保湿コスメ、ワセリンとは?
引用: http://antiaging-sensei.com/vaseline-face
皮膚を保護し潤いを保つために作られた外用薬を言います。乾燥した皮膚に塗ることで、その部分を保護する役割があります。ワセリンの成分原料は「石油」です。「えっ!石油って皮膚に危なくない?」と思われる人も多いですが、ファンデーションにも石油が使用されている事が多いです。石油でも、正式名称が「鉱物性油脂」と言うもので主に、皮膚の乾燥防止や皮膚が粉をふいた状態を改善するために作られたそうです。
季節の変わり目に起こる肌の異常と原因は?
お肌は季節が変わることで状態が変わることがあります。乾燥肌で乾燥がひどくなる人もいれば、体が温まると痒みが出る人もいます。中には肌には何にも現れないが、くしゃみや鼻水等の症状が現れることもあります。私は、寒くなって来ると痒みが増します。皆さんは、どんな症状が有りますか?肌の観察をしてみましょう。
一番は乾燥肌
乾燥肌は、水分が肌から蒸発する事で起こります。潤いが無くなり、カサカサ肌になりバリア機能が低下します。乾燥し痒みが強く、掻く事で肌がボロボロになってしまう人が多いです。
寒冷性蕁麻疹
寒冷性蕁麻疹は、温度差で起こるアレルギー症状です。気温が上昇すると体に熱がこもり体中が痒くなる人もいれば、寒くなり鼻水や肌の痒みが出てしまう人もいます。原因は温度差により体が過敏に反応してしまい、このようなアレルギー症状が起こります。症状が酷い場合は専門医の診断が必要になる事が有ります。
ストレスによる、お肌の異常
夜更かしや過労で疲れがたまっていると、お肌にも症状が現れます。吹き出物や肌荒れ等で現われることが多く、又、人は疲れがたまることで、塩辛い物や甘い物食べ物など求めてしまいます。偏食の原因と繋がることもありますので休める時には、休みましょう。
ワセリンによる肌への効果とは?
ワセリンの肌への効果は、主に肌の表面を保護して肌の水分を逃げないようにし潤いを保ってくれる作用があります。又、傷や火傷等の傷の保護にも使えて「万能薬」「万能コスメ」と呼ばれています。水仕事が多い人には手荒れの予防にも効果的です。
ワセリンは何故、保湿や乾燥肌に有効なのか?
ワセリンは、お肌の潤いを保つ効果が有るため乾燥肌の人にはオススメなコスメです。何故、有効なのか?簡単にご説明します。
表皮の保護とバリア機能アップ
引用: http://noevirgroup.jp/nov/campaign/ourage-vol2.asp...
健康な皮膚だと、皮膚膜と言う表皮を保護している膜があり、お肌の潤いを保ち外部刺激(乾燥や紫外線)から守る物があります。皮膚膜は再生はしますが加齢と共に減少して行きます。再生する能力が加齢と共に低下します。そのために、ワセリン等の保湿作用があるコスメを使用する人が多いです。ワセリンを塗ることで、皮膚膜を作り外部刺激から皮膚を守ってくれます。
他のコスメとの併用が可能
ワセリンとミルクローション、又は、ワセリンとスキンクリームを合わせる事で、保湿力と乾燥肌に有効です。ただし中には合わせては駄目なコスメや薬剤もあります。
ワセリンの効果的な保湿力アップ方法
ワセリンの保湿力アップ方法は、入浴後の使用をオススメします。肌を清浄化します。ワセリンを塗るのですが、ここで注意が必要です。入浴後の3分~5分以内にワセリンを塗る事です。
入浴をしてからの皮膚は、潤い成分もお湯で流された状態です。つまり表皮の角質層、皮膚膜が無い状態です。そのまま放置していると乾燥が進み、お肌の水分が蒸発痒みが出てしまう事も有ります。乾燥は3分経つと進行が早まります。ワセリンを塗るのは、3分~5分以内が重要なのです。
ワセリンに合う保湿力アップコスメ
