか見えず、しかも体中を動き回ることから妖の一種ではないかと名取さんは推測していますが、その正体や現れた理由などは分かっていません。この痣が名取さんにとって、良い物か悪い物かも不明です。
夏目と出会ってすぐの名取さんは「実は寿命を喰われていたら困る」と発言していますが、あり得ないことではないのが怖いところ…。
もしかすると、名取さんも知らない一族の誰かが、このヤモリの形をした痣を持っていたのかもしれません。そして、その人に何かが起こったことで一族の一人である名取さんに痣が移動したということも大いにあり得える話ではないでしょうか?
代々祓い屋をしていた名取家。妖との因縁があってもおかしくありませんから、一種の祟りということも考えられるのです!
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しかし、一方ではヤモリは「家守」と書かれることから、家を守ってくれる幸運のシンボルと考えられることも。こちらでいけば、ヤモリの形の痣は名取さんを守ってくれているという解釈もできそうですよ!
現在のところ痣の影響と思われるような体調などの変化は起こっていないと語る名取さんですが、実は不安に思っていることがあるようです。
それは、このヤモリの形の痣は、絶対に左足にだけは行かないということなのです…。それには何か大きな秘密や理由があるのでしょうか?
次は、このヤモリの形の痣が、なぜ左足にだけ移動しないのかについて考察してみたいと思います!
ある日、名取さんの体に現れたヤモリの形をした痣。名取さんの体中を移動するそうですが、なぜか左足にだけはけっしていくことはないのだとか。
このことについては、的場静司が「単純に考えれば、いつかその部分(左足)がなくなるから」と推測しています。しかし、これはあくまで推測であって的場自身も名取さんの痣については分からないのだそうです。
上にも書きましたが、ヤモリの形の痣が名取さんにとって敵なのか味方なのかによっても、その効果というべきものの考え方は大きく変わってくるでしょう。
もし、本当に名取さんの左足がなくなる運命だったとして、痣が味方であれば身代わりとなってくれることもあるかもしれません!
夏目にとって大事な友人である名取さんに災いが起きないことを祈りつつ、ヤモリの形の痣が名取さんにとって幸運のシンボルであることを願います。
『夏目友人帳』の主人公・夏目貴志。幼い頃から妖が見え、しかも両親が早くに他界したことで親戚をたらい回しにされたことで、誰からも理解されず「嘘つき」と呼ばれ孤独な子供時代を過ごしました。
そんな夏目と名取周一の出会いは、まったくの偶然から始まります。
撮影中の俳優・名取周一に行き会った夏目は、名取の首にヤモリの形があるのを見て「入れ墨…」と呟きます。
その夜、夏目は大きな紙人形に拉致されますが、その紙人形を寄こしたのが昼間に会った俳優の名取だったのです。
驚く夏目に名取は、夏目に「見えるのかい?」「おれも、見える」と言うのでした。とっさのことに言葉が出ない夏目に「私と君は仲間だよ」と名取は言います。
翌日、いきなり学校に現れた名取は夏目を連れまわし、自分の仕事を手伝ってみないかと持ち掛けるのでした。
俳優としての名取は表の顔、裏では妖祓い人として活動しているという名取を夏目もニャンコ先生も胡散臭く感じますが、あれよあれよという間に名取のペースに乗せられ、夏目は仕事を手伝うことになってしまうのでした。
その時に知り合った妖が、後に名取の式(使役される妖)の柊です。
最初こそ、妖には容赦のない名取の行動に反感を覚えた夏目でしたが、柊の記憶から幼少時の名取の言動や、柊を祓うことにした名取の想いを知ったことで印象が変わります。
その後も名取と行動を共にしていくうちに夏目は名取を信頼し、名取も夏目を気にかけ守ろうとするなど誠実な一面を見せていくのでした。
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今では夏目にとって大事な友人となった「名取さん」。『友人帳』の秘密を打ち明けたことからも、夏目にとっての名取さんの信頼度が伺えますね。
『友人帳』の存在を打ち明けられた名取さんは「大変なものを一人で抱かえこんでしまっていたんだね」と優しく言いますが、夏目を大切に思っているだけに「そんな危ないもの燃やしてしまえばいいのに」とも発言しています。
夏目の信頼と夏目を危険にさらす『友人帳』の存在に名取さんがどう動くのか?名取さんのこれからの言動に注目したいと思います。
名取さんと知り合ったことで、その後も数人の妖祓い人と知り合う夏目。その祓い人の中の一人で、夏目にも興味を負っているのが的場一門の当主・的場静司です。
右目を眼帯で覆い隠し一見して只者ではない的場静司は、ニャンコ先生でさえ得体のしれないものを感じるほどの妖力を持っています。
年齢不詳な的場ですが、実は名取さんとは年齢も近く、高校生時代からの知り合いなのです。
二人の出会いは名取さんが初めて参加した祓い屋の会合でのことでした。
妖に絡まれそうになった名取さんに声をかけた、妙に場慣れした学生として登場した的場静司。当時は、まだ的場家当主ではなかったため右目もそのままで、学生服をきた普通の高校生といった風情で、名取さんとも対等に会話をするシーンが描かれています。
しかし、当時から的場の妖に対する考え方は、『使えるかどうか』の一点のみ。使えない妖を祓うことに躊躇しない非情さを見せています。
人に対する考え方もほぼ同じであることもあり、年齢が近く、妖が見える祓い屋という共通点もありながら、的場の進む道は自分とは違うということに名取さんは早い段階で気付いたようでした。
二人の違いは、名取さんに憑いた妖を的場と一緒に祓った際、名取さんから離れた妖を自分の持ってきたツボに入れた妖に喰らわせたことからも伺えます。
実際、若き日の名取さんは「悪くない妖は祓えない」と発言していたことや、倉守の妖(後の柊)を「呪縛から解き放てないのなら一思いに楽にしてやりたかった」と言っていることから、的場の考えとは明らかに違う様子。
その後、的場一門の当主となった静司に対する名取さん受け答えは、どこかで一線を引いたような堅苦しさを見せていることから、二人の関係は親密とは言えないようです。
今後、夏目に興味を示す的場がどのような行動に出るかによっては、名取さんの出方も変わってくるのではないかと推測されます。
名取さんと的場静司。力のある祓い人同士の関係にも注目ですよ!
