はじめに
洗顔によって毛穴ケアをしたい。実は、全ての毛穴の悩みに効果がある…というわけではないのです。毛穴タイプには、様々ありますが、黒ずみ毛穴(詰まり毛穴)には洗顔は有効といえます。黒ずみ毛穴は、古い皮脂や角質、さらには日々のメイクなどが毛穴に詰まり酸化していることで引き起こされます。小鼻をチェックしてみてください。毛穴が黒ずんでいませんか?ザラザラとした感触があれば、黒ずみ毛穴といえます。
開き毛穴は、オイリー肌の方に多く見られる毛穴の悩みです。毛穴が開いていて、テカリを感じるのは皮脂が過剰に分泌しているから。Tゾーン周辺をチェックしてみてください。ベタつきやメイク崩れが気になるようなら、開き毛穴といえます。黒ずみ毛穴と開き毛穴は洗顔でケアが可能です。まずは洗顔料を選ぶことからはじめましょう。洗顔料には3つのタイプがあります。それぞれの特徴をみてみましょう。肌質に合ったものを選ぶことをオススメします。
毛穴ケア洗顔料タイプ①:フォームタイプ
一般的なフォームタイプの洗顔料。プチプラのものなど、アイテム量が豊富なので、探しやすいです。普通肌の方にオススメのアイテムです。
毛穴ケア洗顔料タイプ②:ミルクタイプ
ミルクタイプの洗顔料は、肌への負担が少ないので、敏感肌の方にオススメです。その分洗浄力も優しいという特徴があります。
毛穴ケア洗顔料タイプ③:石鹸タイプ
固形石鹸は、混合肌やオイリー肌の方にオススメです。洗浄力が強いので、汚れをしっかり落とすことができます。
洗顔料の“洗顔成分”に注目してみよう!
洗顔料には3つのタイプがあることがわかりましたね。次に、成分をチェックしてみましょう。洗顔料は毎日使うものなので、配合されている成分もぜひ注目したいポイントです。
角質・角栓を分解する
角質や角栓を分解する成分には、「AHA(フルーツ酸)」や「酵素系成分」があります。黒ずみ毛穴に効果的な成分です。酵素には「プロテアーゼ」や「パパイン酵素」「ブロメライン」などがあります。毛穴に出来る角栓の多くが、「ケラチン」というたんぱく質でできています。酵素にはそのたんぱく質や脂質などを分解する働きがあるのです。ただし、酵素系の洗顔料は、皮脂を落としすぎてしまう場合があります。乾燥を招いてしまわない為にも、週1~2回程度の使用にとどめておきましょう。
毛穴の奥の汚れまで洗浄
クレイ(泥)成分は、毛穴の奥の汚れまでしっかり洗浄してくれる効果があります。オイリー肌による開き毛穴にも効果的な成分です。他にも、サリチル酸やフルーツ酸。グリコール酸、乳酸、炭などがあります。
保湿成分
洗浄成分の他にも大切なのが、保湿成分。乾燥は毛穴ケアの大敵です。保湿成分が配合されている洗顔料は、肌への負担も軽くなるのでオススメです。成分名としては、ヒアルロン酸やスクワラン、セラミドやグリセリンなどがあります。
肌の刺激となる成分
洗顔料は毎日使うものなので、その安全性にもこだわりたいところ。パラベンなどの防腐剤や保存料や香料には注意しましょう。石油系合成界面活性剤は、水と油をなじませる働きがるので洗浄能力が高くなりますが、肌への刺激となることもあるので注意が必要です。
間違った洗顔していませんか?
次は、洗顔方法について考えていきましょう。間違った洗顔方法で顔を洗っていると、毛穴トラブルはいつまで経っても改善しません。では間違った洗顔方法とはなんでしょうか?例えば、少ない泡で手に力を入れてゴシゴシと洗う。冷たすぎる水や熱すぎるお湯で泡を洗い流す。洗顔後、タオルでゴシゴシと拭き取る。こういった方法でケアをしていると、肌に負担がかかってしまいます。思い当たることがある方は、今日からぜひ正しいスキンケアを実践しましょう。
正しい洗顔方法とは?
