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スイスの物価は高い?日本と比較して教えます!【2018年度版】

2024.02.25

澄みきった湖の水面に美しい山々、カウベルの音が響き牧歌的な風景が思い描かれるスイス。一度は訪れてみたい観光地ではないでしょうか。しかし物価が高いことでも有名です。そこで今回はスイスの物価がどれくらいなのかを日本と比較してご案内します。

  1. スイスの物価は高い?その理由
  2. スイスの物価は高い?日本との比較・水や酒などの飲み物
  3. スイスの物価は高い?日本との比較・レストランなどでの外食
  4. スイスの物価は高い?日本との比較・日本との比較・交通費
  5. スイスの物価は高い?日本との比較・宿泊費
  6. スイスの物価は高い?日本との比較・スナック菓子
  7. スイスの物価は高い?日本との比較・食料品
  8. スイスの物価は高い?日本との比較・日用品
  9. スイスの物価は高い?日本との比較・人件費
  10. スイスの物価は高い?日本との比較・最後に
スイスは永世中立国ですので、軍事と外交的な安定感は他国よりも信頼性が非常にあります。その分、人材や設備に多額の投資が必要となり物価高に影響を及ぼしています。また人件費に関しても、スイスの労働者は単位時間あたりの付加価値が世界でもっとも高い生産性を誇っている為に高くなるわけです。ヨーロッパの真ん中に位置し、国土の殆どが山、森林、農村地帯ですから海産物やエネルギー源は輸入に頼るしかありません。国は農業と畜産業に対して政策をとっており安全がもっとも重視されています。食料の安全や環境保護を求める国民性が反映されている現れでしょう。でなければ私達がみる牧歌的な風景は失われかねないので、物価が高くなるのは致し方ないのかもしれません。
スイスの消費税は約8%ですのでほとんど日本と変わりません。では何が高いのでしょうか?どこででも販売されている水は物価を比較するのに打ってつけです。日本では水(330ml)約108円ですが、スイスでは約3.2スイスフラン(約365円)です。雪解け水など水が豊富なので安いイメージですがそうでもないですね。では国産ビール(500ml)はどうでしょう。日本では約432円くらいで、スイスだと約7スイスフラン(約800円)で倍の価格です。ペプシ・コーラ(330ml)は約4スイスフラン(約456円)、コーヒーは約6スイスフラン(約690円)と日本のほぼ倍の値段です。但し、自国生産のワインは上等のものでも約3スイスフラン(約350円)で変えますので全てが高い訳ではなく地場産ものは日本よりも安価です。とはいえ、もの自体が高いのでは仕方がないですね。
物価が高いか安いかの比較対象によく使われるのがマクドナルドのセットメニューです。日本では約680円くらいですがスイスではなんと約14スイスフラン(約1600円)なのです。もはやファーストフード感覚の値段ではないですね。となるとレストランではどのくらいするのでしょうか。普通のレストランで3品コースを2人分頼んだ場合日本では約4000円くらい、スイスでは約100スイスフラン(約11400円)に10%のチップを支払わなければなりません。スーパーなどのテイクアウトデリカも2000〜3000円はしますので外食に関してはものすごく高いです。また普通のカップ麺は約7スイスフラン(約800円)しますから、荷物としてはかさばりますが是非とも日本から持参することをおすすめします。
日本でも初乗りに関しては様々ですが、地下鉄やバスはだいたい200円くらいですよね。スイスでは市電とバスの初乗りが約3.5スイスフラン(約400円)です。タクシーにいたっては約6.5スイスフラン(約750円)で、ガソリン1リットルの代金は約1.5スイスフラン(約170円)です。しかし、観光で国が成り立っている面もある為、観光客に対しては特別な処置が取られています。各都市ごとで宿泊客には無料のパスを宿泊先で渡していたりしますので、少しでも旅行費用を押さえたいのであればこれを使う手は他にありません。
スイスは夏でも冬でも観光シーズンですので宿泊代金もそれなりに高めです。基本朝食付ですが、だいたい高級ホテルで300スイスフラン(約34200円)、中級ホテルで200スイスフラン(約22800円)前後、エコノミーホテルで100スイスフラン(約11400円)です。注意が必要なのは同じホテルでもシーズンと条件で事細かに料金が違う点です。連泊をしようとして合計代金をみてびっくりしないようにしましょう。寝るだけでもよいので安いところを探せばないことはありません。ですが位置を確認しないと山の中で交通の便が悪く交通費がかかったり、普通の家に民泊ということもありますので、予約の際にはきちんと条件を把握した上で契約することをおすすめします。
お腹がすいた時にちょっとしたお菓子を食べたくなるものですが、スイスではスナック菓子も考えてから購入した方がよいでしょう。小腹がすいた時やお酒のおつまみとしてよくポテトチップスを食べますが、スイスでは約6スイスフラン(約690円)します。スナック菓子でおすすめはチョコレートです。なんとチョコレートに関しては日本より安いですからお土産としてもいいですね。スイスでは約0.45スイスフラン(約50円)でよくある板チョコが購入できます。有名なメーカーもありますので色々試してみるのもいいかもしれません。
食品と書籍、医療費に関しては税金が低くされているスイス。よって食料品に関しては日本と同じくらいか安いものもあります。牛乳は約1.5スイスフラン(約170円)、卵12個約5.5スイスフラン(約630円)、じゃがいも1kg約2.6スイスフラン(約296円)、タマネギ1kg約2.4kg(約270円)、りんご1kg約3.7スイスフラン(約420円)です。国産チーズ1kg約23スイスフラン(約2600円)、牛肉1kg約47スイスフラン(約5350円)と少々高めのもありますが、すべてが高い訳でもないことがわかります。
石油が原料となるトイレットペーパーは高いです。10ロール入りのトイレットペーパーで約9スイスフラン(約1030円)、ティッシュは1箱約2スイスフラン(約230円)です。ミシンの糸にいたっては3つ入り約18・9スイスフラン(約2200円)なんです。日本では100円ショップでも購入できるのに糸だけでこれだけしてしまうと簡単にボタン付などできませんね。スイスに行かれる時はソーイングセットなども持ちあわせた方がいいでしょう。
人件費が高いので物価が高くなるのは当然です。スイス人労働者の月平均給与は税込で4642.6スイスフラン(約530000円)です。日本人労働者の月平均給与は税込約283000円ですからかなりの差があります。小学校の教員初任給が約2632スイスフラン(約300000円)でマクドナルドの販売員時給は18スイスフラン(約2050円)ですから、働くのはスイスがいいかもしれませんが、その分物価が高いのでどっちもどっちです。
いかがでしたか?飲料水やアルコール、食事、宿泊、交通費と、どれをとってみても物価が高いことに間違いはありません。しかし、中にはワインやチョコレートなど格別に安いのもあります。また、観光客に対しては無料になったりするサービスもありますので、旅行プランを企画する時はぜひ事前に調べてうまく利用したいですね。スイスは確かに物価が高いです。しかしそれには、思い出して下さい。私達がイメージする水面に浮かぶ綺麗な山々や牧歌的な風景が、今もなおそのままで残されているのはそのおかげなのです。よって、これを維持している感謝も含めて、私達も対価を支払わなければならないのです。毎年人気観光地にも選ばれているのですから、物価高に負けずに一度は長期でスイスをゆっくり訪れたいですね。
サムネイル画像は下記より引用しました。
出典: https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRqTLcQUjZAvXRCVL-YJFYsVr8-URvd4yejwCirtmkRzbR8cF8f