京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス①:定番の舎利殿
引用: https://www.instagram.com/p/Br1H_oenyhT/
相国寺の塔頭寺院の一つである金閣寺の正式名称は「鹿苑寺」。まばゆい黄金色の輝きを放つこの建物はお釈迦様のお骨が祀られている場所で「舎利殿」といいます。金色の輝きをもつことから「金閣」といわれるようになり、鹿苑寺の通称自体が金閣寺となりました。足利義満が西園寺公経の別荘を譲り受け山荘北山殿にしたのが始まりで、金閣寺を含めた庭園など一帯が極楽浄土を表しています。
引用: https://www.instagram.com/p/BreMd86h0qU/
金閣寺は寝殿造の法水院の1層、武家造りの潮音洞の2層、禅宗仏殿造りの究竟頂の3層という3つの層からなり、2層と3層部分に金箔が施されています。また、3層目の屋根の上では鳳凰が見守っています。サワラを幾重にも重ねたこけら葺の屋根も見事。この世を去る51歳まで義光が暮らしていた金閣寺は、応仁の乱や廃仏毀釈の法難など幾多の困難に遭いながらも住職の想いによりこれまで維持されてきました。現在では世界遺産としての貫録を人々に示しています。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス②:鏡湖池
引用: https://www.instagram.com/p/BrfUo6sFCjF/
金閣寺を囲む池泉回遊式の庭園は、国指定の特別名勝であり境内のほとんどを占めています。金閣を艶やかに水面に移す鏡湖池は大きな見どころです。池の鏡に凜とした金閣寺。建物と水面の区別がつかない一帯となった光景はまさに絶景です。
引用: https://www.instagram.com/p/BoCJDpXg9es/
また、秋には色鮮やかな紅葉、冬には真っ白な雪景色と四季それぞれの美しい姿を映し絵のように浮かび上がらせる鏡湖池。季節ごとに訪れて水面に映る姿を写真に収めるのもおすすめです。池にある亀島や葦原島など幾つかの島、そして当時の大名たちが義光に奉納した細川石や畠山石などが背景の山々と織りなす景色も見どころです。
引用: https://www.instagram.com/p/BeAYCchlmhy/
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス③:陸舟の松
引用: https://www.instagram.com/p/BnDXmYRndYz/
書院の庭にある大きな松は「陸舟の松(りくしゅうのまつ)」は1艘の舟の形をしていることから「おかふねのまつ」ともいわれています。京都三大松の一つに挙げられ、京都市の天然記念物に指定されています。樹齢推定600年以上の五葉松です。
引用: https://www.instagram.com/p/BoRTWh2j6a2/
足利義満が愛していた盆栽の松を地面に植え替えて舟の形にしました。松が向く方向は西。その意味には、西方浄土(極楽浄土)を目指す想いが込められています。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス④:銀河泉と厳下水
引用: https://www.instagram.com/p/BQqSnoAFm5B/
「銀河泉」は山肌の岩の間から少しずつ湧き出る天然の水です。足利義満がお茶に使用していた水といわれ、飲み水としても使用されていましたが現在は衛生上飲むことはできません。泉の石と苔、そして清らかな水の風景には涼しげな風情があります。
引用: https://www.instagram.com/p/Bi_sIBqgwCu/
龍門の滝の奥にある「巌下水」。近くには銀河泉、後ろには安民沢があり自然豊かな場所です。浄められた神聖な水という意味を持つ「巌下水」は、銀河泉が飲み水に対しこちらは足利義満が手を清める水場でした。足場になるよう平に加工した石が置かれており義光の権威を感じさせられます。ここで身をかがめ手を洗っていた義光の姿を思い起こすことができます。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑤:夕佳亭
引用: https://www.instagram.com/p/Bpj1G0cgIgw/
金閣寺の北側、出口近くに数奇屋造りの茶室「夕佳亭(せっかてい)」があります。夕暮れ時になると金閣がとても美しく見えることから名付けられた侘び寂びの空間。江戸時代に茶人の金森宗和が建築したもので、はり出した広々とした茶室、そして複雑な多角的な形状が特徴です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bfz-wL0HP4G/
この茶室は明治初期に焼失してしまいましたが、宗和が残した古図に基づき忠実に復元されました。ここから眺める金閣寺と鏡湖池、正面の「南天の床柱」や古木の「鶯宿梅」、その近くにある椅子の形をした石「貴人榻」、右側の「萩の違い棚」なども見どころです。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑥:五用心
