ペルーの観光ついて
エジプトのピラミッドやモアイと並び、不思議だらけの遺跡マチュ・ピチュ。考古学ファンでなくても、旅行してみたい観光地の上位に入っているのではないでしょうか。そう、マチュ・ピチュは、ペルーの代名詞とも言えますね。でも、ペルーは、ほかにも見どころがいっぱいなのです。不思議スポットが大好きな人ならば、ナスカの地上絵もチョイスしてみてはいかがでしょうか。ペルーは不便な山岳地帯に観光地が点在し、おまけに日本の3.4倍もの面積がありますので、上手にツアーを利用ください。また、一部、外務省の発令する危険レベル1~3に指定されている地域がありますので、事前にしっかりチェックし、安全で快適な旅行をお楽しみください。
詳細情報
海外安全ホームページ: 危険情報詳細(ペルー)
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。
①ペルー観光の定番中の定番の定番『マチュピチュ』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/sharon_k/2560921627/
1983年に世界遺産(文化遺産)に登録されたマチュ・ピチュ(Machu Picchu) は、15世紀のインカ帝国の遺跡で、ウルバンバ谷に沿った山の尾根(標高2,430m)にあります。インカ帝国はスペインの侵略により1533年に滅亡しました。面積は約13平方キロメートル、3mずつの段々畑が40段もあるという壮大な遺跡です。大きさの割には住人は少なかったようで、最大でも750人。どうやらインカの王族や貴族のための「離宮」だったようです。ただし、インカ帝国では文字がなかったため、全貌は解明されていません。
インカ帝国中の石を集めた?「マチュ・ピチュ」
引用: https://www.flickr.com/photos/ideonexus/27579787325/
階段は3000段、石の建造物は約200戸あり、何のために建てられたのかが依然謎であり、2007年の「新・世界七不思議」の1つに選ばれています。
日時計だとホッとする「インティワタナ」
引用: https://www.flickr.com/photos/davidstanleytravel/7914094258/
上の写真は「太陽の神殿のインティワタナ(太陽をつなぎ止める石)」。長年、処女たちを生贄にするための台座だったといわれてきましたが、現在では「日時計」だったとする説の方が有力です。古代インカ帝国では太陽を崇拝し、暦を司っていたことから、マチュピチュは太陽観測のために建設されたと考えられています。生贄の台座と日時計では大違い。この岩を見る目も変わってきますよね。
「太陽の神殿」と対で祀られる「月の神殿」
引用: https://www.flickr.com/photos/98991891@N08/16574441854/
写真は「太陽の神殿」と対で祀られている「月の神殿」。マチュピチュ(老いた峰)より、さらに約300m上のワイナ・ピチュ(若い峰)の山腹にあります。ワイナ・ピチュには神官の住居跡とみられる遺跡もあります。
ペルーのリャマで癒されたい!
引用: https://www.flickr.com/photos/jon_roberts/5217947257/
遺跡にはかわいいリャマ(ラマ)が住んでいます。インカ帝国においては、儀式の際に生け贄として捧げられていたといわれています。アルパカと似ていますが、リャマの方が若干、毛が短めになります。
②石切りの技術の高さがわかる『サクサイワマン』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/davidberkowitz/4872809946/
クスコ歴史地区から車で30分の位置にあるサクサイワマン(Saksaq Waman)はインカの遺跡。ケチュア語で「満腹のハヤブサ」の意味です。カミソリの刃も入らないような石組みはどのように作ったのかは、今も謎のままです。一番大きな岩は高さ7メートルで、100~200トン。ちなみにサクサイワマンの標高は3700メートルとなります。どのようにして運んだのでしょうか。ここでは、毎年6月24日に南米3大祭りのうちの一つ「太陽の祭り(インティ・ライミ)」が行われ、この日はクスコの冬至となっています。毎年この日は、世界中から多くの観光客が押し寄せますので、計画はお早めに!
