最初にご紹介する廃墟・心霊スポットは、中村トンネルです。中村トンネルは香川県木田郡三木町と高松市をつなぐトンネル。正式名称は「立石トンネル」で、県道147号線上にあります。新しい立石トンネルの開通後は交通量が激減し、現在はほぼ使われていないようです。トンネルの壁が凸凹していて、かなり不気味な雰囲気が漂っています。トンネル内では女性の霊の目撃談の他、かつて入り口付近にあった地蔵尊にまつわる噂が多く聴かれています。例えば地蔵が笑顔に見えたら、無傷では帰れないなどと言われていたそうです。

■住所：香川県木田郡三木町井上 県道147号線

■アクセス：【電車】JR「志度駅」よりタクシーで約12分

【車】高松自動車道「高松東IC」より県道38号線を経由して約6分

次にご紹介するのは、首切峠です。首切峠は香川県綾歌郡綾川町の県道17号線上にある峠。正しくは県道17号線から少し脇にそれた細い道にあります。戦国時代、首切峠の付近には造田城という城がありましたが、長宗我部氏に攻め込まれ落城。城には火が放たれ、造田側の武士たちはほぼ戦死してしまいました。なかには自ら首を切って自殺するものもいたらしく、首切峠という名称はそこに由来しているそうです。今でも峠の付近では夜になると首の無い武士の霊が頻繁に目撃されています。苦しそうな低いうめき声が聞こえることもあるのだとか。

■住所：香川県綾歌郡綾川町西分

■アクセス：【電車】ことでん琴平線「陶駅」よりタクシーで約11分

【車】高松自動車道「高松西IC」より県道182号線を経由して約24分

次にご紹介するのは、カッパ(喝破)道場です。カッパ道場は香川県さぬき市の日盛山山頂にある廃墟。かつて不良少年の更生施設に使用されていた建物で、正式名称は「修養団日盛山道場」といいます。使われていた当時は、道場での訓練の厳しさに耐え兼ねて屋上からの飛び降り自殺、浴場での集団自殺などがあったそうです。そのため屋上や浴場では霊が頻繁に目撃されています。なお高松市にも同じ名前の建物がありますが、そちらは廃墟ではないそうです。

■住所：香川県さぬき市鴨庄1618

■アクセス：【電車】JR「志度駅」よりタクシーで約15分

【車】高松自動車道「志度IC」より国道11号線を経由して約16分

次にご紹介するのは、林田港です。林田港は香川県坂出市にある港。香川県を代表する心霊スポットの1つとされています。その理由は、まず自殺者が多いこと。遠くから自殺するためにわざわざ林田港を訪れる人が後を絶たないのだとか。2003(平成5)年には海底から5台もの車が引きあげられ、車内には複数人の白骨死体が発見されたそうです。夜になると無数の手が海から伸びてきて、港に停車している車を引きずり込むなどの噂があります。

■住所：香川県坂出市林田町 県道186号線

■アクセス：【電車】JR「八十場駅」よりタクシーで約9分

【車】瀬戸中央自動車道「坂出北IC」よりさぬき浜街道を経由して約9分

次にご紹介するのは、栗林トンネルです。栗林トンネルは香川県高松市の県道172号線上にあるトンネル。高松市の室新町と宮脇町とを結ぶ交通量の多いトンネルです。交通事故多発地帯として有名な場所ですが、同時に心霊スポットともされています。墓地や古墳がトンネル周辺に多く、それが交通事故が多い理由の1つではないかと噂されているそうです。実際に霊を見たとの目撃情報は多くありませんが、霊感の強い人なら少し嫌な感じのするトンネルかもしれません。

■住所：香川県高松市 県道172号線

■アクセス：【電車】JR「栗林公園北口駅」よりタクシーで約3分

【車】高松自動車道「高松中央IC」よりさぬき夢街道を経由して約12分

次にご紹介するのは、金山病院です。金山病院は香川県坂出市江尻町にかつてあった廃病院。元は結核患者の隔離病棟だったそうですが、現在は解体されて駐車場になっています。廃墟がまだあった当時は、女性の霊の目撃情報の他、女性の声が聞こえるなどの報告が多数寄せられていました。また病院内のものを外に持ち出すと、あとから「返せ」という電話がかかってきたり、霊が直接取返しにくるとの噂もあったそうです。

