モナコ公国について
モナコ公国は、フランスの地中海沿岸のコート・ダジュールと、イタリアとの間に位置する国です。イタリアにあるバチカン市国に次いで、世界で2番目に小さいミニ国家であり、国連加盟国の中では世界最小の国です。国の端っこから端っこまで徒歩でも1時間ほどの大きさです。人口は約3万5000人で、フランス語を公用語としています。そのためか、フランスカラーが強い国です。
モナコはカジノやF1モナコグランプリ、WRC・ラリー・モンテカルロが開催されることで有名で、また元アメリカの人気女優グレース・ケリーがモナコ大公レーニエ3世と結婚し、モナコ公妃となったことでも有名です。またモナコにはタックス・ヘイヴンという租税回避制度が確立されており、個人に対する所得税、地方税、固定資産税、住民税などが全て免除されています。そのため、世界中から億万長者の富裕層が移住しています。
モナコの観光シーズン
モナコは年間300日以上が晴れているほど気候が良く、1月の寒い時期でも最高気温12度ほど、最低気温8度ほどとなっています。夏の最高気温も26度いかないくらいなので、年間通して過ごしやすくなっています。モナコへのアクセスは、フランスの都市ニースにあるコート・ダジュール国際空港から、ヘリコプターで約7分です。列車ならばフランスのニースやカンヌ、あるいはイタリアのヴェンティミリアからもモナコへ入国できます。
モナコのベストシーズンは、以前ならはF1モナコグランプリが開催される時期でした。しかし、その時期は物価も高く、観光客も多数押し寄せるため、今では春と秋が理想的な観光シーズンとなっています。上品で華やかな雰囲気を併せ持つ景色そのものが観光スポットであり、街中も非常にキレイです。ただし犬のフンが結構落ちていたりすることもあるとか。カジノなどもゆったり楽しめるので旅行としては最高の場所のひとつです。
モナコの治安①治安状況
モナコは世界で最も治安が良い国といわれています。日本の外務省の海外安全サイトでも危険情報などは発出されていません。またモナコで危険な目に遭ったという話もほぼ聞いたことがないほど、治安の良い安全な国です。ローカルな人々も観光客も世界で有数の富裕層クラスばかりなので、窃盗や置き引きなどの犯罪もほとんどなく、危険を感じることもない良い国でしょう。
日本も治安の良さでは世界のトップクラスを誇る国ですが、モナコもそれに劣らずかそれ以上に治安が良い国です。モナコは、資産が100万ユーロ以上ないと住めないといわれるほど、セレブの国です。日中の観光に関してはスリなどの問題は全くありません。女性の1人歩きも危険ではありません。夜、カジノや街を歩いていても、ほとんど問題はないといえるでしょう。ただし貴重品はしっかりと管理しておいた方がよいです。
モナコの治安②セキュリティ状況
モナコは約3万5000人の国民に対し警官が500人以上もおり、約70人に1人の警官がついていることになり、世界一大人数の警察官を保有している国となっています。それ以外にモナコ大公を専属に警備するための衛兵がいるので、モナコの犯罪率は極端に低くなっています。またモナコは街中に監視カメラを設置しています。
狭い国に多くの警察官がいることで、何か重大な犯罪が起こった場合、国境封鎖が容易にできる仕組みになっているスゴイ国です。F1で有名なモナコですが、街中でドライブすることは避けましょう。狭い国のため自由に使用できるパーキングスペースはほとんどありません。ドライブで休憩する場所などなく、周囲は高級車ばかりという状況です。
モナコの治安③服装
モナコで注意する必要があるのは、ご自身の服装です。カジノへ入場するにもドレス・コードが存在します。短パンやショーツ、サンダルでの入場はできません。プライベート・ルームになると更に厳しく、午後8時以降は、男性はジャケットを着用する必要があります。当然ながらスニーカーなどでは入場できませんので気をつけてください。パスポートの持参も忘れずに。
通常の観光の際も、あまりにカジュアルすぎる服装のままでいると、不審人物として怪しまれる可能性があります。世界の億万長者が集まる高級リゾート地ということを忘れず、その地に相応しい気品ある格好をするように心がけましょう。
モナコの治安まとめ
いかがでしたか? 今回はモナコの治安についてご紹介しました。世界でもトップクラスの治安の良さを誇るモナコ。高級リゾートでの観光を優雅に満喫してくださいね。