ワンピースで登場するキングバームは誘惑の森の主を務めるホーミーズの１匹になります。ホーミーズは四皇ビッグマムのソルソルの実の能力によって魂を与えられた植物や動物たちです。キングバームはシャーロット・ブリュレの部下にあたり、これまで誘惑の森に入った標的を1人も生きて返したことがありません。他の植物よりも圧倒的なデカさと存在感を誇っており、まさしく誘惑の森のキングという立場でしょう。

元々はしっかりとした頭のある大樹でしたがシャーロット・クラッカーが裏切りに制裁を与え、キングバームの頭を切ってしまったことにより作中の途中からは切り株のような状態となっています。

ワンピースの作中でキングバームが主を務める誘惑の森はホールケーキアイランドにあります。ホーミーズやブリュレたちの巧妙な手口によって侵入してきた敵を脱出不可能にしてしまう森で、「入ったら二度と出られない森」と呼ばれています。この森では不思議な現象が数々起こり、何度も同じ場所を通ったり同じ人物が2人出現して惑わせます。

キングバームを生み出したビッグマムはビッグマム海賊団の船長をしており、四皇と呼ばれる女海賊です。ビッグマムはソルソルの実の能力者で寿命を抜き取ったり与えたりすることができるため、その能力によってホーミーズたちが誕生しています。ビッグマムは甘いお菓子などが大好物で、好きすぎるあまり食いわずらいを起こし目的の食べ物を食べて満足するまで治りません。

ビッグマムはマザー・カルメルを幼少期の頃から慕っており、カルメルの写真をとても大切にしています。写真が割れた時にビッグマムは奇声と覇王色の覇気をしばらくの間発動し続けるのですが、この一定の時間がビッグマムの弱ってしまう時間帯となっています。

キングバームはかわいそうなことにナミの奴隷のように働かされていました。敵であるはずのナミがキングバームを操ることができるのはナミが持っているビブルカードに秘密があります。ビブルカードはスリラーバークで知り合ったローラというキャラクターから貰ったカードです。ローラの正体はシャーロット家23女であるビッグマムの娘でした。ローラのビブルカードにはビッグマムの魂がこもっており、所持している者には逆らうことができないのです。

ワンピースで登場するキングバームはとにかくかわいそうなキャラクターです。ビブルカードのせいでキングバームはナミの言いなりとなるしかないのですが、結果的にその行動はビッグマムを裏切っていることになっています。そのため、本意ではないとしても味方であるはずのアマンドに頭をじりじりと真っ二つに切られてしまいました。しかし幸いなことにその時点では死亡せず驚異的な生命力で生きていましたが、治療中恋人といるところに再びナミに見つかり再度奴隷になってしまいます。

キングバームは食いわずらいの状態であるビッグマムから恋人と再会するために必死で逃げるも、最終的にはビッグマム本人の命令でプロメテウスがキングバームを丸ごと燃やしたため死亡しました。麦わらの一味はキングバームが跡形もなく焼き尽くされ死亡したことにやや心を痛めている様子が見られています。

ワンピースで登場するキングバームについてご紹介しました。キングバームはビッグマムによって魂を与えられホーミーズとなりましたが、麦わらの一味に加担したことで最終的にはビッグマム本人によって殺されます。もしかしたらナミがビブルカードを持っていなければこれほどまでにかわいそうな目にあうことはなかったと思われます。キングバームはワンピースに登場するキャラクターの中では不幸なキャラクターなのです。