淡路島以外にも七福神めぐりができるお寺は、全国に100ヶ所を超える数が存在しています。その中には、一ヶ所ですべて周るのと同じとみなされるお寺もあります。淡路島の七福神めぐりは、1日あれば全てのお寺を参拝でき、また景色を楽しみながら巡ることができるのも魅力的ですね。週末には全国からご利益を授かりたい方が足を運んでいる場所です。
また、神話「国生み物語」では、神様のイザナギとイザナミが最初に産んだ島として淡路島が紹介されています。なんだかそれを思いながら周ると、とても神秘的な場所に感じられます。
まず最初のお寺にて、奉納金(各寺200円)を納めると「淡路島七福神ハッピー券」をいただけます。そのハッピー券には印を押すスペースがあり、それぞれのお寺で奉納金200円を納め、印を押していただき、お説法やご祈祷、参拝記念品をいただく事ができます。七ヶ所すべてのお寺で印を押していただくと、「吉兆福笹」が記念にいただけるという流れです。七福神めぐりされる際はハッピー券を活用されてみてはいかがでしょうか?
ハッピー券とは別に、御朱印をいただいて周ることもできます。奉納金(ハッピー券)とは別に、お寺により300~500円が必要です。お寺には、御朱印帳や軸、色紙も販売されていますのでお好みで購入してください。御朱印帳で御朱印をいただいている方も多いですが、もしどこかに飾りたい方には軸や色紙をおすすめします。一枚に収まりますし、軸は床の間に飾り、硬い素材の色紙なら簡単に立て掛けることができますね。こだわりが無ければ、軸と色紙、きっと良い方法だと思います。
【八浄寺(大黒天様)】裕福を授ける神である「開運大黒天」を祀り、一年を通して数々のお祭りが行われ賑わっています。室町時代より続く高野山真言宗の古いお寺であり、弘法大師御筆と云われる妙音弁財天を、毎年場所を変えてお祀りするという、淡路島の奇祭「回り弁天」の発祥のお寺としても知られています。
また、大黒天様は裕福を示し有徳や財宝闘戦の神様。米俵に立ち糧食を司ります。大黒天様がお持ちの袋は、「福労」とも言われ、苦労を買って出て、積み重ねを入れておく袋です。そこから心身ともに裕福な人生を右手の「打ち出の小槌」によって授かるのです。この打ち出の小槌は邪悪な心を打ち払い、迷いを晴らすご利益があるとされています。こちらの記念品は、「菜の花の種」、そして「八浄寺(大黒天様)が描かれているマッチ」です。
【宝生寺(寿老人様)】寿老人様は、長命や富財、与宝、そして諸病平癒の神様であり、人々の安全や健康を守っていらっしゃいます。こちらの境内に設置されている長寿橋を渡ると10年長生きできるとされています。また、ご住職の法話の評判がとても良くおすすめします。その法話を聞くだけでも十分にご利益を得られると思います。
こちらの記念品は、可愛らしい寿老人様が描かれたハガキです。寿老人心得五箇条と、ボケないための五箇条が書かれており、生きていく上で基本的なことですが、忘れがちな事が書かれています。改めて読むと、笑顔になる不思議な言葉です。
【智禅寺(弁財天様)】弁財天様は、河川を流れる音の如く音楽の神様。そして芸術や芸能、文学に学問、そして幸運に司り、言葉も音楽の一つとし、日頃から言葉一つで他人を思いやれる知恵を付け、一言一句が福を積む事がご利益にも繋がるとされています。
こちらの日本庭園は必見の場所です。京都にも引けを取らない見事な庭園で心癒されることでしょう。記念品には、弁財天様を歌った句と、般若心経が書かれた扇がいただけます。
【長林寺(福禄寿様)】中国の神様であり、中国の三大宗教の一つ、道教の理想の幸福、俸禄を意味し南極老人星の化現となり現れた神様。福は子孫繁栄、禄が財産、寿は健康長寿がご利益とされています。境内には、淡路島の特産である「燻し瓦」でできた福禄寿像が置かれており、訪れた人々を魅了している必見の福禄寿像です。こちらの記念品は、愛らしい福禄寿様が描かれたメモ帳となっています。
【護国寺(布袋様)】七福神の中で唯一の実在人物である布袋様。中国五大聖人の一人、弥靭菩薩の化身とも云われており大量を表し、堪忍と和合を教えてくださる神様です。背負っていらっしゃる袋は宝物ですが、困った人々への贈り物。そして左右の落ちそうな耳たぶは、他人の話を聞き、言ってはいけないことは耳たぶへ貯めるため、ここまで大きくなりました。
境内には、ご自身の気になる場所を撫でると治るとされている「なでなで布袋さま」が置かれており、こちらもぜひ撫でてお参りしてください。記念品には、アーティスティックな布袋様が描かれたポケットティッシュがいただけます。
【万福寺(恵比寿様)】七福神において、唯一の日本の神様となる恵美酒太神が奉られています。恵比寿様は、海上の交通安全に漁業、水商売守護や商売繁盛のご利益を授かるとされています。ご自身の体と同じ場所に触れると、その場所の病気が治るとされています。恵比寿様が左手に持っていらっしゃる鯛ですが、「芽出る」を意味し、若芽がゆくゆく大樹になるよう、良くなる兆しのことに「芽出たい」となったそうです。
また、こちらの日本一を誇る木造恵比寿像は必見です。そして記念品は、鉛筆となっています。。
【覚住寺(毘沙門天様)】淡路島において最も古い寺院の一つである覚住寺。勇気と決断を授かります。毘沙門天様は、インドの神様であり多聞天様とも言われており仏教の四天王の一人。左手にお持ちの塔は、八万四千の法蔵。右手の宝棒では、悪霊を退散し財宝を授けるとされています。こちらでは記念品に、福寿延命箸と書かれているお箸がいただけます。
淡路島の七福神めぐり、いかがでしたでしょうか?由緒あるお寺での参拝、一つ一つのおお寺に足を運びお参りすると、きっとご利益をもたらしてくださると信じています。せっかくでしたら、ハッピー券を活用してご利益のある印をいただき、さらに御朱印もいただけるとベストではないでしょうか。軸や色紙の選択肢があるのも嬉しいですね。ご自宅の清らかな場所に軸や色紙で飾られるのも良い方法かと思います。