「ワセリンに合わせて使用できるコスメってどんな物がいいのか?」「一緒に使っても大丈夫なのか?」と気になっている人が多いと思います。ワセリンは現在、医療用の軟膏に混ぜて医師が処方してくれる事が多いです。それを「混合軟膏」と言います。ワセリン=保護作用+外用薬=保湿や抗炎症作用と言う考えです。それは、市販のコスメでも可能です。
ミルクローション
スキンクリーム
ワセリンに合わせていけないコスメと薬剤
ワセリンには、合わせていけないコスメがあります。
ベビーパウダー
ベビーパウダーは、ワセリンと同じお肌を保護する作用が有ります。同じ作用が有る物を使う事で肌に蓋をして逆効果になってしまうおそれがあります。ベビーオイルも同様です。
ステロイド剤
ステロイド剤は、とても強い作用が有ります。ワセリンと使う事で副作用が増大する可能性もあります。又、皮膚科受診中の人で、ステロイド軟膏が処方されている人は、確実に医師に相談してからワセリンを使用する事をオススメします。
ワセリンを使う事での注意点
ワセリンを使用する際の、注意点は「清潔であること!」です。不潔な手でワセリンを体中に塗ってみたり、ワセリンを付いた手で料理をすると言う事はしないで下さい。
ワセリン禁忌の肌の病気と注意点
ワセリンは使用してはいけないお肌の病気があります。ご紹介します。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の肌に、ワセリンを塗ると痒みが増大するケースが多いです。原因はワセリンの効果と作用です。ワセリンを塗ると、表皮に膜が出来ます。外部刺激からは保護は出来ますが、保護されることで熱がこもり痒みが増してしまいます。ベビーパウダーも同じ作用があり、皮膚に蓋をしてしまう状態になります。アトピー性皮膚炎の人は、ミルクローションのみをを使用してみた方がいいです。
感染性皮膚疾患
ワセリンを指でペタペタ色々な所に付ける人が多いはずです。その際に、口唇ヘルペス等を触ってしまい色々な部分に感染し増える皮膚疾患が有る時は、すぐにワセリンの使用を中止し、感染性皮膚疾患を治すことを優先してください。ヘルペスは、増えてしまうと肌に跡が残る可能性もありますので注意しましょう。唇に水ぶくれなどができると、口唇ヘルペスを疑う方も多いかもしれません。しかし、口紅やリップクリームがあわずに口唇炎になる恐れもあります。
口唇ヘルペスだと思いこんで、自己判断で市販の抗ヘルペス剤を塗ると悪化してしまう恐れがあります。唇に2〜3ヶ所、または全体的に水ぶくれの場合などは皮膚科を受診し、皮膚科医の正確な指示を受ける必要があります。
ニキビ肌
ニキビ肌もアトピー性皮膚炎と同じで、毛穴が塞がって皮脂がたまり、ニキビが腫れ上がり化膿してしまうことが多いです。オイリー肌の人は、皮脂が多く、詰まりやすいためワセリンはあまりオススメできません。ワセリンが効くのは乾燥した大人ニキビです。
大人ニキビは、不規則な生活習慣やストレスで肌が乱れることが大きな原因のひとつです。この乱れによって古い角質が溜まり、角化異常という角質層が厚くなるという状態になります。角化異常は毛穴を狭くして詰まりやすくして、ニキビを引き起こす原因となってしまうのです。
乾燥肌が原因でできた大人ニキビは、バリア機能が低下しているのでとても敏感です。そんな肌にはニキビ薬は刺激が強すぎるためまずはバリア機能を回復することが必要です。ワセリンで角質層に潤いを与え、水分の蒸発を防ぐことで、肌が本来の働きを取り戻します。
まとめ
ワセリンについて気を付ける点は理解して頂けましたか?お肌に元々、疾患がある場合は、その疾患の治療を優先にしてください。ワセリンを使ってみたい時は医師に相談してみても良いでしょう。