■住所：香川県坂出市江尻町1645

■アクセス：【電車】JR「坂出駅」よりタクシーで約5分

【車】瀬戸中央自動車道「坂出北IC」より久米通賢街道などを経由して約11分

次にご紹介するのは、満濃池です。満濃池は香川県仲多度郡まんのう町にある農地用の溜池。その規模は日本最大で、700年代初期に弘法大師が整備した大変古い池とされています。『今昔物語』にも出てくる有名な池です。ただ古いだけに洪水や自殺などたくさんの不幸な出来事が、過去にこの池で発生しています。1980年頃には池の底から女性の遺体も発見されています。そうした死者の霊が今も彷徨っているのでしょう。池の付近で女性の霊や老婆の霊のほか、火の玉を見たとの目撃情報が多数寄せられています。

■住所：香川県仲多度郡まんのう町神野

■アクセス：【電車】JR「塩入駅」よりタクシーで約10分

【車】高松自動車道「さぬき豊中IC」より県道23号線を経由して約27分

次にご紹介するのは、ホテル甚五郎です。ホテル甚五郎は香川県高松市屋島東町にある廃ホテル。屋島ドライブウェイから建物を見ることが可能です。1960(昭和35)年に開業しましたが、2002(平成14)年に廃業。その後、廃墟となり地元では有名な心霊スポットとされています。ホテル内で霊を見たという人の中には、上半身だけで床をはいずり回る霊に遭遇した人もいるそうです。上半身だけの霊なんて、まるでホラー映画のキャラクターのようですね。

■住所：香川県高松市屋島東町1801-5

■アクセス：【電車】ことでん志度線「古高松駅」よりタクシーで約6分

【車】高松自動車道「高松東IC」より屋島ドライブウェイなどを経由して約14分

次にご紹介するのは、根香寺(ねごろじ)です。根香寺は香川県高松市中山町にある天台宗単立の寺院。四国八十八箇所霊場の第八十二番札所として有名なお寺です。境内に入ると、香川県や愛媛県に古くから伝わる牛鬼伝説にちなんだ銅像が迎えてくれます。このお寺では白い着物を着た女性の霊がよく目撃されるそうです。また、かつてお寺にあった電話ボックスにも霊が頻繁出没したり、突然電話が鳴ったりしていたのだとか。さらに噂では境内にある梵鐘を3番目に突くと呪われると言われています。

■住所：香川県高松市中山町1506

■アクセス：【電車】JR「香西駅」よりタクシーで約16分

【車】高松自動車道「高松檀紙IC」より県道180号線を経由して約22分

最後にご紹介するのは、牟礼病院です。牟礼病院はかつて香川県高松市牟礼町にあった廃病院。正式名称は鶴見病院と言います。2015(平成27)年に解体され、建物はすでになくなっていますが、建物があった当時は昼夜を問わず異様な雰囲気が漂っていたそうです。また、この病院からカルテを外に持ち出すと、看護婦の霊がついてくると噂されていたそうです。

■住所： 香川県高松市牟礼町大町1052

■アクセス：【電車】ことでん志度線「塩屋駅」より徒歩すぐ

【車】高松自動車道「志度IC」より国道11号線を経由して約9分

最後の最後に、番外としてS銅山について少しご紹介しましょう。香川県の心霊スポットと言えば、有名なのがS銅山です。S銅山が有名になったのは、おそらく2014年のドラマ「ほんとにあった怖い話 15周年スペシャル」(フジテレビ系)で、石原さとみさんが主演を務めた「S銅山の女」という話が放映されたことによるでしょう。石原さん演じる山辺夏美が心霊スポットとして有名なS銅山を訪れて以降、職場で不可思議な現象が立て続けに起きるという内容でした。

かなり怖い話でしたので、強いインパクトを視聴者に与えたのは間違いないでしょう。ただ、残念ながら今も昔も香川県には銅山はありません。一説には、栃木県の足尾銅山がS銅山のモデルになったのではないかと言われています。鉱山は香川県にありますが、とくに心霊スポットではないようです。

ここでは香川県の廃墟・心霊スポット10選をご紹介しましたが、いかがでしたか？震えあがるほど恐ろしい廃墟や心霊スポットが、香川県にはいろいろありましたね。でも、面白そうだから行くというのはやめましょうね。霊の怒りを買うと、大変なことになりかねません。