引用: https://www.instagram.com/p/BPp_Xi8gEyM/
高い寺格を表す5本線が刻まれた土塀に囲まれた金閣寺の入口に「五用心(五戒)」の言葉が貼られています。五戒とは仏教用語で、世間一般でしてはならない事柄を示しています。思わず立ち止まり一つ一つ読んでしまうこの五つの言葉は、人の生きる道にとって当たり前のことであり、知らず知らず忘れかけている言葉。多くの観光客が、ここで一度姿勢を正す場所となっています。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑦:不動堂の石造不動明
引用: https://www.instagram.com/p/Bk7K8Q5AUGr/
不動明王を祀ってある入母屋造りの「不動堂」があり、金閣寺の中では最古のものです。「石造不動明王」が御本尊のこの御堂は、1225年に建立されたのではないかといわれています。応仁の乱で一度は焼失したものの、安土桃山時代に宇喜多秀家により再建され現在に至ります。空海によって彫られたとされる御本尊は一般公開はされませんが、上半身の病気治癒、特に目に関する点でご利益があるとされ、多くの参拝客が訪れます。
引用: https://www.instagram.com/p/BPzTjeNAdwN/
絶対秘仏の石造不動明王像は、2月3日(節分)と8月16日(大文字五山送り火の日)の1年に2回だけ特別開扉され、法要後に参拝することができます。法要が執り行われるのは9時~10時45分、12時~16時30分の2回。不動堂の拝観料として大人200円、小中学生100円をお納めします。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑧:白蛇の塚
引用: https://www.instagram.com/p/BmvPdiglTmn/
金閣寺境内の奥の方に鏡湖池の水源となる安民沢があり、そこに浮かぶ小島には五重塔が建てられています。小さな石造りのこの搭は「白蛇の搭」で、足利義満以前からこの地を所有していた西園寺家の鎮守様です。白蛇は水の神様として信仰されており、静かな池の真ん中で佇む姿は神秘的です。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑨:きぬかけの路
引用: https://www.instagram.com/p/BqUg7KkFqnf/
金閣寺から周辺の名勝を楽しめるルートを「きぬかけの路」といいます。宇多天皇が、雪景色を見たいと初夏の衣笠山に絹をかけたことにちなんだ名称です。範囲は金閣寺から龍安寺、仁和寺までの約2.5kmで、足利氏の菩提所の等持院、五智山蓮華寺や美術館なども巡ることができます。
引用: https://www.instagram.com/p/Bo_VfLWnaT2/
おおよその所要時間は金閣寺から龍安寺まで約18分、龍安寺から仁和寺までは約11分です。周辺は緑が豊かな環境なので、暖かな季節ならゆっくり歩いて名勝巡りをするのに調度よいコースです。平安時代から続く歴史に思いを馳せてみるのも良いのではないでしょうか。おしゃれなカフェもあるのでひと休みにおすすめです。
京都・金閣寺観光の見どころ・アクセス⑩:金閣寺へのアクセス法
引用: https://www.instagram.com/p/BrY1Dx1n6d1/
京都駅から金閣寺へのアクセス法をご紹介します。京都市バスなら金閣寺道バス停まで直通なので乗り換える手間がなく便利です。所要時間が短い点が魅力のバスは「二条城・金閣寺Express」。急行バスで、「金閣寺道バス停」まで約31分。京都駅前の「B2」乗り場から乗車でき、料金は230円です。
引用: https://www.instagram.com/p/Bb52ofDBLnB/
市バスの「101系統」利用の場合は、京都駅前のバスターミナル「B2」から。「101系統・二条城・北野天満宮・金閣寺行き」に乗り、金閣寺まで所要時間は約37分で料金は230円です。また、市バス「205系統・金閣寺・北大路バスターミナル行き(左回り)」は若干遠回りなので「金閣寺道バス停」まで所要時間が約45分です。市バスは5~10分おきに運行しています。
【バス一日乗車券】:京都市内のバスが一日中乗り放題で大人600円、小児300円
【金閣寺基本情報】
【住所】京都府京都市北区金閣寺町1【電話】075-461-0013【拝観時間】9:00〜17:00【拝観料】中学卒業以上400円・小、中学生300円・未就学児無料
金閣寺公式サイト
金閣寺の詳細をご覧になれます。
まとめ
引用: https://www.instagram.com/p/Br5KoI-lXUp/
京都・金閣寺の見どころをご紹介しました。世界遺産にも指定された日本が誇る金閣寺。時にはじっくり時間をかけて全ての魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。