京都観光で坂を楽しもう!|坂の由来なども~①:二寧坂(二年坂)
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産寧坂と並び清水寺の参道でもある「二寧坂」は二年坂ともいわれており、名前の由来は産寧坂(三年坂)の下ということで二寧坂(二年坂)となったという説や、そもそも坂の整備のときに付けられていたという説などがあります。産寧坂、二寧坂一帯は、京都の重要伝統的建造物群保存地区とされています。
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また、この坂は急なところが特徴で、通る際は転ばぬよう気を付けてという意味から「ここでつまずき転ぶと二年以内に死ぬ」という言い伝えもあります。二寧坂沿いには京雑貨のお土産店や甘味処など、昔から続くお店などが幾つも並んでいます。清水寺参拝に訪れた際は、一軒一軒お店を覗きながら、石畳みの二寧坂の風情を楽しみましょう。
京都観光で坂を楽しもう!|坂の由来なども~②:産寧坂(三年坂)
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豊臣秀吉の妻「ねね」が清水寺参拝の度に通ったといわれる「産寧坂」。両脇には京都ならではのお店が建ち並び、石畳の坂を行き来する参拝客で賑わいます。産寧坂は三年坂ともいわれ、名前の由来は清水寺の子安観音に安産の御利益があるからということと、豊臣秀吉の正室である「ねね」が、子供の誕生(産)を念じ(念)ながら清水寺へ参拝のため坂を通ったからという説があります。二寧坂同様急な点が特徴なので転ばないよう気を付けましょう。
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石畳と共に、焼き杉板の外壁や瓦屋根の建物が続く風景は京都らしい風情が漂っており、二寧坂と併せて京都の重要伝統的建造物群保存地区となっています。二寧坂と産寧坂との間にある竹久夢二寓居跡の石碑も見どころ。この坂は清水寺への参拝の他、坂を下って祇園や八坂神社へ向かうこともできます。石畳みの感触を味わいながら、坂沿いの老舗のお店を見て歩くのも楽しみの一つです。
京都観光で坂を楽しもう!|坂の由来なども~③:龍馬坂
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清水寺の参拝で賑わう二寧坂を途中で左に入ると、正法寺や霊明神社方面へと続く「龍馬坂」があります。二寧坂とは違ってあまり人通りがなく、斜度は約10度、高低差が32mほどの真っ直ぐな坂道です。坂が多い京都には、ときにはこのような静かに佇む坂もあります。
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慶応3年11月18日、坂本龍馬と中岡慎太郎の葬列は霊明神社の墓地へと向かうためこの坂を通りました。「幕末志士葬送の道」とされるこの坂は、いつしか「龍馬坂」と呼ばれるようになりました。霊明神社も正法寺も観光スポットではないので、観光客がこの坂を通ることはあまりなく、龍馬坂では静かな時間が流れています。
京都観光で坂を楽しもう!|坂の由来なども~④:茶わん坂
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東大路通りから清水寺へと続く参道を茶わん坂といいます。清水焼発祥の地であることから「茶わん坂」といわれています。弁慶と牛若丸が出会った五条大橋近くの五条坂と共に焼き物の町として栄え、老舗の陶器店や陶芸家たちがたくさん集まっているエリアです。
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8世紀ころ、僧行基が茶碗坂で製陶したことからこの一帯で清水焼が造られるようになり、16~17世紀ころに茶碗屋久兵衛が鮮やかな彩色をした陶器を五条坂で造るようになったことから清水焼がこの地に広まったといわれています。坂の両脇には有名作家の一点物や日常使いの陶器などを扱うお店や伝統工芸品、ギャラリーなども建ち並び、清水寺から近いこともあり多くの観光客で賑わっています。ここで素敵な清水焼に出会えるのではないでしょうか。
京都観光で坂を楽しもう!|坂の由来なども~⑤:夢見坂
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東山区の東大路通り交差点から八坂の塔までを「夢見坂」といいます。東へと向かう約90mのなだらかな上り坂となっており、狭くはありますがほぼ真っ直ぐな道が続いています。金剛寺の前に「夢見坂」という石の標識があるのですぐ目につきます。
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八坂の塔がある法観寺の開基である聖徳太子が、京都に都が遷るという夢を見て法観寺を建造したことが、この美しい名前の由来となっています。坂から見える八坂の塔が京都を感じさせます。法観寺への参道ということもあり賑やかな通りとなっており、欲望を表す「くくり猿」がたくさん下がった八坂の庚申堂も見どころです。
まとめ
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京都の有名な坂を幾つかご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。坂が多い京都を観光する際は、一つ一つの坂について名前の由来や魅力を知ることで、京都の名勝巡りがさらに味わい深いものになるのではないでしょうか。