名取さんが『夏目友人帳』の初登場したのは第7話とかなり早い段階でした。それ以降、名取さんはコンスタンスに登場しています。
ここでは、名取さんの登場回を単行本とアニメそれぞれでまとめてみました!
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以上、既刊22巻の単行本のうち13冊に登場している名取さん。アニメ版にも登場して、すっかりレギュラーとなっていますね!
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『夏目友人帳』には、名取さんや的場静司をはじめとした的場一門といった妖祓い人が多数登場しています。
そして、多くの場合の祓い人は、契約した妖を『式』として使役しているのが特徴です。
名取さんにも現在のところ3人の式がいて、今までもの何度か登場していますよ。ここでは、3人の式を紹介します!
単行本2巻第2話で、名取が受けた依頼で祓う対象となっていた妖。一つ目のお面をかぶっているため素顔は不明。太刀を使う。
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元々は山を守っていた妖だったが捕まってしまい、無理やり柱に縄で縛り付けられ家と倉を守る役目を与えられた。倉を開ける者を祟るよう言いつけられ、以来、ずっと倉を守っている。
名取の術を夏目が邪魔をしたことで縛っていた縄が解け自由の身となったが、自ら望んで名取と契約を結び、『柊』という名前を与えられ式となった。夏目とも仲が良い。
単行本21巻特別編17で、若き日の名取が出会った妖。元の主人に「醜い」という理由で捨てられ、木の根元に蔓で縛り付けられていた。名取に取りついた妖を祓う方法を教える代わりに自分も祓ってほしいと願うが、「悪くない妖は祓えない」と拒否される。
その後、名取によって「瓜姫」という名を与えられて式となった。長い黒髪を操り相手を拘束、攻撃することができる。
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式となったいきさつは不明。羊のような角を持ち、布のようなもので目隠しをしている。ウェーブのかかった髪のため、ニャンコ先生からは「ちりちりパーマ」と呼ばれたことも。
以上が名取さんの式になります。3人とも名取さんに忠実で頼りになる式として活躍しています。
名取さん自身の術としては、紙人形を飛ばして伝言を託したり対象を捕獲したりできるようです。
また、名取さんは護符や陣などの知識も豊富なため、夏目を助けたり、二人で協力して妖を封印したりと活躍していますので、チェックしてくださいね。
アニメ化も絶好調な『夏目友人帳』。2018年9月29日公開の『劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』も待ち遠しいですね!
アニメでもおなじみの名取さんの声を演じている声優はだ誰なのでしょうか?
名取さんの声を担当している声優は、石田彰さんです!
1990年にデビューして以来、ベテラン声優として人気のアニメ作品に多数出演している石田さん。
代表作には、『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル役、『機動戦士ガンダムSEED』のアスラン・ザラ役、『NARUTO -ナルト-』の我愛羅役、『銀魂』桂小太郎役などがあげられます。
また、アニメ声優以外でも、ゲームのキャラクターや洋画吹き替え声優としても活躍していますよ。名作となった映画『タイタニック』では、ジャック・ドーソンを演じるレオナルド・ディカプリオのTV映画吹き替え版の声を担当しています。
『夏目友人帳』劇場版アニメにも名取さんは登場します!その時は、ぜひ声優・石田彰さんを思い出してくださいね。
『夏目友人帳』に登場する、妖祓い人の名取周一。初登場時は胡散臭いキャラクターでしたが、ストーリーが進むにつれて主人公夏目の良き理解者・友人の「名取さん」として物語には欠かせないキャラクターとなりました。
今回は、名取さんの体にあるヤモリ型の動き回る痣の謎、その痣が左足だけ行かない理由について考察しました。今後、痣の秘密が判明するのが楽しみですね!
そんな名取さんの声を演じるのは、声優の石田彰さん。『劇場版 夏目友人帳 〜うつせみに結ぶ〜』にも出演しているので、要チェックですよ!