アニメーション作家、新海誠(しんかいまこと)の6作目に当たるアニメーション映画です。2016年8月に公開され、一年後の2017年の7月には、日本国内の興行収入がなんと250.3億円を達成したことが公開されました。ちなみに日本の歴代興行収入ランキングだと第4位!上位には『千と千尋の神隠し』、『タイタニック』、『アナと雪の女王』という大ヒット映画が名を連ねており、君の名は。も4位という形でその仲間入りを果たしました。
更に世界に広げて見ると、興行収入は3.55億ドルにもなり、千と千尋の2.75億ドルを遥かに超え、日本映画の歴代1位ということになります。
新海誠(しんかいまこと)、1973年2月9日生まれ。長野県出身。日本のアニメーション作家・映画監督、小説家です。本名は異なり、新津誠(にいつまこと)。数々の名作を生み出しており、今や国内にとどまらず世界中から注目を集めています。
仕事の傍ら、自主制作アニメーションを制作するようになり、1998年には「遠い世界」という自主作品でeAT'98の特別賞を受賞。2000年には「彼女と彼女の猫」を完成させ、CGアニメコンテストにてなんとグランプリを獲得しました。以降、アニメーション作品により力を注ぐようになり、今の新海誠監督に繋がるようです。
大ヒット映画となった君の名は。ですが、映画に登場する舞台が瀧の住む東京都と、三葉の住む岐阜県という実在する場所ということで、どちらのシーンにも数多くのロケ地が使用され、実在する建物や風景などが忠実に描かれていました。
そのことから作中で登場する地は「聖地」と呼ばれ、作品だけでなくそのモデルの地までもが愛されるようになりました。
今回はその聖地の中でも一番人気といってもいいあの場所。東京都四谷にある須賀神社を紹介したいと思います。
まず須賀神社が出てくるラストシーンを振り返って見ましょう。
瀧と三葉によって、糸守町は無事救われ、瀧がいる未来での「ティアマト彗星の落下により500人以上の死者が出、糸守町は消滅した」という未来は塗り替えられました。しかし2人はお互いに関する記憶を全て忘れてしまっています。入れ替わりをしたことも、黄昏時にようやく出会えたこと、話したこと、2人で糸守町を救ったことも、もちろん相手の名前も。しかし彗星落下から5年後、2人は再会を果たすのです。
就職活動中の瀧は東京都心を走る電車に乗っています。別の路線の電車と線路が並び、少しの間、2つの電車が並走するのですが、その向かいの電車の中に三葉の姿を見つけるのです。しかも、お互いの目がしっかり合い、瀧と三葉は言葉には表すことができない何か不思議な感覚を感じます。
記憶の中では初対面のはずなのに心の奥にはお互いの存在が消えきれず残っていたのです。2人はそれぞれ別々の駅に到着し、必死でお互いを探し合います。走って走って、そして、あの長い階段でお互いを見つけます。
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2人はやっと見つけたにも関わらず、そもそも誰なのかもわからない、なぜ後を追ってしまったのかも分からない‥という思いから話しかけることができずそのまま階段ですれ違ってしまいます。しかし、すれ違ってすぐ瀧が振り返り声をかけます。すると三葉の目に涙が‥そして2人が声を揃えて言う、この映画で最後となるセリフ。「君の‥名前は‥‥」。
このシーンで三葉と共に涙を流した人がほとんどなのではないでしょうか。君の名はの一番のクライマックス、一番の感動シーンです。
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その階段のシーンは公開当初CMやポスターなどでも使用されていたため、君の名は。を見たことがない人も知っているシーンなのではないでしょうか。そのシーンのモデル、東京都四谷にある須賀神社は映画公開後、君の名はの一番の聖地と言われ、連日多くのファンが巡礼に訪れました。
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須賀神社意外にもモデルとなった場所はたくさんあります。新宿駅前など、東京の街並みを分かりやすく表す地はカット割りでいくつも映し出されていました。
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瀧と奥寺先輩がデートで訪れました。東京シティビューという展望台で楽しむ様子が描かれています。
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こちらも瀧と奥寺先輩がデートで訪れた場所。美術館の真ん中に高くそびえ立つ"サロン・ド・テロンド"というレストランで食事をする様子が描かれています。
瀧や奥寺先輩のアルバイト先のイタリアンレストランです。作中では「IL GIARDINO DELLE PAROLE」という名前で登場しています。
作中ではなにかと登場したスポットの一つ。奥寺先輩とのデートを終えた後の瀧が一人佇んでいるシーンや、瀧を探して東京に訪れた三葉が携帯で電話をかけるシーンにも登場しています。
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三葉の住む岐阜県糸守町のモデルは、岐阜県の飛騨高山と言われています。東京と同じく舞台になっているので飛騨高山も聖地巡礼に多くのファンが訪れています。聖地の一部を紹介します。
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瀧が三葉を探しにやってきたときに到着する駅です。「君の名は。」の聖地巡礼のため飛騨に訪れる人の多くがここに立ち寄ります。
三葉の住む糸守町についての情報を得るために、瀧が描いた絵を見せながら聞き込みをする場面で登場しています。聖地巡礼のついでにタクシーで飛騨を巡るのもいいかもしれませんね。
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系守町に関する、より正確な情報を集めるために立ち寄った図書館です。聖地としては人気の高いスポットの一つです。
瀧たちがいろんな人に話を聞き歩くものの、ほとんど有力な情報を得ることができず、がっかりして肩を落としている場面に使われています。
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瀧を心配し付き添いでついて来た。藤井司と奥寺ミキが一緒に五平餅を食べていたシーンに登場するお店のモデルとなっているお店です。藤井と奥寺が五平餅を食べているときも瀧は一人黙々と聞き込みをしているという印象的なシーンでした。2人が食べた五平餅をぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
ここは作中で登場したりモデルとなっているお店ではありませんが、巫女の三葉による"口噛み酒"のモチーフとなっている「聖地の酒」というお酒がが販売されているお店。口噛み酒も、君の名は。には欠かせない要素ですよね。記念に買ってみるもいいかもしれません。
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今回は君の名は。の一番のクライマックスであるラストシーンに登場した階段の場所のモデルとなっている、須賀神社の紹介を中心にまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
神社ということで参拝も兼ねて巡礼できる地としてかなり人気だそうです。東京での聖地巡礼には欠かせないスポットとなっています。