それでは、正しい洗顔方法について解説します。ひとつひとつの動作にもポイントがありますので、チェックしてみてくださいね!
①洗顔前に毛穴を開いておく
クレンジングでメイクを落とした後、洗顔をする前に毛穴を開いておくと汚れを落としやすくなります。お風呂で体を温めたり、蒸しタオルを使って毛穴を開きましょう。
②ぬるま湯で顔を濡らし、洗顔料をよく泡立てる
ぬるま湯で顔を濡らし、洗顔料をよく泡立てます。泡立てネットなどのアイテムを使うのもオススメです。きめ細かい、もこもこ泡を作りましょう。
③こすらず優しく洗う
たっぷりの泡で顔を包み込むようにして優しく洗います。手で洗う方法の他に、洗顔ブラシを使用する方法があります。ブラシは必ず専用のものを使用して下さい。顔全体ではなく、特に気になる毛穴部分にだけ使用し、決して力を入れず、くるくると円を描くようにしましょう。回数にも注意が必要です。週1~3回程にとどめておきましょう。使用頻度が多いと、肌を傷つけたり、余計に毛穴を広げてしまうこともあります。他にも、美顔器である電動ブラシで洗浄する方法もあります。手では落としきれない細かい部分や、小鼻など…簡単に落とすことが出来ます。お風呂でも使用できる防水機能つきのものがオススメです。
④しっかりとすすぐ
泡が残っていると、肌荒れを起こす原因となってしまいます。しっかりと洗い流すようにしましょう。その際には、冷たい水や熱すぎるお湯を使うのではなく、ぬるま湯(32℃程度)を使用しましょう。熱すぎるお湯は必要な皮脂まで溶かしてしまいますし、冷たい水だと充分に汚れが落ちません。洗顔をする際の水の温度は実は大切なポイントなんです。
⑤タオルで優しく水分を吸い取る
洗顔後は、清潔なタオルで水分を吸い取るようにしましょう。ゴシゴシと擦ったりすると、肌が傷ついたり、皮脂を過剰に取りすぎてしまうことになるのでよくありません。
⑥スキンケアで肌を保湿する
洗顔後はなるべく早く、スキンケアをしましょう。そのままにしていると、肌の乾燥が進んでしまいます。化粧水、美容液、乳液、クリームなどを使って、保湿ケアをします。オイリー肌の方に多くみられる開き毛穴。ベタつくからといって、保湿ケアを疎かにしてはいけません。乾燥から過剰な皮脂分泌へと繋がってしまいます。どの肌質の場合でも、洗顔後のスキンケアは大切です。ビタミンC誘導体配合の化粧水や、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分配合の美容液がオススメです。
洗顔の前に…
洗顔の前にまず大切なのは、メイク汚れをきちんと落とすこと。クレンジングには様々なタイプがありますが、オススメは洗浄力はあるのに、乾燥しにくい、クリームタイプのものです。オイルクレンジングを使用している方は、洗浄力は高いのですが、必要な皮脂まで落としてしまっていることもありますので、注意して下さいね!
おわりに
最後に、洗顔前には手を洗い清潔にしておきましょう。手は意外と汚れているものです。汚れた手で洗顔料を泡立てても、肌を綺麗に洗うことは出来ません。そして、毛穴の黒ずみが気になるからといって、1日に何度も洗顔をすることもオススメしません。皮脂は肌を守る為に必要最低限必要なものです。過度な洗顔は皮脂を落としすぎてしまい、肌が乾燥してしまいます。いかがでしたか?洗顔は毛穴ケアに有効ですが、間違ったケアは逆効果。肌に合った洗顔料を選び、正しい洗顔方法で毛穴ケアをしていきましょう。続けていくことで毛穴の黒ずみなどが改善していきますよ!