マダガスカルの治安は悪い?
マダガスカルは、アフリカ大陸やインド大陸からはるか昔に分離した島で、独特の進化を遂げた動植物がいることでも有名です。ボルネオ島からやってきた人種の子孫が住んでいると言われていて、現地の言葉であるマダガスカル語はマレー語に近いです。ここでは、マダガスカルの治安について解説していきます。
マダガスカルの治安「気をつけるべきこと」1:スリ
マダガスカルの治安は、アフリカ諸国に比べるといいほうだとは言われています。アフリカでは、ガイドなしでは街を歩くことすらできない地域もあることを考えればマダガスカルの治安は悪くはないでしょう。首都であるアンタナナリヴも観光客相手の凶悪犯罪は少ないです。しかし、マダガスカルは貧困状況にあるため、観光地ではスリやひったくりの軽犯罪は多発しています。
特に、アナラケリー市場、独立大通り、独立広場に続く大階段等観光客の多い場所では、よくスリなどが発生しています。過去には、スリや単独犯が強引に荷物をひったくるなどの手口が多かったものの、現在は複数で犯行を行う集団強盗なども増えているため観光客の集まる場所では特に注意が必要です。
さらに、夜になると日本人観光客も多く訪れる独立大通り付近で警察の検問と称し、法律違反していない観光客から金銭を要求したり警察署に連行するような事例も報告されています。不当だと思われる金銭の要求には応じないことが大切ですが、相手がナイフや銃を持っていることも考えられるため、夜間の行動は車であっても避けたほうが安全です。
マダガスカルの治安「気をつけるべきこと」2:武装強盗
近年、トゥリアーラという街の近くに位置するバッテリービーチという観光地では武装強盗や殺人などの凶悪犯罪の事例が報告されています。バッテリービーチには近づかないようにという情報も外務省のホームページで発表されています。
さらに、夜になると道路の真ん中に石や木などの障害物を置き、車両の通行を妨げて強盗をはたらく武装強盗集団もいるため、主要な国道であっても夜間の通行は避けたほうがよいでしょう。
強盗だけでなく、都市部周辺では殺人などの凶悪犯罪も発生しています。最近では地方都市でもそういった犯罪が起きているため常に危険は近くにあることを念頭に置いて行動する必要があります。夜間の行動はさけ、昼間であってもできるだけ団体で行動するなどの警戒が大切です。
マダガスカルの治安「気をつけるべきこと」3:誘拐
マダガスカルでは、2017年に135件の誘拐事件が発生しており、目的は富裕層を狙った身代金だと言われています。現地の富裕層を狙った誘拐が多いですが、被害者が殺害される事例も報告されていて、韓国客で会っても注意が必要です。
マダガスカルの治安「気をつけるべきこと」4:デモ
独立大通り周辺では大統領選挙時に反政府団体の集会が行われたりデモを行った反政府団体と治安当局の衝突で死傷者が出たりしています。デモの情報に接した時は、周辺には近づかないようにし、安全の確保をすることが大切です。
マダガスカルの治安「気をつけるべきこと」5:島内の移動
マダガスカルの島内の移動は飛行機か長距離の乗り合いバスになります。しかし、マダガスカルは道路事情が悪いため乱暴な運転で交通事故が多発している上、山賊に襲われる恐れもあります。島内の移動はできるだけ飛行機で移動するほうが安全です。
まとめ
マダガスカルの治安や起きやすい犯罪、観光中に気をつけるべき事を解説してきました。他のアフリカ諸国に比べると治安はいいほうだと言われるマダガスカルですが、日本と比べると想像できないような凶悪犯罪が起きているのも事実です。マダガスカルに旅行に行く時は、夜間の行動は避け、昼間でも団体で行動するなど、常に警戒心を持って行動するようにしましょう。