③かつてはペルーで一番金色に輝いていた『コリカンチャ(黄金の神殿)』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/sadsnaps/4639173110/
サント・ドミンゴ教会(El Convento de Santo Domingo)(の土台部分)は、かつて「太陽の神殿」とよばれ、内部は金銀財宝で埋め尽くされていました。この神殿をつくったのは、マチュ・ピチュ遺跡をつくったとされているインカ9代皇帝パチャクテック。残念なことに、1532年、スペイン人のピサロに侵略され、黄金財宝はすべて奪われてしまいました。
貢物の受け渡し場所だった庭
引用: https://www.flickr.com/photos/ktao1/8096948142/
コリカンチャからは、緑のインカの庭が一望できます。庭は征服された民族が貢物を届けにくる場所でした。黄金に輝いていたころのコリカンチャの模型は、リマ市プエブロ・リブレ区にある「国立人類学考古学歴史学博物館」で見ることができます。
カミソリの刃一枚も入らない完璧な石組
引用: https://www.flickr.com/photos/mlcastle/36874837430/
文字通り、カミソリの刃一枚も入らないほど隙間なく積み上げられた石組み。コリカンチャは、クスコの町の中心部に近い場所にあります
④古代ペルーのお風呂屋さん『タンボマチャイ』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/galoware/36280540353/
タンボマチャイ(Tambomachay)はクスコ市近郊にあるインカ時代の遺跡。 「聖なる泉」とも呼ばれています。写真は、石組みによって建築された「沐浴場」跡。インカの人はサイフォンの原理を利用して、どこからか水を引いていたといわれています。向かって左側が男性用、右側が女性用。プカプカラ、タンボマチャイ、サクサイワマン、ケンコー、4つの遺跡はクスコから半日で周れ、全遺跡共通の周遊チケットが販売されています。
フォトジェニックなペルーの民族衣装
引用: https://www.flickr.com/photos/roubicek/4302945995/
可愛い民族衣装に身を包んだ現地の女性。寄り添う子ヤギがキュートです。遺跡だけではなく、こういう写真もいいですね。
⑤ペルーの観光はこの場所から『マヨール広場』
引用: https://www.flickr.com/photos/tafs/14385443248/
マヨール広場 (プラサ・マヨール)は、周囲を豪華な大聖堂、宮殿、コロニアル様式の建物で取り囲まれた大規模な公園。リマ・セントロ(旧市街)の中心で街のランドマーク的存在となっています。公園内は歩行者天国。観光客と地元の人の憩いの場となっています。どこかヨーロッパのイメージが漂っていますが、椰子の木が南国風。マヨール広場は市の中央。旧デサンパラドス駅からは南へ1ブロック歩いた位置にあります。この地区では、1988年にサン・フランシスコ教会・修道院が、1991年にリマ歴史地区全体がユネスコの世界文化遺産に登録されています。ここにはツーリストポリスが常駐していますので、困ったことがあれば頼ってみましょう。
ペルーナンバー1のロマンティックスポット
引用: https://www.flickr.com/photos/joebrent/4134131260/
夜間には噴水や周囲の建物がライトアップされとてもロマンティック。リマのカップルのデートスポットになっています。
⑥遺跡観光に疲れたら大自然を満喫しよう!『ワスカラン国立公園』
引用: https://www.flickr.com/photos/fromhomeparacasa/34605237061/
ワスカラン国立公園(Parque Nacional Huascarán)は、ペルー中央部アンカシュ県のアンデス山脈ブランカ山系(Cordillera Blanca)にある国立公園です。首都リマから北におよそ400キロメートルの位置。公園内には、3,000〜6,000メートル級に山々がそびえています。世界で最も高い位置にある国立公園。広さは四国のおよそ半分の3,000 平方キロメートル。 公園の名前になっているワスカラン山南峰(標高6,768 m)はペルーの最高峰。雪山の白と、木々の緑、ヤンガヌス湖の水色のコントラストが神々しくもあります。
知る人ぞ知る大人気の観光地「ワスカラン国立公園」
引用: https://www.flickr.com/photos/57548396@N04/5614061378/
観光案内所はアンカシュ県の県庁所在地ワラス(Huaraz)にあり、そこからバスツアーが出ています。登山のほか、エコツーリズム、乗馬、スキー、チャビン・デ・ワンタル遺跡見学が人気です。年間およそ1万2千人の観光客が訪れます。
⑦お土産から高級品までなんでも揃う『ラルコマール ショッピングセンター』
引用: https://www.flickr.com/photos/so_ram/10601581485/
ラルコマール・ショッピングセンターは、太平洋に面したおしゃれなショッピングセンター。高級ブティックからお土産にちょうどよいハンドメイドの工芸品を売るショップまで、さまざまなお店が約160店舗入っています。この地域(ミラフローレス地区)は富裕層の住宅街ですので、お値段は少々お高め。
24時間使えるショッピングセンター
引用: https://www.flickr.com/photos/eye1/3176972847/
メインエリアは年中無休で24時間開放されています。雄大な太平洋を見渡せる抜群のロケーション。カフェやレストランから水平線の向こうに沈む太陽を見ることができます。マヨール(アルマス)広場のあるリマ歴史地区から、南へタクシーで11.3kmに位置します。車で約20分。
⑧空から見てもやっぱり不思議な『ナスカの地上絵』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/mlcastle/36992771331/
ナスカの地上絵は、ナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した盆地状の高原の地表面に「描かれた」幾何学図形や動植物などの絵です。1939年に考古学者のポール・コソック博士により発見され、ドイツの数学者、マリア・ライヒェが地上絵の解明作業と、保護に生涯を捧げました。写真は「クモ」。大きさは長さ46mになります。
宇宙人?巨人?もしくはただの人?
引用: https://www.flickr.com/photos/christianhaugen/3655605238/
上のユニークな地上絵は「巨人または宇宙飛行士」。ほかにも、サル、リャマ、シャチ、魚、ハチドリ、犬などが描かれ、ナスカ式土器の文様との類似点が指摘されています。地上絵は、紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化の時代に描かれたものだとほぼ確定されています。1994年12月17日、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。遊覧飛行体験希望の方は、旅行会社に要相談。飛行機酔いをされる方もいらっしゃるようなので、体調万全で臨んでください。
詳細情報
TRAVEL TO NASCA - NAZCA LINES PERU - Nasca Lines and Geoglyphs(公式・英語)
The famous and mysterious Nasca lines, are found in the pampas of Jumana, formed by the pampas of Nasca, Palpa, Ingenio, and Socos in the desert of Nasca between the provinces of Nasca and Palpa in
⑨石の迷路に驚く『チャビン・デ・ワンタル』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/inyucho/7874516934/
チャビン・デ・ワンタル(Chavín de Huántar)は、インカ以前の紀元前1200年頃から200年頃にかけて栄えた、チャビン文化の代表的な遺跡です。リマから北に約250km、ブランカ山脈(Cordillera Blanca)東麓のアンデス山中にあり、標高は約3200m。1985年ユネスコの世界遺産に登録されています。
古代ペルー人の建築技術には驚くばかり
引用: https://www.flickr.com/photos/inyucho/7874726184/
上の写真は迷路状にのびた遺跡内の回廊。当時から石を使った高度な建築技術があったようです。こちらには、神への捧げものや儀式の道具、楽器として使われたほら貝などが多数発見されたそうです。チャビン遺跡はワラスの南東に位置し、アクセスが不便なことから、ツアーを利用するのが一般的。道中に標高4500m超のトンネルがあるなど、個人での観光は難しいかと思われます。
⑩ペルーの卑弥呼が統治していた『エル・ブルホ遺跡』観光
引用: https://www.flickr.com/photos/debord/887685070/
トルヒーヨの北60kmに位置するエル・ブルホ遺跡(Complejo Arqueológico El Brujo)のBrujoは、スペイン語で「魔術師」という意味。なんと!5,000年ほど前のモチェ時代の史跡。ワリやインカ、その後の古代文明でも「儀式の場」として利用されてきました。巨大なテントの下は、モチェの神殿、「Huaca Cao Viejo(ワカ・カオ・ビエホ)」。かつては高さ35mという巨大な神殿でした。2006年にここから発見されたミイラは「Señora de Cao/Dama de Cao(セニョーラ・デ・カオ/ダマ・デ・カオ)」と命名され、隣接する「Museo Cao(カオ博物館)」に副葬品とともに展示されています。彼女は「祈祷師」だったそうです。まるで邪馬台国の女王卑弥呼のようですね。
美しいレリーフも必見!
引用: https://www.flickr.com/photos/debord/879220750/
遺跡内では美しいレリーフも見学できます。エルブルホはトルヒーヨから車で1時間。不便な場所にありますので、トルヒーヨからのツアーに参加するのがおすすめです。
ペルーの観光のまとめ
引用: https://www.flickr.com/photos/visagency/4976133298/
ペルーの旅行を最大限楽しむコツは、優秀なガイドさんをつけることではないでしょうか。ただ石が積み重なっているだけの風景を漫然と見るよりも、遺跡の説明を聞きながら見る方が200%楽しめるに違いありません。事前に自分で勉強して観光するという手もありますが、山岳地帯の不便な場所にある遺跡が多く、時間的なロスが発生する可能性があります。使える時間と予算に合わせ、上手にスケジュールを組んでくださいね。※2018年3月現在の情報になります。最新情報は、観光局や旅行会社の最新情報をご確認ください。
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Peru観光情報センター
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